日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(…
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#香港デモ
210324 「Newsweek Japan」寄稿:《国家安全法の水面下で聞いた「諦めない」香港人たちの本音》
「Newsweek Japan」本誌3月23日号に寄稿した記事がオンラインで無料公開されました。
【読んでみましたアジア本】日本と香港の関係史から「香港を知る」/銭俊華『香港と日本――記憶・表象・アイデンティティ』(ちくま新書)
すでに思い出したようにしかニュースには上がってこないが、実際に香港に降り立つと、毎日のように人々の生活が迫ってくる。
評論家たちが語る「香港」も嘘ではないのだろうが、どこか遠い時空の世界のようだ。島国の日本にとって、「海外」は常に海を隔てた向こう側の世界であり、自然のシールドで隔てられている。だから時に妙に神格化とまではいかないものの昇華されていたり、受け取り側の現実によって大きく違う想像が掻き
【読んでみましたアジア本】2021年を前に読んでおきたい、おすすめアジア本
もう今年もあとちょっと。
もうねぇ、今年はどうしたもんかねぇ、愚痴ばっかり出てきますよねぇ。振り返ってみても、ずるずるーずるずるーと見えない力に引っ張られてここまで来た、というモヤモヤ感いっぱいです。
わたしは取材に出かけられないので、取材アイディアが浮かんでも実行に移せない、試作品も作れない、という中途半端な宙ぶらりんな状態が続きました。
そんな中で今年「やったよ!」と言えるのは、2月に白
200714 「現代ビジネス」寄稿:《「中国の香港政策に口出しするな」「植民地時代はもっとヒドかった」のウソ》
昨年以降、香港で起きているさまざまな葛藤を、「内政干渉はいやだから」「それでも祖国だから」「植民地時代が自由だったわけがない」といった独特の理由で拒絶する人たちがいます。
その人たちの多くが、日頃はリベラルな発言をする優等生であることが、そういう発言に同調する人たちを増やしています。だが、優等生にも知識不足や認識不足がある。そんな優等生的な発言にある誤解を解くために書きました。