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医者は病気を治す人か?

医者は病気を治す人でしょうか?
私は必ずしもそうではないと考えています。

私は自分と向き合う期間(浪人期間)が長く、なぜ医師になりたいのかを考えることが多くありました。
そこで気付いたのは、「私は病気を直すために医者になりたいのではない」ということです。

私の目標は人を幸せにすること」であり、その目標を達成するためのツールとして医学があり、医師という肩書きがあると考えています。


例えば、病気を治すことが目的であればお迎えを待つばかりという患者さんからは遠ざかってしまうことになります。
しかし私は、そういった方々にこそ積極的に関わって、幸せにしてあげたいと思うのです。

また極端な例えですが、今全力で走ると今後一生走れなくなるという患者さんがいたとして、今全力で走ることがその患者さんの人生で大きな意味を持ち、それが幸せに強く影響するのなら・・・

私は、医師として、これからの長い人生でのQOLを優先させることは諦めて、その方の友人の一人として、今全力で走ることができるサポートをしたいと思います。


では、人を幸せにする職業は医師だけではないのになぜ医師にこだわるのかということになります。当然受験に失敗し続けた私の中には、別の方向からのアプローチをするという選択肢もありました。それについては以前別の記事に書いているので今回は省略しますが、それ以外の理由としては医師という肩書きの影響力の強さです。


小さな離島の田舎町で育った私は、社会を変えるためには発言力が必要だということを実感する場面が多くありました。私は病院の中でだけ働く医師ではなく、住民の幸せのために社会に対してしっかり働きかけることができる医師になりたいと考えています。

何らかの事情で病院に来ることができない人にも、大人の目が届かないところで一人泣いている子供にも、ちゃんと手を伸ばしてかつ直接的に助けになれるのが医師であり医師という肩書きであると考えています。

そんなこんなで医学科3年生の今、最も興味があるのは家庭医療と終末期医療です🌱

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