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人は分かり合えない生き物、だからこそ・・・
皆さんは、周りの人、家族・友人・会社メンバーのことを、どの程度わかっているでしょうか?わかっていたと思っていたのに、相手のことがわからなくなったことはありませんか?
今回は、そんなモヤモヤを晴らせるヒントとなるような書籍
「他者と働く~分かり合えなさから始める組織論」著・宇田川元一氏を
紹介します。
ひと言でいうと
ズバリ、本書のメッセージを私なりにひと言でお伝えすると、「人は分かり合えない生き物であるからこそ、分かり合う関りをもつことが大切」だということです。
そもそも、人は分かり合えないのです。たとえ夫婦間であっても、相手が何を考えているなんて全てわからないし、理解できないことも沢山あるのです。だからといって、相手との関りをもたなかったら何も理解できずに、関係性はいつまで経っても変わりません。
相手のことが分からないからこそ、ちょっと面倒だと思うことでも、声をかけたり、聞いたり、相手とのやり取りを通して、理解し続けることが大切なのです。
相手とどんな関係性を築いていきたいのか?
築きたい関係性をイメージしましょう。
まずは、自分と相手との間に橋を架けるために、相手との隔たりとなっている溝をしっかりと観察して認識します。
次に、自分と相手との間に橋を架け渡ります。
そして、架けた橋を渡って、戻ってきます
また、橋を架けて渡って、戻ってくる
その一連の繰り返しの中でしか、相手を理解し続けることはできないのだと著者は諭してくれています。
私のほろ苦い思い出
ここで、ひとつ私のほろ苦い経験談をお伝えします。
今から約20年前、私は仲良しだったY君と、ある日を境に一切口をきかなくなりました。キッカケは本当に些細なことで、確か私が何かを注意して、何だか二人の間が気まずくなり1日、2日とお互い声を掛け合わなくなり、やがて口をきいたら負けのような気がしてきて、卒業まで口をきくことはありませんでした。当然、大学進学後、就職後も交わることはありませんでした。
ちなみに、そんな状態はここ最近まででしたが、Y君との関係性を変えようと私は行動を起こしました。なぜだか、言葉ではうまく説明できないのですが、本書を読んで、何かの衝動にかられたのかもしれません。
本題に戻ると、昨年の夏に意を決し、Y君にSNSのメッセージを介して連絡をとってみました。ちなみに、当然SNSでは友達ではなかったので、共通の友達のページから検索してY君にたどり着き、関係性の橋を架けにいったのです。
案外あっけないもので、メッセージの2~3行で終わりました。お互い、今思い返せばつまらない意地を張って、"若気の至り"だったねと、やりとりをしました。
私は、Y君とまた元通り仲良くしたかった訳ではありませんでしたが、何か今の関係性を変えたかったのです。私の中では、Y君との関係性の亀裂は丸みを帯びた形に変わっていきました。私は、20年前に崩壊した橋を自ら工事をして、架け直しに行き、橋を渡ってまた戻ってきたのです。
何だか橋の架かっていた空の雲が消えて、穏やかな気持ちになりました。
最後に一言
全ての人間関係は、「自分は、相手とどんな関係性を築きたいのか?」という、問いから始まると思います。
あなたは周りの人たちとどんな関係性を築いていきたいですか?
最後まで、お読みいただきありがとうございました。