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交通系ICカードの仕組み
今回は交通系ICカード、正確には非接触式ICカードの仕組みをわんこふが解説していきます🐶
交通系ICカードと言えば、SuicaやPASMO、ICOCA、SUGOCA etc…と覚えきれないくらいたくさんあります。
メインの使い方は改札で、他にもコンビニの支払いなどで使いますが、カード自体には電源はなく、読み取りの機器(カードリード・ライタ)とは接触させることなく使えていると思います。
なぜ電源がないのにデータのやり取りができるのでしょうか。その秘密は電磁誘導にあります。
電磁誘導とは、コイル(針金などのひも状のものを螺旋状や渦巻き状に巻いたもの)の中の磁界(磁力が働く空間)の向きや大きさが変化すると、起電力(電流の駆動力)が発生する現象のことです。
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非接触式ICカードの内部は上の画像のようになっており、ICカード内部にはアンテナコイルとICチップがあることが分かります。
実はカードリード・ライタから発せられた電波によって磁界が発生するのですが、それによってアンテナコイルの中の磁界が変化し、電磁誘導によってICチップに電力を供給することができます。
ICチップというのは集積回路、要は電子回路のことで、ここに電力が供給されることで、電源なしにデータの送受信をおこなってくれるのです。