ピコピコっとRaspberry Pi Pico 07「はじめての技術科? はんだ付け」
Raspberry Pi Pico を使ってフィジカルコンピューティングするぞ! と意気込んだものの、ブレッドボードに Pico をつなげるには、ピンヘッダというものをはんだ付けする必要があるとようやく理解した前回。
「はんだ付け」って聞いたことあるよ、棒のようなアイロン的なものを鉛筆みたいに持ってなんやかんやするアレでしょ? と、実はよく分かっていないわぽでございます。
わぽがまだわぽちゃんで中学生のころ、何とか市立地名中学校に通っていた当時は、女子は家庭科、男子は技術科の授業を受けることになっていました。「なぜ、女子は技術をやらないのか?」という疑問がありつつも、誰かに質問したり、調べたりとまでは至らずなんか釈然としない思いだけはありました。
その後、何とか県立市町村名高校へ通っていた高校2年生のとき、家庭科の「ゆかたを縫う」という課題の時、裁断箇所を間違えるというかなり痛いミスをしたとき、なぜ「音楽」「美術」は選択なのに、「家庭科」「技術」は男女で分けるの? そして、当時中学生だった弟が技術の時間に木工の授業で作った椅子を持ち帰ったのを見て、「私も椅子もつくりたかったなー」と思ったものでした。
技術の授業は受けてみたかったし、なぜ当時の女子にその機会がないのかを誰か大人に質問すればよかったな、と今になっては感じます。
話がそれましたが、技術の授業で触れることもなく、実家でも現在もこれまでは「はんだ」を使う文化がなかったので、使い方など全く不明からのスタートです。
オットー君に聞いても、「最近はにおいが少ない鉛の入っていないはんだがあるんだって」という質問していないことを答えるだけで、あまり参考になりません。
はんだ付けについて調べました。
「ピンヘッダ」「はんだ付け」をキーワードにしたところ、これは電子工作と呼ばれるジャンルらしいということが分かりました。
え、電子工作? あのうわさに聞く?
改めて「はんだこて」を探しましたが、本当にピンからキリまであってこまります。
・電子工作には30W以上がベターらしい
・はんだ吸取線というものを用意すると良いらしい
・はんだこて台もあるとベター(はんだこてを立てかけできるものがあれば不要)
・こて先をきれいにするもの(水に浸したスポンジ)が必要
・はんだ(そのもの)
上記をクリアしたいと探したところ、こんなセットがありました。
温度調節も、オンオフボタンもありません。先端の形状も適切かどうかも不明ですが、ひとまずチャレンジです。
届いたものがこちら。使用用途の分からないものも入ってます(汗)
ピンヘッダを Pico の穴?の数と同じ20のところでポキっと折ります。(手で簡単にきれいに折れました)2つ用意します。
どちらで見たのかが分からなくなってしまったのですが、下敷きにカッターマットが使えるとあったなぁ、と思い出し、やってみました。
ブレッドボード、ピンヘッダ(ピンの長い方を下)、Pico と重ねます。
「はんだ」を少し伸ばします。
はんだを付けたい基盤の金色(パッド)とピンのところを「はんだこて」で熱して、熱された金色の部分(パッド)に「はんだ」を当てて溶けて広がる前? に「はんだ」を基盤から放します。すかさず、「はんだこて」も放します。
両手ふさがっていたので、写真ははんだ付け後です。40箇所は結構なボリューム。
はんだの直径の太さ(若干太い)とPico の小ささと、はんだこての先端の太さ(こちらも若干太い?のか、金色のパッドとの接点の面積が小さいと感じました)で四苦八苦してのはんだ付けでした。
「はんだ吸取線」は、あってよかったー!
思ったより「はんだ」がのってしまったときの修正に使いました。(隣のピンのエリアまで、はみ出す事は無かったです。)
ブレッドボードにピンヘッダを重ねたのですが、あとからもっとピンヘッダをぐっと押し込んでも良かったと知りました。この状態だと、ややゆらゆらしてしまい、少しやりづらさがありました。
はじめてのはんだ付でいきなり本番というのは結構スリリングでした。のちにはんだ付け練習用のボードの存在を知りましたが、まぁ、今回のはんだ付けが上手下手は分かりませんが、動作しているので良しとします。
がんばりました。
ちなみに、「はんだ」はセットに付属のものを使ったので「におい」はありました(これが一般的な「はんだ」の臭いなのでしょう)。パッケージには「はんだ」の太さ(直径)についての記載がなく、もし、自分で購入する機会があれば、もっと細めがいいけど、どれを選んだらよいかは現時点では分からないです。
基盤の余計なところに「はんだこて」が触らないように気をつけること、どの向きから「はんだこて」と「はんだ」を攻めたら良いのか、がなかなかこれというのが分からず、苦戦しました。
また、これもあとから知ったのですが、細いピンヘッダというのがあり説明としては「ブレットボードに挿しやすい」とありますが、わぽは、はんだ付けは(この細いほうが楽そうかも)と思いました。でも、すでに10本入りを購入してしまっているので、まだまだ在庫があります(汗)
それと、次回以降は、はんだ吸取線はとても便利なのですが、集中してると、ついうっかり線を直接手で持ってしまっており、「あちっ」となったことが数回あったので(やけどには至りませんでしたが)気をつけようと思いました。
「Get started with MicroPython on Raspberry Pi Pico」Chapter 1 でもはんだ付けについても記載があるので、よいはんだ付けの図だけでもチェックするとよいかもしれません。
この細かさが人生初のはんだ付けというのは、けっこうチャレンジャーかなぁと思いました、もっと修練が必要そうです。
Pico に出会わなければ、一生はんだ付けとは縁のない生活だったかも〜と思うとまだまだ、世の中知らないことがたくさんありそうだゾ、楽しみだね、という気分になりました。
そんなこんなで、感動? していたら、ひとは君が学校の技術科で作ったという、「手回し充電機能付きのラジオ(本当の名称はデジタルエコキューブ/防災デジタルエコキューブ)」の存在を思い起こしました。
そういえば、「はんだがくさい。」とかなんとか言っていたっけ。
数日前に持ち帰っていたキットの説明書を初めて開いて中をみたら、「あれ? はんだ付けしたり、電気通したり、LEDに抵抗がどうのこうの、基盤に回路図、これって電子工作ってこと? え、今どき学校でこんなの習うんだ〜〜あれ? いましたよ、すぐそばに、はんだこての先輩が。」
親子のコミュニケーションも大切ですねって、Pico のはんだ付けだけで今回は終わっちゃうってこと?