ラグビーの審判に見るコミュニケーション
2019年のラグビーワールドカップを観て以降、僕はすっかりラグビーファンになってしまいまして。
もう、ほんと、屈強な男たちがぶつかり合って熱いプレーをするのがカッコよすぎる・・・!!!そもそも筋トレが好きなので、「選手がこの体になるまでにめちゃくちゃ苦しいトレーニングを重ねているよな・・・スゲエ・・・」。となるわけです。もう男ではなく漢です。カッコよすぎます。
今日も帝京対早稲田の大学選手権決勝を見ていました。選手たちをめちゃくちゃ尊敬します。ハードワークという言葉がマジでピッタリ。「最後まで諦めない」ってスポーツではよく言われますけど、ラグビーはそれを具現化していてスゴイ。
試合自体の面白さもあるんですが、ラグビーの審判にも目が行きます。
ラグビーの審判って、何度も何度も選手たちとコミュニケーションを取るんですよね。テレビ中継だと審判にもマイクが付いているので、声を頻繁にかけているのがよくわかります。
サッカーや野球とはちょっと違っていて、選手たちが「反則する前」に声をかけている。「そのプレー○○だから、もうちょっと△△しようね」といった具合に。そのプレーに改善が見られないとホイッスルを吹いて反則を取る。他のスポーツにはあんまり見ない審判の姿なのかなと。
サッカーとは性質が違うので一概には言えませんけど、ラグビー選手はホイッスルが吹かれるとすぐに従う。わざと倒れたり、過剰なアピールをしたりもしない所も面白い。
ちょっと調べてみたら、プロラグビー選手の田淵さんが選手視点でまとめていた記事がありました。レフリーに「適応する」ことの理由を書いていらっしゃいました。
素人目線ですけど、ラグビーと言うめちゃくちゃハードなコンタクトスポーツだからこそ、レフリーと選手のコミュニケーションが大切になる。一歩間違えれば大ケガになるスポーツだから、未然にそれを防ぐというのが、審判が選手と積極的にコミュニケーションを取る理由なのかなと。
だって、身長2m近くあって体重100キロ以上の大男が全力でぶつかってくるんですよ?僕ならおしっこちびります。ちびるどころの騒ぎじゃない。
ラグビーでは「審判がゲームメイクする」とも言われているようで、それほど審判と選手のコミュニケーションが重要なんですね。試合中声をかけあって、時には審判の判断に対して選手が質問したりもする。プレイヤーとジャッジする人という両極端な関係性ではなくて、もはや一緒にプレーしているような感じですね。そこには上下関係もないと思います。
抽象化して考えると、やっぱり声をかけあって1つのプレーをするっていうのは、人として一番大事な能力なんじゃないかなと。よっぽどのことがない限り1人で仕事するなんていうのはまずムリなので、相手とコミュニケーションを取ることが求められちゃう。
ラガーマンたちがタフな試合を最後までハードワークする中には、審判とのコミュニケーションがある。それがあるからこそ、逆に言えば最後までハードワークできる。ともに試合を創るような感覚がある。
お互いがお互いのためにコミュニケーションを取る。定められたルールの中で全力を出し尽くす。そのプレーする姿から、学ぶことは多いなあと思います。