刷り込み
ある子を見ていて思うこと。まだ小学生。
側から見ていたらしっかりしている。
大人との会話も普通にできて、人に何かを教えることも上手だ。
勉強は好きじゃない。それでも遅れを戻すために今サポートしているのだけど、できないかもとなると思考がストップする。
できる自分じゃなければ、褒められないから、できないところは見せられない。
それでもずいぶん良くなってきて、できなかったと自分で言ったり、人前で泣いたりもするようになった。
大人が思う以上に寂しさを抱えている。
周りの大人がその子を大人にしてしまっている。
心は幼いのに、あなたなら大丈夫よね、私たちは凸凹だから助けてね、良い子でいてねという言葉で圧をかける。
刷り込む呪いの言葉だ。
その子は自分が何をすれば周りの人が気持ち良くなるのかを瞬時に察知して動く。
気を使いすぎているのだ。悪く言うと他人軸になっている。
親から浴びた言葉は子どもの心に蓄積されていく。
あなたはそのままで良いと言われた子
あなたはできない子と言われた子
あなたはできるから大丈夫と言われた子
何も言われない子
いろいろあると思うが、言霊というのは他人が聞いたら耳障りの良い言葉でも言われた本人には刃となることもある。
褒めてるような言葉がその子を追い詰めてることに気づかずに周りを洗脳した結果、本人はそういう子でいなければ自分の存在価値を見出せない。
自分のやりたいことをやりたいとすら言えない環境にいすぎて、やりたいことも見つけられない。
根は地中深くにあるようだ。
もう一人30代のお友達を見て思ったこと。
見た目も可愛くて聡明な雰囲気なので、できる人に見える。
実際は不器用さもあるし、時間感覚に疎いと話していた。
見た目で損するタイプだ。
かなり努力して、できるようになってることもわかる。
二人を見ていると人ごととは思えない。
私自身もぱっと見できる人に見えるらしい。
喋ったら頭の回転早いよねと思われるぐらいに早口で喋る。
なのでそこそこ賢く見られる。
話していることが興味のあることや、知りたいこと、相手の説明能力が高ければ理解することは早い。
友達にもできる風と言われた。
それは自分でもかなりショックだった。
まぁまぁできる人だと思い込んでいたから笑
共通点は、
幼い頃に甘えることをさせてもらえなかったこと。
良い子でいることが愛される条件だと思ってたこと。
私は母親に甘えたかったんだというのはわかった。
今まで良く頑張ったなと思う。
で、大人は良い。もう過ぎたことだし、自分でわかればなんとでもなるから。
でも子どもはどうだろうか。
このままではしんどくなるのは明らかだ。
なんとかできないものか。