【ぶんぶくちゃいな】立場姐姐が語る「香港デモの現場からみた運動の現実」その2

衝撃的だった7月1日のデモ隊による香港立法会ビル突入。その意味を、デモの方向を見守る多くの人たちが掴みかねていたときに、決定だとなった現場からの生中継ビデオ。半泣きで「警察が突入してくるかもと不安だったけど、みんなで一緒に撤退しようと思って、立てこもっている人たちを迎えに来たの」と、メディアのインタビューに答えた若い女性の声に、香港中の人たちが感動し、同ビル突入に対する市民の見方をあっという間にデモ隊の評価へと変化させた瞬間だった。

立法会ビル内にデモ隊とともに入り、議場を占拠しようとしていた抗議者たちの姿と、撤退していく抗議者の声を臨場感たっぷりの撮影して伝えたのは、オンラインメディア「立場新聞」の記者、何桂藍さん。彼女はそれ以降、「立場姐姐」(立場姉さん)と呼ばれる注目の記者に。

その彼女が、香港中文大学の周保松・教授が主催する民間サロン「Brew Note Salon」で、現場に立って眺めた香港デモの姿を語る第2回。

(これは「香港デモの現場からみた運動の現実」その1の続き。文中、その1で解説した脚注は同じ番号で同じ説明をコピペした。このため、脚注番号が前後するが、呼応番号をたどっていただきたい。)

●デモ現場で見た、一般化されたイメージとの「ギャップ」

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