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「子どもの論理」で創る国語科授業スキル

香月先生と白坂先生の「リフレクション型国語授業」が気になっている。とりあえず購入はしたが、まだ読んでいない。オンラインで読書会的なことがあるのも情報は見えていたんだけれど、自分のペースで読みたいなと思い、身を引いた。
その本を読む前に、今回は「子どもの論理」で創る国語科授業スキルをを読み直そうと思ったので手に取った。

「子どもの論理」で創るとはどういうことなのか。冒頭このように書かれている。

「子どもの論理」は、子どもの側に視点を置き、子どもの主体が立ち上がる学びの場づくりを第一としています。教師が教え、子どもが教わるという旧来の授業観を転換し、教師と子どもたちがともに教材(素材)に向かって探究と創造を積み重ねていく営みこそ、これから求められる授業の姿であると考えています。それは教えることの否定では決してありません。子どもたちの学びの必然において教えることは当然、求められます。

P3

教えることの否定ではないと書いている通り、子どもたちの問いを大切にしながらも、きっとここで書かれている授業のベースは一斉指導の形式だと思う。
一斉指導が良くないというのではない。一斉指導ベースで行っていく事前の段階で、教師がそもそも国語の授業をどのように構想していけばよいのか、実際に授業を行う中で教師がどのように立ち振る舞えばいいのか、授業の後、教師は何をどのように考えたら良いのか。
「構想」「展開」「省察」の3観点に分かれて、それぞれにおいて重要なスキルが書かれていることが本書の特徴である。

「子どもの論理」で創るということについて

「子どもの論理」で国語科の授業を創ると言うことは、子どもが好き勝手に話したり、聞いたり、書いたり、読んだりするのではない。子どもの視点に立って論理を形成していくことである。確かな分析や施策を深める言語体験など、さまざまな角度から子どもたちの学びを描いていく。

P15

とも書かれている。
ともすると、「子どもがそう言っているんだから、そういう読みでいいでしょ。答えは子どもの中にあるんだから」という部分について明確に否定していることが分かる。問いづくりを子どもとしていると、問いの質にも良し悪しがある。継続して子どもたちと実践していくことで、より読みがいのある問いはどんなものなのか、共有して面白そうな部分はどこか、など子どもたちの読みも深まっていくんだろう。

こうした教えることも大切にしながら、もっと学習者主体に寄せて自分自身の国語授業のあり方を考えていきたい。それは夢理想かもしれないけれど、チャレンジしながら、目の前にいる子どもたちと創っていくことを楽しみたい。
リフレクション型国語授業を読むのも楽しみだ。

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