【ぶんぶくちゃいな】香港警察への不信感拡大 崩壊する社会秩序
10月16日に香港紙「明報」が掲載した、香港デモ開始後5回目の民意調査は、4カ月間さまざまな手法で続けられてきたデモがいかなる性格を帯びるに至ったかを顕著に説明するものだった。
注目すべきは、市民の警察に対する姿勢である。わたしは先週ちょうどティーンエイジャーの子供2人を持つ夫婦をネットを通じてインタビューしたのだが、1時間半のやり取りの間、ほぼ3分の2以上の時間が「いかに警察が信用できないか」に費やされた。その怒りはこの調査結果と完全にシンクロしていた。
10月8日から14日までの間に行われた今回の調査では、「信頼できない」から「信頼できる」を0点から10点の点数で評価。その結果、警察に対してゼロ信頼、つまり「まったく信用できない」と答えた人の数が初めて50%を突破した。これに4点までの「どちらかというと信頼できない」を足すと、なんと全体の70%を超えた。
1回目調査(実施日は5月23日から6月5日。100万人デモの前)に行われた調査では、ゼロ信頼はわずか6.5%、ゼロから4点をあわせても26%程度。1回目調査では「どちらかというと信頼」から「絶対に信頼」のつまり「信頼派」がほぼ半数を占め、5点の「どちらでもない」を選んだ層は約25%と最も厚かった。それが最新調査では「どちらでもない」はわずか7%となり、信頼派も20%をちょっと超えた程度まで減少した。
●警察「不在」の社会
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