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そこがヘンだよ、日本人

愚息という言葉がある。
愚かな息子と書いて、愚息。
他人に対して我が息子のことを貶す表現だ。
私はこの言葉が大嫌いだ。

人様の前で自分の子供を褒めたりしたら笑われる。
自分の子供のことは、謙遜して少し悪く言うくらいで丁度いい。

意図はわかるが、別に自慢しなきゃいいだけのこと。何も貶める必要はなかろうに。

さらに辛いのは、
目の前の相手のお子さんを褒めるために我が子を貶す、という使われ方をする場面がとても多いということ。

おそらく日本人の美徳なのだろうが、
貶される子供の心はとても傷つくのだ。
こういうことを平気で言う親は、
それに少しも気づかない。
本当に大切にすべきは、赤の他人ではないはずなのに。

そうやって他人にはとても気を遣うくせに、
いつも身近にいる家族にはどうだろうか?
「ありがとう」や「ごめんなさい」が疎かになってはいないだろうか?
無神経な一言で傷つけたりはしていないだろうか?

家族のことを大切にできない人は
自分のことも大切にしていない気がする。
ここで言う大切とは、尊重し敬うこと。
自分の感情を大切にし、心の有り様を尊重すること。自分のことを大切に思えると、自然と周りの人のことも大切にできる。

まずは自分なのだ。
自分軸で生きれば
やたらと謙遜する必要も感じないし、
優劣をつける発想にもならないはず。

もちろん日本語には素敵な言葉もたくさんあるけれど、

愚息とか愚妻とかやめにしませんか?
ジャパニーズピープル!



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