ガールズパワーとプリキュア
みなさんこんにちは!WannaBeMEのみずきです⛄️
みなさんは、プリキュアって観ていましたか?
私は、記憶はおぼろげですが初代『ふたりはプリキュア』(2004-2005)から『ハートキャッチプリキュア』(2010-2011)までは観ていた気がします📺
今でも放送され続けるプリキュアですが、なんと今年で20周年を迎えたのだそうです💐
そして20周年を記念して現在放送されている『キボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜』は、『ふたりはプリキュア Splash Star』(2006-2007)『Yes!プリキュア5』(2007-2008)『Yes!プリキュア5GoGo!』(2008-2009)のプリキュアたちが大人になった姿が描かれています。
私にとってのプリキュア全盛期を飾ったともいえるプリキュアたちが、大人になってまたプリキュアとしてたたかう姿に、懐かしいという気持ちとともに、時を超えてまた会えたことに喜びを感じながら、毎話楽しみに観ています✨
ところで、みなさんはプリキュアの誕生秘話をご存じですか?
私もなんとなくしか知らなかったので少し調べてみたのですが、興味深い記事を見つけたのでご紹介します。
「女の子がりりしく、自分たちの足で地に立つということが一番」
プリキュアの作品にはこのような想いが込められていると、初代プロデューサーの鷲尾天さんは語っています。
そもそも、初代『ふたりはプリキュア』は、「女の子だって暴れたい!」というコンセプトのもとで制作されました。
かっこいい男の子に守ってもらうお姫様のようなか弱い存在ではなく、凛々しく自立したかっこいい女の子というのが、当時プリキュアに投影された女の子像だったのだと思います。
また、類似作品として『美少女戦士セーラームーン』などとは違い、プリキュアは武器や魔法は使わずに、素手で格闘する本格派のアクションシーンがほとんどですよね。
魔法などを使って可憐で優美に敵と戦うよりも、肉体的にダメージを負いながらも根性とパワーで敵を倒すことで、女の子の力強さをより強調しているのではないかなと思います。
「どんなに巨大なものに立ち向かうときも、自分たちで解決する気持ちが一番大切」
初代プリキュアでは、戦う男の子に守られる姿ではなく、あくまで女の子が主役となり目の前の壁を突き破っていく姿が描かれました。
だからこそ、プリキュアの戦闘シーンには基本的に男の子は出てこないようになっています。たとえ出てきたとしても非力なキャラクターとして描かれているそうです。
一方で、プリキュアシリーズ最新作『ひろがるスカイ!プリキュア』には、シリーズ初となる男の子のプリキュアが登場していますよね。プリキュアの誕生コンセプトからあえて外した「男の子プリキュア」が作品にどんなメッセージを与えているのか、気になるので今度観てみたいなと思いました。
「小さな子どもは、男の子も女の子も変わらない」
プリキュアは主に小さな子どもを対象とした作品だと言えます。(もちろん大人でも楽しめる作品です!)
幼い頃に見たり聞いたりするものは、子どもの成長に大きく影響するため、プリキュア作品の表現にはさまざまな配慮がなされています。
たとえば、流血や顔面攻撃は描かない、仲間同士の戦いはNGなど、子どもにとってトラウマとなりかねない表現は避けているといいます。
さらに、その繊細な表現にはジェンダーバイアスを避ける工夫もされています。
「女の子だから」「男の子だから」というセリフを盛り込まないようにしているだけでなく、親が自分の子どもとほかの子どもを比較するようなセリフも絶対に入れないそうです。
確かに、ジェンダーバイアスの多くは、私たちが幼い頃に周りの大人たちに刷り込まれた「女の子/男の子らしさ」や、「あの子はできてるでしょ」とほかの子と比較されることでの個性の否定から生まれるものかもしれませんよね。
プリキュアと、たたかう女性たち
もしも私たちの成長過程で、たった一つのか弱い女の子像だけが描かれていたら、今いる力強く自立した女性たちは、もっと非難されていたかもしれない。女性たちが自らの権利のために声をあげることは、もっと難しかったのかもしれない。
そう思うと、知らず知らずのうちにプリキュアの存在が、私たちに一歩踏み出す勇気を与えてくれているのかもしれないなと思いました。
初代プロデューサーの鷲尾天さんは、「子どものときには、意味がわからなくてもいいんです。テレビで見ていた女の子が成長して、思い返したときに「こういう意味だったのか」と気づいてもらえれば。」とインタビューの最後に語っていました。
幼いときプリキュアを観ていた頃から20年弱たった今、オトナプリキュアを観て改めて、プリキュアが私たちに見せてくれていた姿の本質を知ることができた気がしました。
今回プリキュアについて取り上げてみました。生まれてからまだ一度もプリキュアを観たことがないという方、小さい頃は観ていたけど大人になってからは観ていないという方、ぜひオトナプリキュア観てみてください!
また個人的に、15周年を記念して公開された『映画HUGっと!プリキュア♡ふたりはプリキュア オールスターズメモリーズ』は、初代プリキュアから最新プリキュアまで総勢55人が力を合わせてたたかう作品で、可愛いしかっこいいし泣けるし最高なので、みてみてみてくださいね!!
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初代プロデューサー鷲尾天さんの記事はこちら!