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僕が"ラクリマPUC"を達成する迄。
はじめに
わにろうと申します。記事を御覧いただきありがとうございます。
本記事はボルテプレイヤー向けのものとなっております。
早速ですが、僕は2022/07/02(土)に SOUND VOLTEX EXCEED GEAR で
Lachryma《Re:Queen'M》という楽曲のGRV譜面をPUCすることができました!
突然ですが。
— わにろう (@waniroukun) July 2, 2022
Lachryma《Re:Queen'M》[GRV]
PUC!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! pic.twitter.com/JW32t8TTO2
おそらくですが、PUC達成は世界で19人目、日本人では10人目です。
2016年1月に出た譜面でこの人数なので結構すごいほうなのではないかと信じています。
この譜面、かなり難しい部類に入ると思うのですが、PUCするまでどのような練習をしていたかを記してみたいと思います!
PUCを目指すことを決意。
─── 2022/06/12(日)
この日は知り合いとボルテをして遊んでいました。
たくさんボルテをした後で皆でご飯に行ったのですが、些細なきっかけで僕が「ラクリマうまくなりたいなあ。」と言ったところ、「やるしかない。」と背中を押されてしまい、「やりますか…(不安気)」となりました。
攻略、「アルマゲ地帯」
PUCを目指す決意をしたその日、帰宅してから居ても立ってもいられず、譜面の分析を始めました。
Lachryma《Re:Queen'M》[GRV] には何箇所かとても特徴的で難所となっている部分があり、その一つが「アルマゲ地帯」です。
見てわかる通り1つのボタンをロングで拘束されながら16分音符の階段処理をしなければならず、まあ大変です。
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これまでプレイしてきた中でこの部分をパーフェクトで通過できたことは無かったので、相当に気合を入れて、頭も使って、攻略しなければならないと思いました。
パッと見て難しそうだなというのはボルテプレイヤーもとい音ゲーマーならわかると思うのですが、
具体的にどういうところが難しいか、を考えました。
その結果、僕の場合は、
① 階段の流れる向きが切り変わる部分
② 片手でBT→BT+FXを処理する部分
この2点と結論づけました。
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この分析を基に、
僕は右利きで右手の方が動かしやすいという条件を踏まえてこんな運指を組みました。

基本的には固定運指なのですが、主に①②に該当する部分において、
①' FX-Lを右手で取る
②' FXと重なっているロングノーツを16分早入りで処理
という対策を講じました。
(ちなみにこの運指は自分一人で思いついたわけではなく、既にPUCしている方々が上げている手元動画を参考に、自分のやり方にアレンジしたものです。手元動画を上げてくださっている方々にはとても感謝をしています。)
運指は組んだものの、実際のゲームプレイでパッと体現することは僕には到底できません。
そこで、翌日からはこの動きを体に染み込ませる"トレーニング"を行いました。
具体的には、Youtubeでラクリマの動画を0.75倍速で再生し正確に叩けるようになるまでひたすらに反復練習を繰り返します。
0.75倍速でできるようになったら次は0.80倍速で反復練習、
0.80倍速でできるようになったら次は0.85倍速で反復練習、
0.85倍速でできるようになったら次は0.90倍速で反復練習、、、
と徐々に速度を上げていき、0.90倍速で完璧に(PUC)できるようにします。
(Youtubeの標準機能だと速度を細かく変更できないので、ブラウザの拡張機能を適宜利用しています。)
私の経験則ですが、0.90倍速で完璧にできれば実際のプレイでも結構できるようになるので、0.90倍速よりも早い速度で練習をすることはあまりありません。
この"トレーニング"を、寝る前に1時間程度行いました。
思っていたよりも早く2日くらいで結構できるようになったので、一旦「アルマゲ地帯」の攻略は完了としました。
攻略、「混フレ地帯」
先程の「アルマゲ地帯」もかなり特徴的でかなりの難所なのですが、やはりラクリマの最大の難所といえばこの「混フレ地帯」でしょう。
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BTチップは12分で配置されているのに対し、FXチップは8分の裏拍に配置されているので、「タッタカタッ」というリズムがBPM236で6小節に渡って降ってきます。
譜面通り正確に叩ける人間はいるのでしょうか。。
当然、僕は見たまま押せるわけがないので作戦を立てました。
以下、117~120小節のFXチップが片方の部分についてを「片FX地帯」、
121~122小節のFXチップが両方の部分についてを「両FX地帯」とそれぞれ呼ぶことにします。
「片FX地帯」
まず「片FX地帯」。「両FX地帯」と比べたら易しい方だと思います。
こちらは、それぞれの拍についてFXチップをBTチップの3打目と同時に叩くというつもりで叩いていました。
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リズムを12分だけに簡略化することで脳内で処理する情報量を減らすことが目的です。
プレイする際に意識することとしては、BTチップだけを目で追うことに集中し、曲とBTチップのタイミングを心のなかでピッタリ合わせるようにしていました。
ただ、先ほどこの画像のように同時押しにするつもりと言ったのですが、
僕の場合は乱打の中に左右の同時押しが含まれる配置が苦手で、実際はあまり同時押しできていません。
この下手なプレイが逆にうまく噛み合って結構譜面通りに近いタイミングで打鍵できていたような気がします。
(あるいは、脳が正確に譜面認識していて、無意識に譜面通りに叩くような身体になっていたか。。)
実は以前よりこの「片FX地帯」は割と光らせることができたので、上記の意識ですぐに結構させることができました。"トレーニング"も全然していません。
ただし、次の「両FX地帯」に入る直前が非常に難しく、ここだけ例外的に運指を組みました。
難しい理由については、120小節の終わりから121小節の始まりだけをピックアップすると12分でABABのトリルというようになっており、左手が弱い自分はここで崩れることが多かったためです。
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この運指については身体に染み込ませないとなかなか実現できなかったので、"トレーニング"をしっかりと行いました。
「両FX地帯」
さて、問題の「両FX地帯」です。
ここに関しては本当に正解の運指がわからない。
当然、今まで光らせられた試しがない。どうしよう。
仕方ないので、PDCAサイクルをぶん回していきます。
試行① なるべく両FXを片手で取る
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「タッタカタッ」というリズムの「タカタッ」を固定運指で取るのが難しい要因だと思ったので、なるべく両FXを片手で取るような運指にしてみました。
(ただ僕の場合、121小節2拍目についてはそのまま取れそうだったので運指は組んでいません。)
このような運指で"トレーニング"をし、実際にプレイをしてみました。
結果は、両FXを左手で取った後にすぐ同じ左手でDを叩くことが、ボタンの位置設計と人間の手の構造上かなり難しく、特に下の画像の緑の丸で囲った部分が全く安定しませんでした。
Dだけを叩こうとしてもCに手があたってしまって先のノーツに反応してミスがでるなんてことが起こりました。
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ちなみにプレイの際には画面をiPhoneで録画してどこでニアミスが出ているかを統計的に取るようにしていました。
結局1回もニアミスを出さずに通すことは叶わず、この運指は没としました。
試行② 右手を信じる
試行①の結果をもとに、左手で両FX→Dを叩かないようにするために右手に頑張ってもらうような運指にしました。
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こちらでも"トレーニング"を行い、実際のプレイで確認。
が、結果は右手が頑張れないことがわかりました。
利き手の右手であっても、BPM236のこの配置だと太刀打ちできないということが判明しました。
下の画像の緑の丸で囲った部分がグチャッとした打鍵になってしまい、earlyが多発しました。
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こちらもニアミスを出さずに通せたことは一度もなく、没運指としました。
試行③ なるべくそのまま取ってみる
最初から無理だと決めつけて両FXを片手で取っていましたが、先に言ったように121小節2拍目だけはそのまま取っていて、この部分が安定していたので意外とできるのではないかと思い、固定運指のままで取る箇所を増やすことを試してみました。
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このような運指で"トレーニング"をしました。
"トレーニング"中に手がもたついてしまう部分があったので、その部分は餡蜜気味に取ることにしました。
上の画像の黄色の四角で囲われている部分です。
(餡蜜については こちら も読んでいただけると嬉しいです!)
そして実際にプレイしてみた結果…
体感50%くらいの確率でニアミスを出さずに通すことができたのです!!
この運指を採用し、念には念を入れ"トレーニング"をさらに重ね、身体に染み込ませていきました。
このときぐらいにPUCできることを確信し始めました。
ちなみに試行①~③の工程ですが、毎日寝る前に1~2時間くらい通算5日くらいかけて行なっていました。
PUCを出す。
「アルマゲ地帯」と「混フレ地帯」の部分的な攻略を終え、その他にも安定しづらい部分の"トレーニング"を行った後、
曲の最初から最後までを通す"トレーニング"を行って予習をしました。
─── 2022/07/02(土)
ここまでくれば準備は万端、後は自分を信じてゲームセンターに足を運びます。
「混フレ地帯」は曲の終盤にあるため、プレミアムタイムモードは使わないようにしていました。
そして、プレイすること約1時間…
1ニアのリザルトができました(泣)
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まあ、出ますよねって感じでしたが。
ただあまりショックとは思っていなくて、自信しかありませんでした!
というのも、連続して1ニアのリザルトが出たからです。
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その日の調子によってはPUCできないかと思っていたのですが、
これだけ安定していれば今日できるな、と。
そしてここまで安定していたのでプレミアムタイムモードを使用して挑戦していき…
プレミアムタイムモードの3クレジット目で遂に…
PUC達成!!
画面を録画していたので良ければ御覧ください!
EXスコアも個人的にはかなり満足。
動画! pic.twitter.com/wzpBrSyhzb
— わにろう (@waniroukun) July 2, 2022
やりきった感がもの凄かったです。
ちなみにプレイ回数はこんな感じ。
かなり少なく見えると思いますが、家で譜面研究をガチガチに行なったのと、おうちボルテで練習できたことによると思います。
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おわりに
最近まで自分にラクリマPUCできるなんて思ってもいなかったのですが、達成できて本当に良かったし嬉しいです。
正直ボルテのモチベーションが低めの日々が続いていたのですが、自信と共に戻ってきました。
今回、僕がラクリマをPUCする迄を書いてみましたが、他の難しい曲に関しても似たような工程でPUCまで持っていってます。
ポイントは、いろんなやり方をひたすら試すこと、です。
僕のラクリマに関して言えば「混フレ地帯」のトライアンドエラーですね。
譜面研究が好きという方は真似してみていただけると嬉しいです。直接アドバイスが欲しいという方はTwitterなどでコンタクトを取っていただければお返事させていただきます。
最後に、ボルテⅢでPUCしていない曲があとFLügeL《Λrp:ΣggyØ》のみとなったので、せっかくだし頑張ってPUCを狙ってみようと思います。
(ただ本当に苦手なので辛そうです。。)
長文でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。