映画「あの頃ペニーレインと」
凄く良かったです〜⭐︎
主人公はロックスターに取材する若きジャーナリスト…ではなく、飛び級をたくさんした秀才坊や。
彼は大学教授であるママンの言う事だけを守り、勉強一筋だったという訳ではなく、コッソリお姉ちゃんから貰ったロックなレコードに聴き入ります。
ロック・ライターに直接会いに行き取材の仕事をもらい、そこからあるロックバンドのアメリカを巡る密着取材で彼らに同行する機会を得ます。
最初の取材で、バンドの追っかけ(グルーピー)のペニーレインと出会い、彼女に恋心を抱きます。
これまたペニーレインちゃんがキラキラして可愛さが飛び抜けています♪
主人公はバンドの華やかさ、難しさ、複雑さをしっかり目の当たりにし、しっかりと執筆します。
このツアー中にバンドはどんどん上り調子に。
ペニーレインちゃんはもう有頂天の夢の中です。
そりゃそうですね。このバンドのボーカルの彼女だもの。
打ち上げは自分を中心に盛り上がり、夜は彼と眠る。
主人公は傷付きながらも同行して取材を続ける中、次はニューヨークだ〜!!って時にボーカルはペニーレインちゃんを遠ざけ始めるのです。
彼の奥さん?本命?が待っているのでね。
あー…、それまでの仲だった訳か…。
そこからは主人公がペニーレインと距離を縮める訳でなく、この映画の良いところです。
主人公はハイエナではありません。彼女を気遣い、最後まで仕事をやり切ります。
この映画の一番の印象って、やっぱり手のひら返しされちゃったペニーレインちゃんの悲壮感かなぁ。
当然のように次のライブにも付いて行く気満々なところを、飛行機に乗せてもらえない事を知ります。その時「他の子達とバスで行くのは惨めだし」と、心のどこかで捨てられたのを感じています。
ほらねー?そんな儚い関係にどっぷり浸かるからいけないんですよ(T ^ T)
そこで真実を話してくれる主人公の前で涙を見せます。
それでもニューヨークに居ましたよ!ペニーレインちゃんも、ボーカルの本命?奥さんも。あ、なんか強そうな女性っすね…。
ペニーレインちゃん、一体全体どんなメンタルなのか自分が呼ばれていないパーティに突撃して、彼に熱い視線を送り、奥さんに勘付かれます。
そしたらもう、他のメンバーは奥さんに気を使う訳だからペニーレインちゃんは追い出されます。
そもそもここまで来る前にも感じた下り坂で、主人公からも「モロッコに行くつもりもないんだろ!」とか言われちゃいます。
本当はその通りなんですよね。ブイブイ言わせてた時のノリでしょ。
それを弱っている時に言われたらもう…。
ボーカルの側にも近寄れず追い出され、泣きっ面に蜂のペニーレインちゃんを追って主人公は…!
彼女も主人公も成長した度を描いた青春映画。
音楽もすっごく良いんです⭐︎