バチェロレッテ・ジャパンを観て(ネタばれあり)
彼の仕事が終わるのを待っている間、バチェロレッテジャパンのエピソード10を観た。最終回だ。多くの男性を振るい落とし残った二人がいよいよ一人を選ばれ赤いバラが贈られる日。見ていて私が感じたことを備忘録的に書いておきたいと思う。
結論として、福田さんは二人を選ばず、赤いバラを誰にも渡さなかった。
マラカイの萌子さんが誰も選ばない憤り、福田さん自身が一番素直ではないという萩原さんの言っていることはそれぞれ正論だと思った。そもそも番組的にこんなこと許されて良いのかと言われる結末だったから。
私は福田萌子さんはだれも選ばないと思っていた。選ぶとしたら福田萌子さんのキャライメージがだいぶ変わっていただろう。
率直に言って、あの中で、福田さんに相応しい男性は居ない。福田さんは誰よりインターナショナルだったことに加えて、頑固だし結婚後のパートナーシップに強い憧れを抱いていた。どの男性も福田さんの頑固さを素直さに転換できず、最後まで気を遣わせたまま終わってしまったような気がするのだ。
福田さんがもっと姉御系で私が引っ張ってく!という感性の持ち主なら在り得たかもしれない。だけど、彼女の柔和な話し方や日本文化への造詣が深いことなどから、男性に頼りたい、という気持ちが結構強い方なのだろうなと思った。福田さんの心的ブロックを自然にオフできるほどの包容力と逞しさを備えた人は、10歳位年上の国際的な人物から探したほうが間違いが少ないと推測してしまう。
そして、私の中では、バチェラーにはあってバチェロレッテに欠けていた”ワクワクするような面白さ”があったと思っている。
バチェラーは女性たちの争いだ。女の習性か何なのかバチェラーに選ばれるために、相手ありきで戦略を立てる。そこに「本気」を感じたのだ。女にとってはバチェラーは、結婚や出産をする生涯のパートナーになるかもしれない人。中長期的にみて共に過ごす相手を手に入れられるか入れられないかの瀬戸際。企画にかける想いや真摯さが強かったように思うのだ。
反対にバチェロレッテでは、男性達は最後のコメントにもあったように「お試し」という感覚がある。短期的目線の中で落としてみようか…みたいなライトな恋愛をしようとしているように見えてしまった。どいつもこいつも軽々しいというか(謝罪)。最後に残った3人が違ったのはそこの目線が他の人よりは長かったからではと思った。福田さんに合わせてこうしようということではなく、等身大の自分を”見せる”ことにフォーカスされた戦略だったと思う。
つまり本当に福田さんを守り愛しぬく気持ちがあるのかが全然伝わらなかったのだ。
最後にもう少し好き勝手言わせてもらいたい。番組は、女の精神年齢の高さと出産結婚適齢期の切迫観念というものにもっと配慮し人選すべきだったと思う。スケール、レベルともに福田萌子様が圧倒的すぎた。バチェロレッテジャパンは主役の女性にもっと嫌われる勇気が必要で、綺麗にまとめようとすると面白みにかける。
福田さんの落ち度もあるにはある。優しさなのか完璧主義なのか、最後まで生々しい感情には蓋をしたままだった。その等身大の思考回路が表現され視聴者が共感できればまた面白かったのかもしれない。でも、あれだけ強くなってしまったら…もはやおひとり様を楽しむ道を真剣に考えたほうが良いのではないか。
そして最後まで萌子さんの気持ちを推し量っていたローズ君。私がもし萌子さんの友達で、唯一オススメできるのは彼だけだと思った。常に萌子さんの味方だったから。結婚を見据えてお付き合いするうえで”信じられる”というのは最低限必要なことだと思うのだが。
今般の男女模様はそんなに甘くはないのですかね。
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