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おとのわダイアローグ 〜私たち自身が創造である〜
2024年3月に「おとのわダイアローグ〜今日を生きる人たちの対話の場〜」の第0期がスタートしました。そして、あっという間にもう4月!このnoteでは、第1期の参加を検討している方に向けてその様子を書いておこうと思います。
コミュニティの活動の一つは読書会。その1冊目に選んだ本は、多くの人に愛され支持されている「ずっとやりたかったことを、やりなさい」です。この本のテーマは「創造性の回復」。12週間にわたり毎週のテーマや課題が設定されていて、それは「私自身の旅」と言われています。まさに、自分自身との対話を助けてくれる本だと思い、1冊目に選びました。
第1回目の読書会では、序文の「私自身の旅」と「基本ツール」の部分を読みました。そこで今回は、基本ツールであるモーニング・ページとアーティスト・デートの2つを簡単に紹介します。
モーニング・ページ
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モーニング・ページは、例えるならば「脳の排水」。毎朝手書きノート3ページに、浮かんだアイデアや感情を書き留めます。
【モーニング・ページのイメージ】
ああ眠たい。まだ1ページも埋まっていない。昨日、〇〇さんに言われた言葉にまだモヤモヤしている。どうしてあの飲み会に行ってしまったんだろう。お腹がなった。朝ごはんは何を食べようか。最近食べ過ぎているから体重が気になる。肌が荒れると気分が下がる。
こんな感じで、3ページを埋めさえすれば何を書いてもOKです。その効果は何でしょうか。
本の中では、私たちの脳には論理脳とアーティスト脳があり、日頃、論理脳が強く働いているために、アーティスト脳を活性化させることが難しいと書かれています。そこで、モーニング・ページによって論理脳を一旦停止させ、アーティスト脳が自由に振る舞える余白を作ることをねらっています。
毎朝3ページ…ノートのサイズや字の大きさにもよりますが、これがなかなか埋まりません。1人でやろうとすると、途中で挫折してしまう人も多いのではないでしょうか。
私も最初は「書かなければいけないもの」というプレッシャーがあって、やめたくなりました。ただ、読書会を通してその役割や効果を改めて理解すると、そんなに気負うものではないことがわかってきて、今では、モーニング・ページを書く時間が好きになってきて「これは休息の時間なんだ」と感じるようになりました。実際に、第4週では「動くボートの上で横になって休む」という表現が出てきます。
以前取り組んだことがあるけど途中でやめてしまったという方は、ぜひ、好きな音楽をかけたり、好きなお香の香りに包まれたり、温かい飲み物を用意したりして、自分のための休息の時間として楽しんでやってみて下さい。また、週に1回のチェック・インを行うと、それが立て直しの機会となってあなたを助けてくれると思います。
アーティスト・デート
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アーティスト・デートは、例えるならば「創造の井戸を満たす」時間。デートといっても1人で2時間行うデートです。
自分の中の内なる子ども(アーティスト・チャイルド)の声を聞き遊ばせる時間で、自分自身が喜びを感じるものであればお金をかけたり奇をてらったりする必要はありません。ごく身近なことや規則正しい反復的な行動でもOKです。例えばこんな感じ。
【アーティスト・デートの例】
料理(野菜や果物の皮をむく、ホットケーキを焼く)、編み物、縫い物、
散歩、ジョギング、運転、泳ぐ、ダンス、音楽を聞く、お香を炊く、100均に行って500円くらいで好きなものを買う、好きな石を拾い集める、行きたい場所に行く、など
自分にとってのアーティスト・デートは何なのか。もしも自分の中で、「こんな真面目なことはやってられない!」という声がしたら、それはアーティスト・デートではありません。自分にとってのアーティスト・デートは一人一人違うので、役に立つことや学びになることではなく、自分の喜びになっているかを大切にしてください。
私の場合、最初はモーニング・ページ以上にアーティスト・デートが億劫に感じていました。アーティスト・デートについて、本にはこんなことも書かれています。
それから逃れようとする自分の心の動きを観察して欲しい。
いかに第三者の侵入によって邪魔されやすいか見つめて欲しい。
侵入者から身を守る術を学んで欲しい。
わかります…。どうして楽しいことをするのに億劫になっちゃうんでしょう。不思議ですね。それも、モーニング・ページの中で書いてみたいと思います。
私たち自身が創造である
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今回の読書会で読んだ箇所に、10の項目からなる「創造の原理」というものが出てきます。私自身、「創造性」という言葉が遠いもののように感じていたのですが、「私たち自身が創造である」、「創造性は血液に似ている」という表現を目にして、だんだんと「創造性」という言葉が身近に感じられるようになってきました。
第0期の皆さんからは、「『人はみな創造的な生き物』という言葉にワクワクした」、「今は『創造性』という言葉にピンとこないけど、12週間の旅を通してどう変化していくのか楽しみ」などの意見が出てきました。
私にとって、この「おとのわダイアローグ」そのものが私の創造性を発揮する場なんだと思います。そう思うとすごく嬉しい。
とにかく遊ぼう。
リラックスして臨もう。