【初心者裏話:刺繍ミシン】半年で2回の修理トラブル
元グラフィックデザイナー(7年)で、現在刺繍ミシンで名前ワッペンを作っている、わぺこと申します。刺繍ミシンデビューして半年が経ちました。ありがたいことにご依頼いただけて本当に幸せです。
さて!刺繍ミシン買った、刺繍ソフト買った、ぼちぼち資材を買ってビジネスでも始めてみるか!と意気込んでいる方へ、この半年で起きた刺繍ミシントラブルをご紹介します。
刺繍ミシンのメーカーは伏せさせてくださいね。
1.家庭用を買うか、工業用を買うか
結論から申し上げます。
私は最初は家庭用で良いと思います!
だって自分の作品(センス)が売れるか分からないから。
私は正規販売店で希望小売価格40万?くらいのを30万円(税込)で購入。1年のメーカー保証と、販売店独自の3年保証。ありがたいですよね。壊れても安心な3年の間に機械代をペイするために、めちゃくちゃ稼働させる事を決意。工業用となると100万円ですよ。月に一回売れるか売れないかの状態では宝の持ち腐れになると思ったからです。
2.3か月目に1度目の故障
3か月目くらいに、刺繍途中で、歯車(プーリー)から異音がしたような気がしました。ただそれが異音なのか普通の事なのか3か月の私にはわからず問題視しておりませんでした。普通にその後も動いていたので気に留めず。ちょうど!お客様の注文が全てはけたとたん、カッチカチにかたくなって回転せず、刺繍不能となりました。
もちろん!即販売店へ。プーリーを手で回せるか聞かれましたが、全く動かないんです。カッチカチです。私の作品を見ていただけたらわかると思いますが、厚物や一か所に刺繍をめちゃくちゃ打つなどの負荷がかかるような変な図柄はありません(TT)ごくごく普通の刺繍だと思います。
販売店→メーカー修理→結果
プーリーの根本が折れてしまっていたとのこと。部品交換をしてもらいました。メーカーより、厚物を塗ったりするときはスピードを落としてくださいとのアドバイスが販売店にあったそうですが…
(あれ?刺繍のスピードって自動でコントロールされているのでは…)
3.6か月目に2度目の故障
戻ってきて毎日毎日使っておりました。
土日は計16時間くらい稼働していることも。
すると次は自動糸通しがおかしくなりました。一発でバチンと入らずに少しコツがいるようになりました。プーリーも修理から返ってきた後も以前として相変わらず異音がしていると私は思っておりました。そして刺繍ずれも起きて修理へ。
販売店から日曜日発送でメーカーに月曜日着とのこと。
土日祝をのぞいて7営業日が経ったときに、販売店へ状況確認をしましたところ、順番待ちでメーカーが開封さえしておりません。との事でした。私は私でお客様から注文が溜まっていく一方でしたので、代車ならぬ代ミシンを販売店にお願いしましたが、そういうサービスはありませんでした。土日祝を含めるとまるまる2週間…経ちました。メーカーの修理部隊も何とか頑張ってくださっている事と思い責めることはできませんので、ここで工業用ミシン購入を決意!家庭用と工業用2台持ちをする事にしました。そして結果としてはシリンダーの調子が悪いとのことで部品交換をしていただきました。
(工業用ミシンについては別の機会に)
4.さて皆さん
さて刺繍ミシンに興味のある皆さん。
ビジネスを始めるなら正規代理店で新品を買う一択ですよ。
半年で2回ぶっ壊れました。もし仮に基盤故障交換だったら5万前後。それが2回なら10万かかったかもしれないという事。
家庭用刺繍ミシンは、実用縫い(まっすぐ縫ったりする普通のミシン)と、刺繍縫いと2つを兼ね備えている事が多いです。家庭用ですので手が出しやすいように(といっても高価ですが)価格を抑える為に金物部品ではなくプラパーツを使っていることも多いとか。
工業用ミシンは商売向けなので止まってはいけない(故障してはいけない)事を前提に金物部品で組立てられているとのこと。
家庭用ミシンが壊れるか、壊れないかは、正直分かりません。
ただ壊れた時に製作が止まると、注文をすでにしてくださっているお客様へ急な故障のご連絡となり、納期に大変ご迷惑がかかる事がわかりました。
家でぼちぼち自分用に刺繍をしたい人や、受注生産ではなく、縫った作品を売りたい人は注文に追われる事がないので、修理が返ってくるまで待てると思います。ですが、私がやっているのは名前ワッペンという受注生産品でしたので、事情が事情だけに、半年の間に2度の修理は、かなり痛い良い勉強となりました。
5.最後に
刺繍ミシンは!新品を買いましょう!
保証がついているお店で買いましょう!
代ミシンを貸してくれるところだと尚良しです!
一緒に刺繍ミシン楽しんでいきましょう~