「フェムテック」を大解剖!
こんにちは。WannaBeMEのしおりです。
こちら金沢は、毎年恒例冬の大暴風雨の時期です☔⚡🌬
むしろ早く雪になってほしいな~なんて思っております。
さて今日は、フェムテックを大解剖していきたいと思います🔍
このnoteを読んでくださっている方たちには馴染み深い言葉かもしれませんが、私自身、調べる中で新たな発見があり驚きました!
2021年大きな話題に
まずはフェムテックの基本情報から。
FemTech(フェムテック)とは、Female(女性)とTechnology(テクノロジー)をかけあわせた造語。女性が抱える健康の課題をテクノロジーで解決できる商品(製品)やサービスのことを指す。
――――IDEAS FOR GOODより
ここ数年、フェムテック業界はかなり市場を広げており、世界中ではこれほどの企業が存在します。
フェムテックカオスマップ。
29カ国318 社(日本以外)の企業が掲出されている(出所:フェルマータ)
そしてこちらが日本でフェムテックサービスの一覧です。
2020年から2021年にかけてサービス数は51から97へと約2倍に増えたそうです。
皆さんが利用しているものもあるのではないでしょうか?💡
さらに今年の新語流行語大賞では、「ファッション&アパレル&ライフスタイル」分野で「フェムテック」がノミネートされていました。
(「ジェンダー平等」もノミネートされていましたね!)
これまではフェミニストのみに多く取り上げられていた印象でしたが、ビジネスの観点でも注目され、今年は話題に上ったようです。
最先端!なプロダクト
フェムテックを詳しく調べる中で、びっくりするような海外の製品をたくさん見つけたので紹介していきます💁♀️
ひとつめは、アメリカの会社Truelliの生理ナプキンです。
なんと経血やおりものから健康状態をチェックできるナプキンなんです!!
アプリと連携してナプキン裏側のバーコードを読み取ると、体内の栄養素や女性ホルモン量などを測定し、体調の変化を検知してくれます。
結果はアプリですぐに確認できるそう、、、!
テクノロジーってすごい!と改めて感じました。
ふたつめはスマートフォンと連携する搾乳機Willow Pumpです。
これをブラジャーの内側に装着することで自動的に搾乳ができ、授乳期間でも他のことができるというのが特徴。
アプリを使って母乳の状態をモニタリングすることもできるのだとか。
また、搾乳した母乳は、そのままミルクパックとして保管でき、冷凍も可能というなんとも画期的なアイテムです!
これをつけたままリモート会議に出席することもできるといった例もあり、こうして子育てと仕事の両立にも貢献しているのだなと感じました。
そして驚くべきことに、こちらが開発されたのは4年前の2017年。
わたしがまだ「フェムテック」という言葉すら知らなかった時代にアメリカではこんなプロダクトができていたのか!と心底びっくりしました。
他にも様々な画期的なプロダクトが紹介されている記事があったので、気になる方はぜひ見てみてください。
(こういうイベントが身近に行われるの、うらやましい、、、)
日本と海外の差
生理ショーツやセルフプレジャーに関する商品などは、日本でも多く見られます。
しかし上に挙げたような最先端技術が使われたプロダクトは未だ日本では少なく、種類も少ないのが現状です。
ここにはいったいどんな差があるのでしょうか?
ひとつめは、医療体制の違いです。
とくにアメリカでは、医療費が高く自宅での検査キットの需要が日本よりも高いそう。
そのため、健康状態をチェックできるフェムテックの発展も他の国よりも早いのだと言われています。
ふたつめは、法律の問題です。
日本でフェムテックの開発が行われるにあたり、法律の壁が問題視されています。
日本では、生理用品を製造販売するためには、「改正医薬品医療機器法(薬機法)」や「生理処理用品製造販売承認基準」に則らなければなりません。
しかしその基準をみると、生理用品は「白色」「においがほとんどなく、異物を含まない」との記載があるのです。
この記載のために、現在販売されている生理ショーツは「吸水ショーツ」と表現せざるをえず、分類も生理用品ではなく「雑品」とされています。
「経血を吸収」「ナプキン〇枚分の吸収量」など直接的な広告ができなかったり、法による位置づけがないことによる粗悪品が出回る危険性があったりとフェムテック企業は困難を抱えています。
日本の薬機法には、先ほど挙げたアメリカのフェムテックプロダクトのような製品に関する記載がないために開発が進まないという問題もあります。
下からと上からの改革が必要!
フェムテック市場の高まりは、#MeToo運動などで女性の人権の重要性が広まったことと、テクノロジーの進化によって起こったと言われています。
こうして人々の意識や技術革新が起こっているのに、法律の問題で発展が進まないのはなんだか悲しいなぁと感じます。
(生理用品が白である必要性ってあるのだろうか?と感じてしまいました。)
制度(上から)と意識(下から)の両方の改革で物事が進むのだと改めて感じます。
私にはまだ直接法律を変える権利はないので、これからもどんどん発信をして下からの改革をしていきたいです!