緩和ケアチームについて
今回は緩和ケアチームについてお話していこうと思います。
それぞれの医療機関で、活動内容は変わってくると思います。私が参加していた緩和ケアチームの活動について簡単にお話していきます。
上記のような活動を行うチームを言います。緩和ケアと聞くと、もう治らない状態のがんを患っており、痛みや苦しみを取り除く処置・治療だけを行っている状態をイメージする方もいらっしゃるかと思います。実際はそうではなく、がん患者に限らず、いろんな疾患の方を対象にします。看護師や主治医から、この患者に介入してほしいと依頼があれば、どんどん介入していきます。
そもそも緩和ケアチームはどんな職種で構成されているのか。それは以下のようなメンバーで構成されます。
医師(身体症状担当、精神症状担当)
看護師
薬剤師
ソーシャルワーカー
医療心理に携わる専門職(臨床心理士、公認心理士)
リハビリテーション専門職(作業療法士、理学療法士、言語聴覚士)
管理栄養士
などです。多職種が集まって、いろんな視点からその患者を見ることによって、入院中から退院後まですべてにおいて問題ない治療か判断することができます。入院中は看護師が薬を投与するけど、退院後は自分で頑張ってね。なんて丸投げな治療は望ましくないですからね。
私が参加していた緩和ケアチームの活動内容について
ここからは私が実際に参加していた緩和ケアチームの活動についてお話していきます。
週に1回、緩和ケアチームの医師(主治医とは異なる)や看護師とともに、介入している患者を訪室していました。問題となっている症状についてヒアリングをしたり、看護師が捉えている問題点について対策を話し合ったりしていました。その結果を主治医に報告し、鎮痛薬の量や製剤を変更するとなれば、いつから変えるかなどを看護師と情報共有します。
あとは眠剤の量や種類の相談や放射線照射による喉の痛みなどに対するキシアズ含嗽薬の提案、鎮痛補助薬の提案などを行います。
規模は大きくないチームだったので介入している患者は多くなかったです。なので週1回のこの活動は、20分から30分で終わっていましたね。私は専門的な知識が全然なかったため、緩和ケアレジデンドマニュアル片手に必死でついていっていました。医師や看護師の病気や薬の知識量と、視点の多さにはいつも驚いていました。
一度、他の大学病院の緩和ケアチームに参加している薬剤師の先生に同行させていただいて、その大学病院での緩和ケアチームの活動を見学させてもらったことがあります。その薬剤師の先生は薬だけではなく、放射線治療などについてもとても詳しくて、薬剤師の範疇を超えているレベルでした(もちろんいい意味で、です)。医師もその先生の発言には信頼を置いていて、素直にかっこいいなと思いましたね。本当に尊敬です。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。今回はここまでといたします。あまり大したこと書いていませんが、緩和ケアチームについて少しでもイメージ出来たら幸いです。次回は、調剤薬局の薬剤師の1日か、新人の時に持っていたら役立ったものを書こうかなと考えています。
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