「開腹手術も!」犬の拾い食いをやめさせるしつけのコツ
食欲旺盛なわんちゃんで悩まれている方が多い、拾い食いのしつけです。
拾い食いをしないように食べ物を隠したり色々と対策されている方もいると思いますが、拾い食いが酷すぎるわんちゃんは、ゴミ箱を漁ったり、食べ物を探して引き出しを開けてしまったりする子もいるので注意が必要です。
拾い食いは、食べてしまう物によってはわんちゃんの命に関わってきます。
小さなリンゴくらいなら問題ないですが、犬は人の食べ物の中で食べてはいけない物があるので、人の食べ物でも小さければ大丈夫という訳ではありません。
例えば、チョコレート、レーズン、玉ねぎは食べてはいけません。玉ねぎが入った料理は意外と多いので、牛丼やカレーも注意してください。
中毒量は食べ物によって変わるので、もし食べてしまったら、食べた物(チョコレート等でパッケージがあればその内容)の詳細を動物病院に伝えて、受診したほうがいいかを獣医師に相談してください。
また、中毒になる食べ物でなくても食道や腸に食べ物が詰まってしまう危険性もあります。
例えば、桃などの大きめの種を持つフルーツやプラスチック製の雑貨などを飲み込んでしまった場合はレントゲンに写らないのでかなり厄介です。
嘔吐や食欲不振などの症状が強い場合は、試験開腹となったり、物が詰まってしまっていたら腸を切って取り出す手術をしないといけない場合もあります。
大切なわんちゃんにも負担がかかりますし、手術となると数十万円かかってしまうので飼い主さんも負担になりますね。
このような最悪な事態を防ぐためにも拾い食いをさせないようなしつけをマスターしましょう。
拾い食いを止めさせれば、これらの不安を気にすることがなくなりますし、「拾い食いのしつけ」というのは、自分の身を守るためのしつけにもなります。
拾い食いのしつけのコツ
一番やってはいけないことは、拾い食いした時に、わんちゃんの口から無理やり食べたものを取ろうとすることです。
飼い主さんがあせって、わんちゃんの口の中にあるものを取ろうとすると、犬は「飼い主さんに取られる!」という心理になり、急いで飲み込んでしまうことがあります。
また、せっかく口にしたものを取られたくないがために、飼い主さんに噛みついてしまい、怪我につながることにもなります。慌てれば慌てるほど、わんちゃんが飲み込んでしまったり、噛みついてしまったりする危険性が高くなるため、拾い食いをしてしまったときでも慌てずに対処するのが重要です。
このように食べてしまったものを取り出すためには、「ちょうだい」のしつけをしっかりしておくことが重要です。
「ちょうだい」をマスターするためには、お気に入りのおもちゃで遊んでいる時を狙って優しく「ちょうだい」と言いながらおもちゃを取り上げます。
取り上げた代わりにおやつをあげて褒めてあげます。これを繰り返して、「ちょうだい」と言われたらおもちゃを差し出すんだと理解させます。
これを繰り返すことで、おやつがなくても「ちょうだい」という言葉だけでくわえているものを差し出してくれるようになります。
なかなかできるようにならない子には、常におやつを見せつけながらちょうだいと言ってくわえているものを渡してもらう形でも良いです。
このように自分の身を守るためにも使えるしつけがあることを理解していただけたと思います。
拾い食いだけでなく、ワンちゃんの問題行動は早めに直しておきましょう。一日でも早い方がしつけが楽になります。
その他、トイレのしつけ、散歩中のしつけ、無駄吠えのしつけなどはこちらで詳しくご紹介しています。