国連・中国共産党・主要メディアは世界の癌細胞

■黒人優先
 アメリカのシアトルで、白人警官が黒人容疑者を死亡させた。死亡した黒人容疑者は善人ではなく、犯罪歴が明らかにされた人物。だが良き市民になり、抗議デモの引き金になった。抗議デモは全米に広がり、人種差別に騒ぎが拡大。これが暴動にまで拡大。

 さらにANTIFAが関与した抗議デモ・暴動が確認され、抗議デモ・暴動は世界各地に拡大した。すると世界各地で人種差別に関与していると見なされた人物像が破壊されるか撤去される動きになり、世界は黒人優先の流れになっている。

■トクヴィルの分析と現在
 フランスのアレクシ・ド・トクヴィル(1805-1859)は、フランス革命・アメリカ建国後の政治などを目撃。トクヴィルは、「経済は国家・民族・性別・言語の境界を越えるが、財力には奪権・競争思想がつきまとう。人間関係が金銭による契約関係だから雇用関係になる」ことを見抜いていた。

「アメリカは書生論で戦略を考え、商人のように実行する。商社のような国だ」

 トクヴィルの分析はアメリカの本質を見抜いており、現代も変わらぬ本質を受け継いでいる。そしてトクヴィルは次の様に総括した。

「国民が机上の空論で自由・民主制を運営すれば、将来、マスコミに誘導された多数決の専制・独裁国家になるかも知れない」

■トクヴィルの分析は正しかった
 現在を見ると、経済は国家・民族・性別・言語の境界を越えている。中国共産党は中国国内でアフリカ人を差別している。だが国連人権委員会は中国共産党を批判しない。それどころか、アメリカで白人警官が黒人容疑者を死亡させたら、黒人容疑者の弟から黒人の立場を聞いている。

「米国では黒人の命は大切でない」 フロイドさん弟、国連人権委で演説(AFP)
https://twitter.com/afpbbcom/status/1273691953159376896

 白人警官の過剰制圧は批判されるべきだが、死亡した容疑者は善人ではなく犯罪歴の有る人物。これで黒人の命は軽いとは別の話。国連人権委員会は中国共産党による黒人差別を無視してアメリカだけ批判。ならば国連人権委員会は、中国共産党の命令でアメリカ批判をした。国連人権委員会は平等ではない。スポンサーのためなら何でもする組織だ。

 国連人権委員会は真に黒人の生命が大事だと言うなら、中国で差別されているアフリカ人から話しを聞かなければ公平ではない。これをしないのは、中国共産党に雇用された証ではないのか?

■マスコミに誘導された独裁
マスコミの影響力は強力だ。アメリカの主要メディアは白人警官を批判。さらに黒人抗議デモを評価し、暴動を起こしても容認している。さらにシアトルで自治区が生まれても容認。その結果、白人の地位は悪化した。

 白人が黒人に抵抗すれば、マスコミから批判される。それを知っているから白人は無抵抗になる。白人が無抵抗だと知れば、教育を受けていない一部の黒人が暴れる。マスコミは黒人の暴力行為を無視するから、白人への暴力が連鎖する。

 アリストテレスは、人間は快楽を得る生き物だと見抜いていた。「良いことをして褒めれば、次も快楽を得るために良いことをする。悪いことをして褒めれば、快楽を得るために悪いことをする」。今のアメリカが典型例で、しかも悪いことに、世界のメディアも黒人抗議デモに賛同。すると世界各地で暴力が正義になった。

 アメリカの主要メディアは黒人の抗議デモを肯定。これでトクヴィルが分析した、マスコミに誘導された黒人優先の独裁国家になった。白人が黒人に反撃すればマスコミから批判される。その結果、黒人の暴力は正当になった。これは公平ではない。

■主要メディアに無視される人々
 以前から香港警察による香港人への過剰制圧は知られている。香港メディアが世界に香港警察の過剰制圧を報道したが、世界の主要メディアの反応は冷淡。アメリカで白人警官が黒人容疑者を死亡させたら、白人警察官は逮捕され、抗議デモ・暴動が発生。全米どころか、世界で警官の過剰制圧を批判する動きになった。

香港:中国共産党・香港警察 VS 香港市民・香港メディア
アメリカ:ANTIFA・黒人・主要メディア VS 警察・白人

 香港とアメリカでは、警察とメディアの立場が逆。アメリカの警察は市民側だが、制限・制裁が強化された。しかも警察解体論まで出たから、これでは警察は市民を守れない。警察無き世界で、誰が市民を守るのか?

 警察権力を制限することは簡単。何故なら警察組織は法律を守る。だが犯罪者は法律を無視して行動する。だから犯罪者に制限を加えることは不可能に近い。だから警察が共同体を破壊する犯罪者から共同体・市民を守る。

 中国共産党が、国連・人権団体・主要メディアを買収していれば?国連・人権団体・主要メディアは、中国共産党が行う人権弾圧を黙認する。実際に、チベット人・ウイグル人・法輪功学習者への人権弾圧は黙認されている。さらに中国国内で行われている、アフリカ人への人種差別も黙認されている。

■マスコミに誘導された多数決の専制・独裁国家
 世界の主要メディアは、植民地時代の人物像・南北戦争時の南軍の将軍・政治家の否定を黙認。現代の人間が過去の人間を否定することは傲慢だが、主要メディアは歴史すら否定することに参加している。

 中国共産党が行う人権弾圧・人種差別を黙認し、マスコミに誘導された多数決の専制・独裁国家を作ろうとしている。これは公平ではない。それどころか中国共産党・主要メディアは、ノイジー・マイノリティ(声高な少数派)として世界を破壊している。つまり、世界の癌細胞なのだ。

 真に人権を大切にするなら、中国共産党によるアフリカ人への人種差別・人権弾圧も国連で批判すべきだ。同時にアメリカの警察官の過剰制圧を批判すべきだ。チベット人・ウイグル人・法輪功学習者・香港人の声も聞かなければ公平ではない。

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