燦燦
18:30くらいの羽田空港。
地元でのバカンスも終え,東京に帰ってきた。いよいよ夏休み後半戦。
私の大学は,日本一夏休みが短い大学と言われているとかいないとかそんな噂が経っているけど,実際はどうなんだろう。
1ヶ月って短いのかな?
最寄駅へのリムジンバスを待つため一時間くらい本を読むことにした。クリスピークリームドーナツでコーラゼリーレモネードと,キャラメルの上にナッツがのったドーナツを購入し,バーカウンターの一番端っこに着席した。
そして,ギターとスーツケースとお土産をその後ろの空いてるスペースに置き,飲み物を飲みながら本を開いた。
このエッセイ本は、ガンの話が多いにも関わらず笑えるところがあっていいなと思う。闘病中,コロナで面会ができない時,パートナーと窓辺で手を振り合って挨拶をしていてたらしい。その習慣がまるでロミオとジュリエット見たいということで「ロミジュリ」という名前がついた話はとても素敵だな〜と思った。
あと,
↑私も,『男はつらいよ』のタイトルバックの音楽と淡い映像と江戸川にノスタルジーを感じて泣いたことがあったのでとっても共感しました。龍一ぃぃぃ〜となりました。おんなじことを思っている人がいてとっても嬉しくなった。
そんな中,ページを巡っているとピアノの音楽が流れてきた。後ろを見るとサラリーマンがストリートピアノを始めていた。私は,バーカウンターから離れてその近くにあった椅子へ座り演奏を聞いた。
おじさんはすごく綺麗な音を奏でてくれた。
ララランドで主人公のミアと,セバスチャンが出会ったシーンで流れたジャスティン・ハーウィッツの『Mia&Sebastian’s Theme』という曲に似ていた。でも,一番盛り上がだだところで演奏をやめてしまい,どこかへ行ってしまった。最後に拍手しようかと思ったけれど、恥ずかしくてできなかった。
次に,ストリートピアノにきたのは同い年くらいの女の人で,米津玄師の『地球儀』を演奏していた。とても良かったのだけれど,サビの途中で終わってしまった。次こそは拍手しようと思ったのだけれど,これもまた恥ずかしさに負けた。
恥ずかしいってことはまぁたくさんあるけど,恥ずかしいけど実際は恥ずかしくないことだって沢山ある。自分の世界から飛び出すことって大事だと思っている。できないことはないことはできること。頭から動かすんじゃなくて体から動いてみよう。そう思った。
なんでもない日は,なんでもなくないように自分でする。
外へ出れば鈴虫たちが歌っている。帰り際,立ち止まって目を瞑って聞いてみる。
雨の音を聞くように自然の音は気持ちが良くなる。排気ガスで充満したトンネルを抜けたように心が軽くなる。頭も軽くなる。
雨が降っていたのか葉っぱを見ると水滴がたくさんついていた。日本は暗くなってる時間帯だったので、水滴は光に照らされていた。粒々がたくさん広がっていて車が来るたびにイルミネーションかのようにキラキラと輝いてくれた。
こういうなんでもないことをどうキャッチするかで自分の生き方が嬉しい方向へいく気がする。
明日はデビットホックニーの展覧会へ行く。
何かを見つけれるといいな。