「保育士」が「底辺の職業ランキング」に入っていてバンビが思ったこと
はじめに
単純に「悲しかった」、「ショックを受けた」
その理由は?
このランキングによってさらに悲しい出来事が…
おわりに
1.はじめに
先ごろネットで「底辺の職業ランキング」というものが、あるサイトよ
り発表され大炎上しました。そのランキングの中にこのPodcastのパーソナリティであるバンビの職業「保育士」もランクインしていました。
今回はその出来事について私バンビが思ったことについて書いていきたいと思います。
誰かを傷つける意図はありませんが、そのように受け取る方がいましたら、申し訳ありません。と先に謝っておきます。不快に思われる方もいるかもしれませんがこれから書くことが、このランキングを見て「バンビ」が思った事です。
2.単純に「悲しかった」、「ショックを受けた」
上記の見出しが私バンビが率直に思った感想です…。ただただ、悲しさとショックを覚えました…。
一生懸命仕事をして、このコロナ禍でも身を削るような思いで働いて「なぜ、このように言われなければならないのか!」怒りを通り越して「悲しみの感情」が湧くばかりでした。
(もちろん、どんな職業の方も一生懸命働いている、コロナ禍で大変な思いをされているのは承知の上です。ただ、その話をしだすと論点がずれてしまうので、そのことは十分承知しています、とお伝えしておきます)
我々の番組ではTwitterもやっているのですが、番組の性質上、保育に関わる方や、子育て中のお父さんお母さんのフォロワーさんがたくさんおります。
私の見る限りでは、フォロワーさんたちは強かったです…。
「底辺の職業?」「そんなの関係ないよ!」「言ってろよ!」「こっちは子ども達と関われて楽しいんだ!」といったように、概ね”気にしていない”というような反応が多かったように思います。
また、お父さんお母さん達も「保育士さんのおかけで助かっている」と言ってくれていたり、「こんなランキング信じられない!」と憤ったりしてくれていました。
私は正直そうやって強くいられるのがうらやましかったです…
大きなショックを受け、強がりでもそんな言葉は口にできませんでした…
3.その理由は?
そう強くいられない理由の一つに、私バンビの「保育士」という仕事へのモヤモヤがあるからだと考えています。
最初に言っておきますが私も「保育士」はもちろん、今回のランキングに入った職業が”底辺職”だなんてことはこれっぽっちも思っておりません!これは強く主張しておきます!
ただ、そのように思う人が一定数はいるんだろうな…。という事を薄々と感じていたのです。だからこそランキングという形で表現されショックを受けたのだと思います。
いや、正確に言うと私が感じていたこととはちょっと違います。
(ここからは私が保育士ということもあり、ランキングの中から保育士という職業を取り出して語っていきます)
どこが違うかというと、私は保育士という仕事が”底辺職”というよりも”大事にされていない”と感じていました。
なぜそう感じていたのかというと、まずそもそも国が「保育士」に対して力を割く姿勢が見えないですよね…。
いったいいつまで保育士は低賃金で働かされるのでしょうか?
いったいいつまで古い配置基準のままで働かされるのでしょうか?等々挙げればキリがないですよね。
保育士が声を上げていないから悪い?
いやいや、散々上げていますし、ニュースでもやっていますし、国の偉い人たちだってわかっていることですよね?本気で改善する気ないですよね?
コロナ禍で「エッセンシャルワーカー」という言葉が注目されましたが、保育士もその「エッセンシャルワーカー」のうちの一つです。それでも「保育士」の現状が取り上げられることって、他の「エッセンシャルワーカー」の方たちよりも少ないと思うんですよ。(これは個人的な思いです)
あげく、直属の自治体からはコロナが流行り始め、最初の緊急事態宣言の発令時に「保育士なんだから文句を言わずに子ども達を見ろ!」「公務員なんだから文句を言わずに働け!」というような内容の文書が回ってきました。(もちろん、こんな書き方はしていませんでした。ちょっと悪意ある要約の仕方ですが、要するにこういった内容のものでした…)
コロナの流行り始めは、どんな病気かもまだはっきりと分からず皆が不安の中で仕事をしていたと思います。その不安にたえられず、所属の自治体に思いをぶつけた同僚がいたんでしょうね…。帰ってきた答えがこれですよ…。本当に悲しい…。(所属自治体等ではできる部署からテレワークを始めていました。もちろん保育園はテレワークなんかできませんから出勤するしかありません。自身も同僚も「怖いね」と言いながら働いていたのを思い出します)
そして段々と落ち着いてきてから、今度は保護者から「なんで熱があると預かってくれないんだ!」「なぜうちの子が濃厚接触者なんだ!預けられないと困る!」といった声が上がり始めました。
もちろん保護者の気持ちも痛いほど分かります…。保育士の仕事は保護者支援も含まれていますから…。でもそう言われても国で、自治体で、園で決められたルールは守っていただけないと困るんです…。
こちらはマスクをしているという理由から、コロナに罹った子と長時間接触していても、絶対に濃厚接触者になることはありません!保健所によりそう決められているから!
同僚と「私たちいつコロナに罹るかね…」と乾いた笑いを漏らしたのを覚えていますし、実際にコロナに罹った同僚も何人もいます…。(このnoteを書いている間にもLINEがあり、後輩が1人コロナに罹ったことが分かりました…)
行事についてもたくさんの厳しい言葉を頂きました…。「なぜ中止なんだ?」「なぜ縮小なんだ?」
それはね…、うちの自治体が、「やってもいいけど、何かあったら園の自己責任ね!」というお達しを出していたからですよ。そんな風に責任を園に擦り付けられたら怖くて今まで通りに行事なんてできないじゃないですか!
もちろんそんな保護者ばかりではありません、優しい労いの言葉をかけてくれる方もたくさんいますし、何より子ども達はかわいいし!それはよーくわかっているんです…。
15年近く「保育士」として働いてきて、楽しさや良さを数えきれないほど経験してきました、だけど、悲しいことに「なんか保育士って大事にされてないんだな…」と思うこともたくさんありました。
そういったモヤモヤした思いもあり、強がりでもあのランキングを笑い飛ばすことができなかったのだと思います。
4.このランキングによってさらに悲しい出来事が…
上記のような理由からモヤモヤを抱え、ランキングを笑い飛ばしたり、気にせず流すことができなかった私は、半ば自嘲気味に「底辺職なら我々が働かなくたって誰も困らないよね」というような内容をTwitterで呟いてしまいました。
それを見たフォロワーさんの中に「同じ保育士が、保育士を底辺職として馬鹿にしている」と捉えた方がいました。
私には「保育士を底辺職として馬鹿にする」そんなつもりは全くありませんでした…。上記の理由からモヤモヤを抱え「悲しさと」「ショック」から半ば自嘲気味のツイートをしてしまったのです。そうやって勘違いさせるような呟きをしてしまったことは大いに反省すべき点だと思っています。
ただ、そうやって勘違いされてしまったこともとてもショックな出来事でした。Twitter上とはいえ、やり取りをして仲良くなったかな?と思った人にそう言わせてしまった事、そう思われてしまった事、ダブルでショックでした。
そういった点においては、このランキングに「怒り」を覚えます。
その後の私の対応が良くなかったこともあり、(ここも反省点です…)その方とは疎遠になってしまいました…。できることなら私は仲直りをして、またやり取りをしたいと思っています。
(そう思っているのはこちらだけかもしれませんが…)
「保育士を馬鹿にする意図や底辺職だなんて思っていないこと」はちゃんと伝わるといいなと思います。
5.おわりに
まとまりのないネガティブな長文をつらつらと書き連ねてしまい申し訳ありません。
ここまで読んでくださった方本当にありがとうございます。
上にも書いた通り私バンビは「保育士」という仕事に対してモヤモヤとした思いを抱えております。
もう15年近く「保育士」として一生懸命頑張ってきました!サービス残業も、休日出勤も数えきれないくらいやりました。有休もとらず(とれず)働いてきました!その結果が「大事にされていない」と感じるって辛くないですか?…。
「それは考えが甘いよ」「仕事ってそういうもんだよ」と言う方もいるかもしれません。でもこれが現在私が感じている、考えていることです。
15年の間に私の身の回りの環境も変わりました。パートナーを得て、心を病んで、モヤモヤを抱えて…。だからこそ「子ども達や保護者や自治体を大事に思い働いてきたように」「私自身を大事にしたい、してほしい」という思いが強く芽生えています。
それでもこの仕事をしていて「良かった」と思った瞬間はたくさんあるし、「良くしたい」という思いもあるので、こういった形で思いを文章にしたり、「Podcastの番組」といった形で残しています。
こういったモヤモヤからややネガティブな内容も多くなってしまうかもしれません…。そこは本当に申し訳なく思います。ただ、ネガティブな面って改善点でもあると思っています。だからこうやってnoteやPodcastを通して主張を続けて、誰か一人にでも届いたり、何かが変わるきっかけになればよいなと思っています。
こういったモヤモヤを解決するための話にぜひ皆さん加わってください!
保育の世界や教育の世界をよくしていくために話しませんか?
皆さんの力を貸してください!
もちろん、ネガティブな話だけじゃなくて「楽しい話」もたくさんしましょう!
これは余談になりますが、私バンビは「ストレングスファインダー」という34の資質をはかるテストにおいて「ポジティブ」が最下位の34位という結果でした…。
言い訳をするわけではないのですが、ネガティブに捉えてしまうのは、自身の特性なんだと思います。だから私のネガティブさに対し、どうこう言われるのは、私自身を否定されているようで傷つきます。
(だから優しくしろとかそういうことを言いたいわけじゃないです…。ただ、私自身の正直な思いとして言葉にさせてください)
最後に「保育士」に対するモヤモヤですが、現在は「保育士」を一生の仕事にするか迷っております…。
それでも保育士でいる間は、今できることは精一杯頑張っていきますし、このPodcast番組も続けていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願い致します!
繰り返しになりますが、まとまりのない長文を最後まで読んでいただきありがとうございました。
バンビ