イベントレポ 『なんでキャミソールが着れないんだろう』
こんにちは!Wanna Be MEです。先日6月27日、新メンバーを迎えてからは初めてとなるオンラインイベント『なんでキャミソールが着れないんだろう』を開催しました!
ワナビー設立以降、通算5回目となるオンラインイベントでしたが、今回も学生から社会人までたくさんの方々に参加していただけて非常にうれしかったです🌻
参加してくださった皆さま、ありがとうございました!
それでは今回は、イベントの内容をちょっぴりお伝えしていきます~
イベント概要
今回のイベントでは、①露出に対するイメージ②服装と性的な目線③体型④脱毛の4つの観点から、露出をともなうファッションにまつわる様々な障壁に切り込み、それらの障壁を気にせず、好きな服装で出かけたい!という問題提起を投げかけました。
①露出に対するイメージ
皆さんは、露出の多い服装に対してどのようなイメージを持っていますか?以下はイベントで示された、露出の多い服装に対する男女別のイメージの一例です。
女性目線(ワナビーのインスタ調べ)では…
・痩せていないと露出できないような気がする
・ムダ毛の剃り残しや肌荒れが気になって露出できない
・性的に見られないかなど、人の目が気になる
男性目線のイメージ調査では…
・それなりに痩せているならいいと思う
・太っている人は露出を控えた方がいいと思う
・太くても痩せていてもセクシーだと思う
という結果に。これらのイメージに共感する方も多いのではないでしょうか。
また、夏のファッションで男性の目線を気にする女性は7割以上との調査もあり、周囲の目線を気にして服装を選ぶ女性が多いことが分かります。
しかしそれは、好きな人のためにおしゃれしたいな~などのプラスの感情ではないですよね。周囲の人が露出に対して抱いているイメージに不安を感じて服装を選ぶのは、よく考えてみると非常に窮屈なことかもしれません。
②服装と性的な目線
このパートでは、その人の服装と性的な見られ方にどんな関係があるかについて見ていきました。
皆さんは、どんな服を着ている人が性被害に遭いやすいと思いますか?
セクシーなドレス?ビキニ?はたまたジーパンにTシャツ?
正解は、それらすべてです。これは当たり前のことですが、性被害の原因は服装ではなく、加害者の心にあるのです。
また、女性アスリートを性的な意図で撮影し、その写真をネット上で拡散・販売するアスリートの性被害についても話しました。
陸上競技などの女性アスリートのユニフォームがなぜセパレートなのか、疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
女性は身体の構造上胸が出ているため、胸の下の部分の空気抵抗を抑えるためにセパレート型のユニフォームが生まれました。男性は女性より太ももの盛り上がりや凹凸が大きいため、その部分の空気抵抗を減らすためにズボンの丈が長くなっています。このように、ユニフォームの形状にはちゃんとした理由があるんです!
しかし、真剣に協議に挑む女性選手が性的な意図で撮影されてしまうことに対して、社会全体でも容認するような雰囲気があったこともあり、裁判に至ったケースは非常に少ないです。
服装に関係なく、誰もが性被害に遭う可能性があります。性被害に対して、自分事として問題意識を持つことが大切です。
③体型について
このパートではまず、西洋における女性の魅力的な体型の推移について見ていきました。時代によって、美の基準となる人物や魅力的とされる体型は様々な変遷を辿っていたようです。
次に、ボディーイメージが人の心身に及ぼす影響を見ていきました。アメリカのとある調査では、全体の内50%もの人が自分の体型に不満を持っており、不健康なダイエットをしている10代の人は女子で50%、男子で30%にも上るようです。
絶食や喫煙、嘔吐や下剤の服用などによる不健康な体重維持は、無月経や骨粗鬆症、鬱や摂食障害といった害を心身に及ぼします。
メディアやSNSから得る非現実的な美の基準や、家族や友人などの身近な存在からのボディシェイミングによって自分の体型に自信を持てなくなってしまうことがあります。(→ボディシェイミングって?と思った方はぜひワナビーの『ボディシェイミングとボディポジティブ』というnoteもご覧ください!)
自信を持つために、SNSや広告の美の基準は非現実的だと理解したり、他人の体型と比較しないようにしたり、ポジティブな人と一緒にいる時間を増やしたりするという方法が考えられます。
痩せている=美の基準というイメージによって心や身体を傷つけてしまうのは、とても辛いですよね。私もありのままの自分を愛せるようになりたいです。
④脱毛について
この最後のパートでは、まず、女性が脱毛することに対する世間のイメージについて見ていきました。
ある調査によると、男性の内45%は女性がムダ毛処理をするのは当然だと考えており、33%は脱毛=女性らしいと考えており、『女性は毛の処理をすべき』という大衆的なイメージがあることが分かります。
そもそも、なぜ『ムダ毛がない=美しい』というイメージがついたのでしょうか?
事の発端はアメリカ。1910年代以降、家庭用シェーバーメーカーによる反脇毛キャンペーンやノースリーブの流行によって脇毛を剃る習慣が広がり、1940~50年代にはナイロン不足からストッキングの生産が減少し、ミニスカートの流行から脚の毛を剃る習慣が広がりました。
現代日本においても、私たちは日々目にするYouTubeの広告や電車内のポスターなどから、『剃毛・脱毛していないと女性らしくない』というイメージを刷り込まれています。
この風潮に対して海外では、女性が脇毛を生やすことが普通になることを目的に、#dyedpitsに見られるような脇毛をカラフルに染めるトレンドが生まれています。
私たちは、誰かが定義した「美しさ」になんて流されなくていいんです。
さいごに
今回は新メンバーを迎えて初のイベントでしたが、イベント運営メンバー全員がやりがいを感じられ、また参加者の皆さまとの交流からも新しい発見が多く得られ、非常に充実したイベントになりました!✨
今後も定期的にオンラインイベントを開催していく予定ですので、ご興味がございましたら、ぜひイベントでお会いしましょう!