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「真実告知」って?
先日、厚生労働省による、養子縁組支援に当たる民間機関のスタッフ等を対象とした研修に参加したのですが、子どもたちに対して「迎えた子どもであること」を伝えることについて「真実告知」と呼び、堅苦しい話をし「真実告知をするのは、しんどいこと」であると、講師担当の方がコメントしていました。
環の会では、「自分が産んでいないけれど、大切な『わが子』として迎えた」「産みの親の方から、『幸せになってほしい』と託された」ことを日常生活の中で伝え、子どもの声を聞いて応じることを「テリング」と呼び、産みの親の存在も生活の中に取り込んでいます。
厚生労働省の研修担当の方々は、「養子」に対して、どんなイメージを持っているのだろうか、と案じられてなりません。
もっともっと、「テリング」の発想を、日本国内に広めなければ!と痛感しました。
昨年秋から、Youthの方々が、主体的に活動を開始しています。それ以前にも、各地で、数人ずつの仲良しのグループもできていたようです。
これからは、「テリング」のある家庭で育った「子ども」の立場の方々からの意見の発信もサポートしながら、子どもを中心に据えた縁組のありようを、日本国内に広げていきたいと思います。
環の会のメンバーの方々が、「子どもたちのため」という気持ちで子育てに当たり、親育ちを重ねて来られたことにより、今の環の会があると感じています。
今後も、環の会のメンバーの皆様からアイディアを頂きながら、活動して参りますので、引き続き、よろしくお願いいたします。
環の会 理事 星野寛美
※環新聞(環の会の会員コミュニケーション誌)より抜粋