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鬼は外なの?

もうすぐ節分ですね。
節分といえば、豆まき。

「鬼は外」のかけ声。
鬼って何?
鬼は本当に外へ追いやるものなの?
そんな疑問をずっと抱いておりました。

そもそも鬼ってなんやねんと。
鬼が実在するわけではないと思うのです。
鬼って外的なものではなく、
人間の心の中にあるものでは?
怒り、恨み、憎しみや悲しみ。
そんな感情が鬼なんじゃないか。

最近みた映画「陰陽師0」の中にこんな台詞がありました。
「鬼などという、居もしないものを作り上げ恐怖を煽る。そんな陰陽師になど興味はない。」
渦巻く人の念が、様々な怪現象を引き起こすというストーリーでした。
まさに!と思いました。

節分になると、京都の吉田神社には沢山の参拝客がつめかけます。ここの節分祭には鬼がたくさん登場するそうです。

まず赤鬼。
これは怒りを表しています。
次に青鬼。
これは悲しみ。
そして黄鬼。
こちらは苦しみの象徴。

これらの鬼たちが吠えたり泣き叫んだり身悶えたりする中、もう一人の鬼が登場します。
方相氏(ほうそうし)といって
目玉が四つある鬼。
この方相氏が赤青黄の鬼たちを滅するんだそうです。で、ここからが素敵で。

それぞれの感情から解放された鬼たちが、
なんと今度は福の神となってまた戻ってくるのです!

うわ〜、なんて素晴らしい。
思わず、アンパンマンがばいきんまんに決してトドメを刺さないことを連想いたしました。
ばいきんまんにも命があるし、きっとそこにも何か役割があるはずで。
鬼にも、それぞれの役割と存在する意味が必ずあるはずだ〜。

風邪って病気じゃないですよね。
身体の不調や不具合、溜まった疲れなんかを症状として出現させることで調整しようとしている。
つまりデトックス。

私たちの身に起こる一見すると嫌な出来事も、
ついつい感じてしまう負の感情も、
何かを知らせるためにやって来たものかもしれません。ピンチはチャンスに変えられるんです。
敵とみなして排除するのではなく、
うまく鎮めて味方にすればいい。

祭りって祀り。
神様に捧げるもの。
そして、魔を釣り合わせる「魔釣り」という語呂合わせもあると知りました。

日本ってほんまに面白い。
昔の人が伝承してきたものって必ず意味があると思います。

豆まきは後からできた風習のようですが、
火を通した豆は芽が出ないことから
「災いを封じる」という意味を込めていたり、
豆イコール、魔滅だったり。

そんなことを考えながら言う「鬼は外、福は内」
込める気持ちも変わってきますね♡

節分詣が今から楽しみです♪

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