More Dignity Less Bullshit
邦題は薔薇はいいから議席をくれよ
韓国社会における女性の受ける扱いについて、そして韓国社会に違和感を覚えた著者キムジナが女性の党を立ち上げ躍進していく様について、オムニバスのような形式で書かれている。性犯罪や性差別が当然のように横行すること(していたこと)や理想の女性像に合わせていかなければならなかったことが生々しい実話と共に語られている。先日の授業で聞いた「自発的な従属」というのはまさにこのことだろうと思った。
つまり、自由とされておきながら一般的には女性が下手に回ることを要求しており、それに女性が歯向かえば相手だけでなく有象無象の第三者から非難されるというような構造だ。そして特権を得ているという自覚も特権をえようともせずに「無自覚に」自分が社会の標準であるという特権を男性は得ている。
程度や制度など事情は異なるだろうが似たようなことがやはり日本社会でも起こっているのではないか?と思わざるにはいられない。
その社会の中でどのように自分が自分の道を切り開いていくのか、僕自身考えなければならないと思った。
読んでから3週間くらい放置してしまってたので彩度が低い感想文になってしまった。また夏にでも読み返してみようと思う。