アメリカンショートヘアは抜け毛が多い猫?普段のお手入れ方法や毛玉対策をご紹介
アメリカンショートヘア、通称「アメショー」は、猫種の中でも常に人気ランキングの上位にいるなど、昔から幅広い年齢層に人気の猫ですよね🐈
その人気ぶりはすさまじく、ペットショップ大手の「P’s-first」でもすぐ家族が決まってしまうほど!
愛らしいルックスと明るく人懐っこい性格に惹かれて飼い始める人が多いのですが、一方で実際に飼ってみた人からは「抜け毛が多くてお手入れが大変」と、あまり毛が多く見えない見た目と裏腹に抜け毛の悩みを多く耳にします。
そこで今日は、アメリカンショートヘアの抜け毛や毛玉対策についてお話します。
アメリカンショートヘアってどんな猫?
猫の体型は大きく分けると6種類にありますが、アメリカンショートヘアはその内のセミコビーに分類され、脚が大きくがっしりとした力強い体格が特徴です。
毛種は見た目通りの短毛種ですが、実は厚い被毛で覆われたダブルコートの猫種なのだとか。
また、性格は明るく温厚で、賢い性格。好奇心も旺盛で遊び好きです。
他の猫や環境への順応性高いので、初めて猫を飼う人でも飼いやすいでしょう。
鳴き声も小さく控えめなので、マンションや集合住宅でも問題なく飼うことができます。
🐈アメリカンショートヘアは毛色がとても豊富な猫種
アメリカンショートヘアと言えば、日本ではシルバーに黒のマーブル模様の毛色を思い浮かべる人が多いと思いますが、実は70種類以上の毛色があると言われるほど様々な種類がある猫種です。
カラーはシルバー系、ブラウン系、レッド系、ブルー系、ブラック系、カメオ系など実に様々。
さらに模様はタビーと呼ばれる縞模様の他、単色だけのソリッドカラー、2色のバイカラー、3色以上が含まれるトーティーに分かれるなどバラエティ豊かです。
ちなみに最初にアメリカンショートヘアとして登録されたのは日本で定番のシルバーではなく、薄い茶色に濃い茶色の縞模様のレッドタビーと呼ばれる毛色の猫種だったんだとか👀
ふんわり温かみのある色合いで可愛いですね(*^-^*)
アメリカンショートヘアの抜け毛が多いと言われる理由
猫の抜け毛というと、長毛種の猫が多くて短毛種は少ないというイメージがありますよね。
そのため、短毛種に分類されるアメリカンショートヘアは抜け毛が少ないだろうと思われがちですが、思ってたよりも抜け毛が意外と多く飼ってみてそのギャップに驚いた方も多いのだとか。
🐈アメリカンショートヘアが短毛種にもかかわらず抜け毛が多い理由は、毛質がダブルコートだから
アメリカンショートヘアが短毛種にも関わらずなぜ抜け毛が多いのか、その理由は毛種がダブルコートというところにあるようです。
現在認定されている猫の種類は約50~60種類ありますが、この猫種は毛種と毛質で大まかに分類されています。
毛種は短毛種、長毛種の2種類、毛質はシングルコートとダブルコートという2種類にそれぞれ分けられます。
そしてアメリカンショートヘアを含めたダブルコートの猫は、分厚く保温の役目を担うアンダーコートと日光などから皮膚を守るオーバーコートの2種類の毛で覆われているのだとか。
ダブルコートの猫は、夏毛に生え変わる春の換毛期を迎えるとアンダーコートを脱ぎ捨て、夏仕様の毛に変化します。
その際にアンダーコートの毛がどっさり抜ける分、シングルコートの猫よりもダブルコートであるアメリカンショートヘアはどうしても抜け毛が多くなってしまうというわけなのです。
換毛期を迎えたアメリカンショートヘアのお手入れ方法は?
アメリカンショートヘアの換毛期は、春と秋の年に2回。
春は3月くらいの気候が暖かく変化していく時期に抜け始め、秋は冬用の保温性のある新しい被毛で体を覆うため古い被毛が抜けていきます。
この換毛期の最中は体をなでたり、ただ歩いたりするだけでも毛が抜けるため、しっかりとしたお手入れやこまめな部屋の掃除が必要となります。
ここでは、抜け毛の多い季節を迎えたアメリカンショートヘアの猫ちゃんのお手入れ方法や抜け毛対策についてご紹介します。
🐈ブラッシングで抜け毛対策!
換毛期を迎えたアメリカンショートヘアの抜け毛対策として、一番簡単かつ効果があるのがブラッシング。
ブラッシングを定期的におこなうことで抜け毛が服に付いたり部屋中に舞うことを少なくできるので、換毛期は最低1日1回優しくブラッシングをおこないましょう。
猫用ブラシはさまざまなものが市販されていますが、アメリカンショートヘアの場合は必ず短毛種用のものを選ぶようにしてください。間違ったブラシを選ぶと猫の体を傷つけてしまうなど、うまくケアできない危険があります。
短毛種のアメリカンショートヘアの場合は皮膚を傷つけない柔らかなラバーブラシがおすすめです。
↓こんな感じの柔らかいゴム製のブラシがおすすめ(>'-'<)
ちなみに柔らかいブラシでもお手入れを嫌がる猫ちゃんの場合は、指でもOK。
毛を軽くかきだすように繰り返し撫でると、抜け毛を取ることができます。
🐈毎日こまめに部屋を掃除する
ダブルコートの猫ちゃんは、特に換毛期になるとブラッシングをしていても抜け毛が毎日のように大量に出ます。
抜け毛はアレルギーの原因にもなるので、こまめに毎日コロコロや掃除機がけで抜け毛を掃除しておきましょう。
また、床や家具ソファーなどの家具だけでなく服にも抜け毛がつきやすいので、服にもコロコロをかけることをおすすめします。
🐈放置すると危険!換毛期は毛玉対策を
アメリカンショートヘアに限らず猫はよく毛繕いをしますが、抜け毛が増える換毛期は大量の毛を飲み込んでしまいがち。
通常は毛を飲み込んでも消化器官内留まるため吐き出すことができるところ、換毛期は大量に毛が抜けるためうまく吐き出せず胃の中で毛玉になり残ってしまうことも。これを毛球症と言います。
毛玉は体内で消化されないため、胃や腸でさまざまな症状を引き起こし猫の体に負担をかけてしまいます。
毛球症になると、最悪外科手術が必要となることもある恐ろしい病気。
そのため、こまめなブラッシングで予防することが大切です。
それでも万が一毛球症にかかってしまったら、自己判断をせず動物病院で診てもらいましょう☝🏻
🐈毛球症予防には食物繊維が含まれたペットフードを
食物繊維は毛を飲み込んでも排泄しやすくする働きがあるため、積極的に摂取させたい栄養素です。
猫に与えるペットフードの中には毛球症予防で食物繊維が含まれるものもあるため、下記のような毛玉ケアができるペットフードを選んで与えても良いでしょう。
また、換毛期はタンパク質を消費しやすいので低カロリー高タンパクの食事を意識してください。
猫草と呼ばれるエン麦・大麦・小麦・ハト麦などのイネ科の植物にも食物繊維が含まれており毛玉を吐き出しやすくする効果もあるので、猫ちゃんが好むならあげてもいいかもしれません。
換毛期は毛球症に注意!アメリカンショートヘアの抜け毛対策は毎日のブラッシングが大切
アメリカンショートヘアは人懐っこく初心者でも飼いやすい猫種ですが、一方で短毛種でも抜け毛が多く換毛期は気を付けなければいけません。
毛球症になってしまうと猫の体にとって大きな負担となってしまうので、家族に迎えた大切な猫ちゃんがいつまでも元気で暮らせるように、換毛期は特にお手入れをしっかりおこないましょう(>'-'<)