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【新NISA】特別口座売却シミュレートの備忘録

新NISAはありがたい制度ですが1つ困った問題があります。
それは特別口座から新NISA口座に商品の移管ができない点です。
特別口座に含み益がある場合、売却して税金を払ってでも最短で枠を埋める方が良いのか、ゆっくり埋めていくのが良いのかどっちが良いのかよくわかりません。
どちらかと言えば最短で埋めることを勧めている方が多いように感じます。
新NISA2年目以降の戦略を練るためシミュレーションをしてみたのでその備忘録になります。

【シミュレーション前提】
 ・初期金融資産(特別口座):5000万円
 ・初期金融資産含み益:30%, 50%, 100%, 200%
 ・投資資産の変動:年平均5%成長、標準偏差20%
 ・投資期間:30年間
 ・年間追加投資:120万円
 ・試行回数:10000回
上記条件で特別口座の資産を売却しながら毎年新NISAに360万円投資して最短の5年で枠を埋める場合と、毎年120万円ずつ15年積み立てて枠を埋める場合でどちらの方が資産が増えるかを競います。
新NISA枠が埋まった後は毎年120万円ずつ特別口座に投資します。
30年後の特別口座は清算し税引き後の金額で試算します。

【結果】

含み益が50%だと最短で積み立てた方が総資産が増える可能性が高く、100%だと資産が減る可能性が高まります(勝率はトントン)。
最短と積立の差額がゼロになるのが含み益75%ぐらいになりそうです。

【まとめ】
・含み益が50%以下なら売却して最短でNISA枠を埋める
・含み益が100%超えてるならそのままホールド
・含み益50~100%ならお好みで

今回試算結果の詳細の数値をあまり載せていませんが、最短で枠埋めようがのんびり埋めようが税金による損得は大したことありません。含み益50%の試算で総資産に対して平均0.84%の影響でした。
つまり新NISAが始まったからと言って無理して投資を始める必要はないということです。投資は余剰資金で許容リスクを超えない金額で行うことが基本ということになります。

つまらない結果となってしまいましたが、最後まで読んでくれてありがとうございます。

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