米朝関係の予測を振り返る

■ハノイ会談
 ハノイで第二回米朝首脳会談が行われた。合意に至らなかった原因が公にされている。これは今後を知る手がかりになるだろう。

米朝、秘密核施設で対立 ウラン濃縮、再び焦点
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/米朝、秘密核施設で対立-ウラン濃縮、再び焦点/ar-BBUhEzA#page=2

■私の過去の予測
 私は1月4日のコラムで、「これから米朝戦争にむかう」と分析しました。概ね私の分析の流れになっています。

これから米朝戦争へ向かう(2019/1/04)
https://vpoint.jp/column/127589.html

 トランプ大統領は制限戦争をしているから北朝鮮の譲歩次第。ですが北朝鮮は実験施設の公開と破壊だけ。核製造施設は公開もしないし破壊もしない。これがアメリカに不信感を抱かせる。

■コスト重視のトランプ大統領
 トランプ大統領はコスト重視。だから軍事投入は金の無駄と考えている。だからベネズエラに軍事投入しない。ベネズエラは人道支援を求めるが反米派政権は人道支援を許否。国境では食料・医薬品を求める国民と治安部隊が対立。これで国民に死者が出た。

 ベネズエラ政権軍からも離脱者が出始めた。この条件でアメリカ軍を投入すればベネズエラ国民はトランプ大統領を歓迎する。これなら国際社会もトランプ大統領を肯定する。それでもトランプ大統領は動かない。

 第二回米朝首脳会談前にアメリカ軍を投入すれば、北朝鮮への圧力になった、そうすれば米朝首脳会談の結果も変わっただろう。

■甘く見る北朝鮮と中国
 北朝鮮と中国はトランプ大統領が容易には軍事投入しないと判断した。だから北朝鮮と中国は譲歩しないだろう。つまり今後北朝鮮と中国との協議は失敗続き。中国との通商協議も成功しない。

 そうなればトランプ大統領は、段階的に北朝鮮と中国に圧力を高めていく。そして国際社会の緊張が段階的に上がる。北朝鮮への攻撃は、トランプ大統領の任期が終わる直前だろう。

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上岡 龍次(うえおか りゅうじ)
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