映画「アザーズ」ネタバレ注意
これは怖かったですね。
ニコール・キッドマン演じるヒロインが戦争に行った旦那さんを待ちながら2人の子供と暮らしてるのですが、使用人が求人を見てやって来ます。
第二次世界大戦末期という設定なんですね〜。
2人の子供はまだ小さく、陽射しを浴びるとアレルギー反応を起こして命にに関わるからと、家の中は基本暗くて、子供がカーテンを開けている部屋に入ってしまわない様、各部屋必ず鍵をかけています。
神経質な暮らしに対し、意外と子供達は明るく生意気やワガママを言ったり普通です。
特に弟は甘えん坊で可愛いです(´∀`)
ニコール・キッドマン演じるヒロインはいつもカリカリしてそうな、少しとっつき難い、まあ身分の高いお宅の奥様なんでしょう。使用人にもニコリともしません。
そんな家で不気味な事が起こります。
バケモノのホラー要素というよりは、誰かがこのヒロインを怖がらせようとしているんじゃないかといった怖さです。そしてヒロインがノイローゼにでもなったかのように独りで騒いでいる感も否めない、少し可哀想にもなります…。
痺れを切らしたカリカリママは、こうなりゃ神父様を呼んでくる!!と家を飛び出して霧の深い森の中を彷徨います。
何も解決が望めないと思わせる濃い霧の中に、まさかの旦那さんが居るんです。
しかし目が虚ろな旦那さんはママと家に帰っても楽しそうではありません。子供達と再会し、抱きしめても。この時点では戦争で心が死んでしまったのかと思っていましたが、違うんですね。
旦那様は再び戦争に戻ります。
悲しむ暇も無く、またママを悩ませる不気味な出来事が頻発。
決定的な事が起こります。娘がこの家の中でお婆さんを何度も見たと言うんです。
誰かがこの家にいる!とママは大きな屋敷の中を捜索中、不気味な写真を発見。
死体の写真です。
使用人曰く昔の風習だと。
ここでカリカリママ、写真を焼き払います。神をも恐れないんだなぁ…。
こんな、何かも誰かも知らない者がママを追い詰めているのにある朝、家中のカーテンが無くなっています。
ただ事ではない。
もう親子はしっちゃかめっちゃかなのに使用人達は落ち着いていて、宥めながらママも娘も坊やも死んでいるのだと諭します。
この時のニコール・キッドマンの、少しずつ思い出した表示。良かったですね〜。
あー、記憶の片隅にはあるんだぁ…。
娘は何が起きて自分達は死んだのか少し覚えているようでしたし。
パパはきっと戦争で死んだけれど、家族に会いたい気持ちが強く、ほんの少しだけ会えたのかもしれませんね。
この映画で面白かったのは、この一家を霊視しようとする婆さんがバケモノと接触できちゃうホンモノだったという設定なところ!