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Vision Pro開発本発売記念イベントの参加レポ

こんにちは!
XRエンジニアのわんたいむ(Wataru.H)です!

2024.08.26(月)に発売される「Apple Vision Proアプリ開発ガイド〜visionOSではじめる空間コンピューティング実践集」の出版記念イベントが前日の25日にあったので参加させていただきました!

対面でもあったのですが、今回はオンラインで視聴させて頂いてレポートを書いていきます!


イベント概要

タイトル:「「#AVPガイド本」出版記念イベント & 懇親会!」

開催日時:2024/8/25 (日) [本編 19:00–20:30] [懇親会 20:30–21:30]

開催場所:リアル参加(イベント本編 & 懇親会)
     TOKYO NODE LAB
     東京都港区虎ノ門2-6-2虎ノ門ヒルズステーションタワー8F

     オンライン参加(イベント本編のみ)
     YouTube

運営協力:サイバーエージェント xRギルド
     TNXR

https://visionos-engineer.connpass.com/event/328395/

今回はオンラインでの参加でした。
次のイベントは対面で参加したいです・・・!

オンラインはYoutubeでの視聴だったのですが、司会進行の方がコメントに反応くださっていてありがたかったです!

イベント本編

イベント本編では実際に書籍に書いてある内容を章ごとに見どころを紹介する形になっていました!

書籍を読むだけだとわからない点や、どういった思いで構成したのかまでお話を聞くことができて興味深かったので、章ごとにご紹介していければと思います!


第0章:Apple Vision Pro から視える次なるコンピューティングの未来(小林 佑樹さん)

第0章ではARおじさんでもおなじみのMESON .inc CEOの小林 佑樹さんが、書籍を出版した思いなど語っていました!

スマートフォンと同等のインパクトを与えるデバイスとしてXRデバイスをとらえており、「インターフェースシフト」が起きたらどうなる!?という観点でのお話はとても興味深かったです!

もちろん海外の記事を書いている方々や、Vision Proを開発・発売しているApple社の方々も似たようなお話はよくされていると思いますが、日本人ならではの強みとしてフィジカルな物質に魂がやどるアニメ的な発想を挙げていて、「デジタルの塊でしかないものを生き物として扱う」自分たちがどういった強みを持って開発をしていけるのか、これからの日本のXR業界が楽しみです!


第1章:ノーコード or ローコードで遊ぶ visionOS(ばいそんさん)

ここからの以降の章ではそれぞれ書籍に書いてある内容について、見どころや思いなどを解説した内容でした。

第1章では、エンジニア以外のデザイナーであったり、小さいお子さんでもできる内容となっているらしく、とりあえず触れる!という点でとても面白い章になっているみたいです!
エンジニア以外のデザイナーの方々などが触れることによって、より体験性の高いプロダクトに進化していくと思うので、こういったお手軽に触れる内容があるのはありがたいです!

CyberAgent, Inc. XRエンジニアのばいそんさんが担当された章だそうです!

ばいそんさんはVision Proで初めてSwiftを始めたらしく・・・。それで書籍解説までのスピードがすごすぎますね・・・!


第2章:SwiftUI による AI 英会話アプリ開発(副島 拓哉さん)

第2章では、CyberAgent, Inc. IOSエンジニアの副島拓哉さんが、GeminiAPIを使った英会話アプリについて書かれているそうです!
実際にAPIを使用したアプリはかなり重宝されるので、個人的にかなり注目な章だと感じました!
またGemini APIということで、AI系のAPIはかなりホットな項目だと思うのでここで最新デバイスのVision Proと組み合わせた知見があるのは熱いですね!!
内臓マイクを活用した音声入力の実装もあるそうなので、権限周りについても書かれていそうで感涙しそうです。(※私は新しい実装をすると毎回権限まわりに殴られています。)


第3章:空間を活用したタイマーアプリ開発(服部智さん)

第3章では、CyberAgent, Inc. XRエンジニアの服部智さんが、実際にストアにて配信中のタイマーアプリの一部機能の実装について解説されているみたいです!
アプリの実装ではWorldAnchorを使用した空間配置機能が実装されているようで、実際にアプリをリリースするうえで葛藤のあったUXデザイン面についても説明してくださいました。
この章で出されている実装方法は、ある一つのプロダクトにおける回答だと思うので、Vision Proだけでなく今後のMRデバイスにおける体験としても注目すべき点だと感じました!
また、 immersive Spaceの無効化などについてもかなり考えられている内容らしく、両方のバージョンを実際に自分で試してみて今後のベストプラクティスに近づきたいですね。


第4章 SunnyTune の実装事例(佐藤寿樹さん)

第4章は、MESON .inc エンジニアの佐藤寿樹さんによる、現在配信中のSunnyTuneの実装事例について解説です!
SunnyTuneはVolumeアプリなので、その中での制約であったり、演出的な要素がかなり重要になってくる体験ベースのプロダクトだと思うので、魅せ方を実装するうえでのこだわりはとても気になるところです・・・!
視覚的な表現方法の話だとShaderGraphでの表現も実装に入っているみたいですね!
SunnyTuneはApp StoreからDLできるみたいなのでぜひ体験してみましょう!


第5章 Unity による visionOS アプリ開発(加田健志さん)

第5章は、CyberAgent, Inc. XRエンジニアの加田健志さんによる、Unityを使用したVision Proアプリの開発について解説です!
私が関わりのあるエンジニアでもHMD系アプリの開発はUnityがほとんどなので、自分が触るうえでもここでの知見は本当にありがたい・・・。(なんといっても人に聞かれたときに勧めやすい。)
具体的な内容については、Unityを使用して作れるVision Proアプリの種類の解説とSwiftとの連携について書かれているみたいです。
ここで今日一番驚いたことなのですが、UnityからもSwiftを使うことができる?らしいです。
ただ、ちょっと使い方には癖があるらしくその辺りについても解説が気になります!
PolySpatialの話もここで少し触れるみたいです。インストールと基本機能がメインみたいですね!


第6章 PolySpatial による Unity プロジェクトの移植(比留間和也さん)

第6章では、いよいよPolySpatialの応用的な実装を、MESON .inc CTOの比留間和也さんが解説されているみたいです!
具体的には、既存のUnityプロジェクトのVision Pro対応の話で、既存のアプリを移植するケースがどれだけあるのか?みたいな懸念をされていました。
・・・。
いや!!!とてもありがたいですよね!!??
移植みたいな話はかなりあると思いますし、既存のアプリを活用できるならそれに越したことはないので本当に助かります!
ドキュメントを見るだけじゃわからない応用するうえでハマった部分を解説しているらしいです。
私がハマった場所もある程度ドキュメントとして残したいものです・・・。
あとはCGのコントロール・パーティクル表現部分のできないことを解説みたいですよ!
(より深ぼった記事がMESONさんの記事にあるらしい)


おわりに

まだまだネット上にも知見が揃ってない中で、こういった書籍があるのは本当にありがたいことですね!
私もVision Proの開発に関わっていてとても楽しいので、もっと知見を蓄えて発信までしていけるように頑張りたいと思います!

書籍についてはこちらのポストリンクから購入できるのでぜひみなさんもVision Proアプリ開発してXR業界盛り上げましょうー!



他にホロラボさんからもVision Pro開発の書籍が発売されているみたいです!


今回のイベントの動画本編に関してはまだ下記のポストのリンクから観れるかも?



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