![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45790333/rectangle_large_type_2_cdff3f958a8b6945215341d981f51c10.jpeg?width=1200)
Photo by
sorasagano
授業終わりに泣きながら歩いた、私へ
大学1年生の冬。
入学式からずっと「大学を辞めよう」と思っていた私は、一時期寮に帰りたくなくて、授業が終わったらうつらうつらと暗い道を歩き回っていた。
歩き回るときには必ず、イヤホンを装着して、決まって聴くのは椎名林檎。
「それは人生 わたしの人生
ああ だれのものでもない
奪われるもんか 私は自由」
音楽には明るくはない。だが、高音を発するときの、彼女の少し枯れた声が、私の廃れた心情を映しているようで、そこで必ず泣いてしまう。
「この人生は夢だらけ」
力強く、人生への希望を表されると「どん底の私にも夢があるのだろうか?」と不安になる。しかし同時に、「わたしの人生は夢だらけ、だから腐るな」と勇気づけられ、さらに涙があふれる。
私は、きっとなにか大成できるはず。だからここで腐るな。
大学を辞めようと思っていた私へ
現在、就職活動に悩んでいる私です。
大丈夫、わたしの人生は夢だらけです。
辞めようと思っていた大学で、素敵な友人たちに出会えて、君はもともと努力家だったから、成績も優秀です。
今はきっと、苦しくて、腐ってしまいそうで、周りが見えていない。そして自分はなんてかわいそうなんだ、と思っているでしょう。
かわいそうなんかじゃない。私は頑張ってきた。それを認めてくれている人は、たくさんいるんだ。だから、腐るべきではない。この苦しみがずっと続くわけではないから、きっと大丈夫だと、信じていてほしい。
わたしは自由だから、人生は夢だらけなんだ。だから、精いっぱいに、生きて。
いいなと思ったら応援しよう!
![伊達正夢](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/13431940/profile_8e6436bb5512c3357497cffaeef509da.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)