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昨日、わたしは天使に出会った

三度目の正直!の法務局。
昨日、行ってまいりました。
駅直結のモールに自転車を置いて電車に乗るため、駐輪場の入り口を目指しました。
モールの入り口付近まで来た時、前を同じように走る小柄なマダムが一人。
追い抜くわけにはいかないので少し後ろをついていく格好になりました。
駐輪場の入場口まで来た時、
マダムが背後の私に気づき「お先にどうぞ」と言ってくれました。
「いえいえとんでもない、どうぞお先に」と返すと
「私はゆっくり入るので、どうぞどうぞ」とにこやかに譲ろうとしてくれます。
マダムの優しそうな笑顔を見て、ここは素直に甘えていいのかもしれないと思いました。
では、と駐輪券を取ろうとしたところで場内の自転車の多さが気になりました。

まさか私が入った途端、満車にならないよね‥??

マダムを振り返り
「満車にならないですかね⁈」と声をかけましたが、
相変わらずの笑顔でどうぞどうぞと譲ってくれています。仕方なく(と言ってはなんですが)駐輪券を抜き取り中へ。

機械から何のアナウンスもないのでホッとしながら空いているスペースへ自転車を‥

と思った私の背後で機械の声。
「ただいま、満車です」

ガ、ガビーン‼︎

ゲートのマダムに
「あぁぁ‥ッ!どうしましょう⁉︎」と叫ぶと
マダムは言いました。


「入れてよかったねぇ!」と。
さっきと何も変わらない笑顔で。


え?天使⁇
ねぇ天使なの⁇と思いました。
こんなに心にゆとりがある人、いるんだ。
「いいよいいよ」とか「いえいえ」ならまだわかる。

‥よかったね??
そんな言葉が出るなんて天使に違いない。
よかったね、なんて言える?
自分は炎天下の中、いつ出るともわからない次の駐輪券を待つのに?
もう清らかすぎて驚きました。

こんな風になりたいなぁと思いながら私は、
お礼と共に「暑いから気をつけてくださいね‼︎」と声をかけることしかできませんでしたが。

素敵な人に会わせてもらえて、しばし残暑の厳しさも薄れたひとときでございました。

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