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植物はなぜ緑色なのか?詳しく解説します❗️

植物が緑色をしているのは、植物の細胞には葉緑体と呼ばれる細胞小器官があり、葉緑体の中には緑色の色素(クロロフィル)がたくさんあるからです

では、なぜクロロフィルは緑色なのでしょうか?
植物は光エネルギーを利用してATP(エネルギーの通貨のようなもの)を合成し、そしてATPを利用して糖を作ります。いわゆる光合成です。そこでクロロフィルは光を吸収するのですが、ここで吸収するのは波長の短い青の光や波長の長い赤や黄色の光です。つまりその中間の緑の光は吸収しないのです。そのため、クロロフィルに吸収されず反射された緑の光が私たちの目に入る事でクロロフィルが緑色、ひいては植物が緑色に見えるわけです

ちなみに海藻で緑色ではないものが多いのは、水に赤色の光が吸収されてしまう事が関係しています。海藻の持つ光合成色素は青色の光を吸収し、緑色と赤色を反射するため褐色に見えます。また、水面に植物プランクトンがあると残された青色の光さえ吸収されてしまうため、光合成には適さない緑色の光も吸収し、赤色の光のみを反射する鮮やかな赤色の海藻になります

参考文献:稲垣栄洋,「面白くて眠れなくなる植物学」,PHP研究所,(2016)

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