生命の起源 ~化学進化説~
生命の起源については太古から説明が試みられており、神が創造したという説や宇宙から飛来したという説など様々な考え方が存在する。その中でも自然科学者の間で広く受け入れられている考えに化学進化説というものがある。
化学進化説の大まかな流れはこうだ。まず原始地球の構成物質である無機物(水,二酸化炭素,窒素 etc...)から低分子有機物(アミノ酸,単糖,脂肪酸 etc...)が生じる。その後、低分子有機物は互いに重合して高分子有機物(タンパク質,多糖,脂質 etc...)を形成する。原始海洋はこうした有機物の蓄積もみられる「有機的スープ」だったのだ。
この有機的スープの中で、脂質が水中でミセル化した高分子集合体が発生する。ちなみにミセル化とは水中で疎水性基同士が引き合い球状物質を形成すること(外側は親水性基)。身近な例では牛乳やマヨネーズの中にも多数のミセルがある。
そして高分子化合物は互いにくっついたり離れたり分裂したりしてアメーバのように振る舞う。その過程で高分子化合物が有機物を取り込んだことで最初の生命が誕生したと考えられているのだ。その後より早く、より効率よく代謝を行える生命だけが生き残ったと考えられる。
つまり、最初期の生命は有機物を取り込み代謝していることから、従属栄養生物だったと考えられるのだ。
※冒頭の画像はアメーバである。最初期の生命もアメーバのような振る舞いをしていたのだろうか...
参考文献:「livedoor Blog」,閲覧日 2021/4/10.
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?