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葬送のフリーレン オーケストラコンサートに行ってきた


2024年8月21日に執り行われた、葬送のフリーレンオーケストラコンサートに行ってきました。

チケット入手

 オケコンをやる情報をどこで聞いたかは忘れてしまいましたが、時期的にはサウンドトラックが発売される少し前だったと思います。

 サウンドトラック自体は、なんの特典がなくても買うつもりだった、というか情報を得た時点ですでに予約済みでした。
 そして当たり前のようにコンサートに応募。
 5月に抽選結果が来ましたが、
 まさかの落選。
 5000人も入るコンサートホール、お盆も終わり学生の夏休みも終わろうかという平日ど真ん中の19時スタートなのに……?

 友人は無事ゲットしてましたし、私昔からくじ運は悪いので、みんな受かってるんやろうなあ……と思いながらツイッターで検索かけると、なんと死屍累々。

「マジか……」

 先行抽選の競争率が高いということはですよ、この先一般販売があったとして、それも凄まじい倍率になるということで……。

 そしていよいよ一般販売。抽選でなく、早いもんがちです。

 土曜日10時。またこれ競争率高そうな時間に始まります。
 9時40分、公式サイトから特設サイトに入り、待機。すんなり入れました。

コンサート公式サイトの特設サイトへの入口。当たり前だが特設サイトはこれを書いている時点では閉鎖されてた

 時折再読み込みをかけましたが、特にくるくる回ってるとかはありませんでした。

 時間まで手持ち無沙汰だったので、ふと特設サイト左上にあったキョードー東京のロゴをクリックしてみました。今度はクソ重い。……どころか401エラー。

「マジか……(2回目)」

 いやどんだけ殺到してんだよ。
 やべえ、と思いながら特設サイトに戻りましたが、こちらは至って平穏。とはいってもトップページですべての手続ができるわけでもなく、不安しかありません。

 9時55分、117に電話。
 時報を聞きながら時間を待ちます。これまで敗れ去ったチケット争奪戦が頭によみがえります。

 10時。時報とともに開催日をクリック、券種選択へ。はい指定席死亡。ウソでしょ!?2秒でしたね。クリックするまではどの券種もある表示でした。
 これは予想していたので速攻ワケアリ席に移行。

「落ちないでくれ……!」
と念じながら申込者情報を入力、決済情報入力……

「ご予約が完了しました」
「買えたあ……」
 脱力してしまいました。そしてこの時点でも、キョードー東京のサイトは落ちていました。10時5分ぐらいでしたかね。ちなみにその後20分経っても落ちてました。なんか頭上で激しい戦闘が行われている中、下水道を通って目的地に到達しようとするような気分でした
 10時半頃、近所のコンビニに行ってチケット取りました。

さて本番

 当日は多摩県で仕事なので16時に早退、現地に向かいました。17時でも間に合いそうでしたが、帰宅ラッシュでの不測の事態を避けるためです。ご飯も食べたいし。
 17時頃現地着。車で行ったのですが、無事現地の駐車場入れました。まずはトイレで正装に着替え。

正装。ちょうど3日前の日曜に到着。背中側にも絵柄があってとても良い

 このコンサート、何故か非常に客層が広く、あまりいかにもな人はいなかった印象です。もちろん皆無でなく、私以外に公式グッズTシャツ着た人、事前販売のホテルキーホルダー下げてる人、フリーレン様の痛バを写真に収めてる人などなどいらっしゃいました。
 他には、おじいちゃんおばあちゃん、私のようなおっさん、仲良し女子、家族連れ、外国人……とはいってもこれまた多彩で、南北アジア系、ヨーロッパ系などなど。ガルパンやプリプリのような、オッサンか若者か、みたいなわかりやすい感じではありませんでした(それを批判しているわけではありません)。
 友人と立ち話をしてから席に向かい、あとは開演を待ちます。


席からの眺め。画面の右下や奥の方の団員さんが見えませんでした

開演

 いよいよ開演。
 一曲目は、当然フリーレンメインテーマ、「Journey of a Lifetime」です。
 この曲は、私がアニメのフリーレン(漫画は購読済み)にハマる原因となった曲。この曲、フレーズは使われていたものの劇中には一切使用されていませんでしたが、それでも一番好きな曲です。期待が高まります。

 ところが。んんんんん~?なんかイマイチだぞ?
 私は13列70番台という前の右端の席。13列とは言っても1ケタ台はステージに使用されているので実質前から4番めくらい。目の前がスピーカーでなんか音量も抑え気味。ステージの構造上、生音は前の方に抜けてしまうだろうし、場所的に生音が少ないのは覚悟していましたが、なんかコーラスも弱い。イントロと終わりにコーラスが入るはずなのにそれも全然。
 なんか「スピーカーから聴いてる感」があまりに強く、これじゃあ毎週車の中で聴いてるのとあんま変わんないなあ……ひょっとしてコーラスないの……?とか不安に(私の席からは後列のコーラスの方々見えなかったため)なりました。

 そんな始まりでしたが、おそらく調整が入ったのと、体が慣れたのもあり、その後の曲は楽しめました。3曲目の「The Party of Heroes Returns(ヒンメルたちが帝都に凱旋したときの曲)」のトランペットは迫力あったし。あそこらへん(もしかしたら2曲目から)からよくなりました。

 その後、曲名はわかりませんが(おそらく全曲曲名が画面に出てたかと思いますが、ほとんど見えなかった)、画像と相まって2曲ぐらいでポロポロ泣いてしまったり。

 そしてやってきました「Zoltraak」
 心配していたコーラスも全く問題なく、迫力も出て良い曲でした。好きな曲なので今度は感激してウルッとしてしまった。
 ただハンマーダルシマーは欲しかったなあ……。

 続けて私が一番聞きたかった曲、「Frieren the Slayer」!!
 もーう、これはもう完璧でした。この曲だけ100回ぐらい聞きたいぐらい。こちらは感極まってまたポロポロ涙が出てくる始末。これもしラストの曲だったらスタンディングオベーションしてたかもしれない。

 私がこのコンサートで聞きたかった3曲、すなわち一番初めのJourney of a Lifetime、Zoltraak、Frieren the Slayer が前半で終わってしまったのですが、後半も良かったです。どの曲か忘れましたけど、何かの楽器の代わりに手拍子とかも使われてたみたいで、あれもあれで良かったです。
 スピーカーの近くも2曲目以降はなかなかいいと思えて、miletさんのかすかな息継ぎが聞こえたり、はらりという楽譜をめくる音が聞こえたり楽しめました。話それますが、miletさん、wikiでみるとすごい人なんですね。活動し始めたのが17年、デビュー19年、翌20年にはオリンピックで歌ったんだとか。話し声と歌声のギャップも素敵だし、美人で可愛いですよね。いやすご。

 そんなmiletさんも、2曲歌ってくれました。また話それますが、フリーレン、OPは1クールと2クールで違いますが、EDはどちらもAnytime Anywhereでした。これは良かったですね。私OPはヨルシカさんののほうが好きなので、OPEDは2クール目のほうが好きです。

 miletさんの素敵な歌や曲作成秘話、エバン・コールさんのトークなどあって後半へ。観客も温まってきて、後半は全曲拍手が入ってましたね。拍手のタイミングが分かりづらい、とぼやいてる人もちらほらいますが、あんなもん好きなときにすればいいし、しなきゃいかんもんでもないと思うんですよね。拍手しないで余韻に浸るのもいいと思います。わたしは拍手なしが多かった前半も拍手がたくさん入った後半もどっちもいいと思います。
 大昔、ガルパンのコンサートいったんですが、これも負けず劣らず曲数が多くて、しかも来てるやつ全員サントラ聞きこんでるから曲がどこで終わるか知ってるのでほぼ全部拍手入ってたんですね。でもガルパンの曲は短いのも多く、拍手で忙しくてね……。

 最後、メドレー曲が2曲、片方はエバン・コールさん自ら指揮しての演奏でした。
 そしてなんと、最後の曲は撮影許可がありました。そんな事あると思ってなかったので携帯電源切ってました。また前のおじさんの携帯の画質がめっちゃ良くてぐぬぬってなりました。私のおそらく10年落ちであろう携帯は画質クソで立ち上がり遅くて途中からになってしまったのでボツです。
 なんだか、はじめが悪い意味でのサプライズ、最後がいい意味でのサプライズで終わったコンサートでした。

 そして、最後画面に写しだされたのは、前日公式からもツイートのあった、田中敦子さんへの追悼メッセージでした。

感想

 兎にも角にも、最初から最後まで、印象深い、とてもいいコンサートでした。願わくば、今回と何も変わらなくていい、そのままで構わないのであと何回かどこかでやってほしいです。しつこいですがFrieren the Slayerをまた聴きたい。
 あの、抽選当日大量にツイートされた、落ちたという絶望に満ちたツイート主、当日までチケット求むのツイートをしてた人たち、そして未だにいる「やってるの知らなかった行きたかった」「行きたかったけど先行も一般もだめだった」という人たちが救われてほしいです。

 あと、会場グッズがイマイチだった気がしますが、こんなもんなんですかね。ちょっとフリーレンに対する企画力にしては手抜きだと思います。ルームキーホルダーや缶ケースなどいいものもありましたが。

 また、これは声を大にして言いたいですが、プログラムくらい作って欲しいですね。てかまさかないとは思いませんでした。

 最後愚痴が多くなってしまいましたが、まあそんなもんはこのコンサート全体に対しては些末なことで、将来またコンサートがあったとして、解消されてようがされていまいがどちらでも良いです。
 少なくともチケット代分は十二分に楽しめたコンサートでした。
 東京フィルはじめとする皆様方、本当にありがとうございました。


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