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点訳ボランティアになりたい(3)

さて、点訳のルールについて、てびきを教科書として少しずつ学んでいくことになるのだが、ここで予想外の問題が起きた。漢字が読めないのである。

私自身、文字を読むのは好きで、本だって新聞だって長い文章を読んで楽しむのは好きなほうだ。最近はメッセージングサービスやSNSなどの影響で長い文章が読めなくなっている人も多いと言われている。ただ、ここまで漢字を読めない、言葉を知らないとは、自覚していなかった。毎回決められた単語などを点訳する宿題が出されるのだが、点訳しようにもそこに書いてある単語が読めない。その読みを調べることから始めないといけない。(講師曰く、点字図書利用者には高齢者が比較的多いため、時代小説など難しい言葉が出てくるものも多いとのこと)最初はネット上の無料の辞書を利用して検索していたが、効率が悪い上に出てこない単語もある。そして、読みがわからないため、検索ワード自体が入力できないという始末。早い段階で辞書の導入を検討する事態になった。

現在は日常的に辞書にお世話になる生活はしておらず、学生時代に使っていた辞書を引っ張り出してはみたものの、重たく嵩張り電子辞書にしようと「物書堂」の辞書アプリを導入した。中古の電子辞書もメルカリなどで手頃な値段で並んでいたため、一応検討したのだが、手書き入力のレスポンスなどを試用した結果、iPhoneやiPad上で動作する辞書が最適解だと判断した。この物書堂の辞書アプリ、なかなかの優れものである。それについてはまた改めて書きたいと思うが、ともあれ、手書きで読めない漢字もスムーズに検索できるようになり、ようやくスタート地点に立てたのである。

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