![マガジンのカバー画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20877684/555b40cbdcdca7eb273b202e392f1371.jpg?width=800)
日本で出版されたアジア関連書籍の感想。時には映画などの書籍以外の表現方法を取り上げます。わたし自身の中華圏での経験も折り込んでご紹介。2018年までメルマガ「ぶんぶくちゃいな」(…
¥200 / 月
- 運営しているクリエイター
2023年4月の記事一覧
【読んでみましたアジア本】政治家失脚の影に絡むカネ、そして権力の切っても切れない関係/デズモンド・シャム『わたしが陥った中国バブルの罠 レッド・ルーレット:中国の富・権力・腐敗・報復の内幕』(草思社)
むむ、むむむ…かなり濃厚で、強烈な一冊である。ここで描かれている世界について、筆者はもちろん詳しくは知らないけれども、同時代を中国で過ごした筆者にとってその内容に違和感はなかった。
中国の政界や政治にかかわる人物(敢えて「政治家」とは呼ばない)をおどろおどろしく、またさも自分が実際に目にしたかのように書く本は山ほどあるが、ここまでつぶさに自身が体験した上で中国政治とカネを巡る関係を描いた本はなか