また行きたい場所4

雨晴（あまはらし）／富山県
2019年8月

夫婦二人の暮らしに入り、休日はドライブ好きのパートナーと思いつくまま出かけることが多くなった。
この日もなんとなく福井に向かい、もう少し、もう少しと走っているうちに素敵な駅までやってきた。

山が好きなパートナーはここから海越しに見る立山連峰がいいんだと自慢げに話す。

漢字が伝えてくるシャーマンチックなイメージと、素敵な駅舎と夕日と海。

電車も見たい！
いつものわがままを全開にして運転席のパートナーに言うと、呆れ顔で「オレ、高岡駅行っているから乗ってきたら？」
悪いわねえ…口では言いながらもワクワクが止まらない。

日も沈みそうなのにまだまだ暑かった。

電車には部活帰りの高校生がいっぱい。
話す話題なんてなんでも良かった、心かよう友人と過ごすことが宝物だった青春時代。この子たちは自分たちがまとっているキラキラと生命の美しさにまだ気づいていない。このことに気づくのは誰だって青春時代が過ぎてから。それはみんな平等。

たわいもない話に聞き耳を立てながら蒸し暑い電車に揺られてたら、あっというまに高岡駅。駅前の駐車場で昔の男子高校生が、お寿司屋さんをググってた。

お待たせ！お腹すいたね。