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一億総ツッコミ時代

「今、噛んだ!」
「で、オチは?」
こんな言葉が昔から嫌いだ。
僕は、芸人でもなければ、完璧な人間でもない。
だから、話の途中で噛むこともあれば、オチがなくダラダラ話してしまうこともある。

いつから日本人はこんなに一般人に対して芸人に求めるような高度なスキルを求めるようになったのだろうか?
そんな疑問に筆者の芸人 マキタスポーツが解説してくれる本だ。

一億総ツッコミ時代を生き抜くには
①「ツッコミ志向」から「ボケ志向」になる
②「メタ」から「ベタ」への転向

・「ツッコミ」とは、自分では何もしないのに、
        他人がすることについて批評、ときに批判することを指す
一億総ツッコミ時代;世の中がバラエティ番組化していくと同時に、マスコミ視点で、他者に対して、ツッコミをする人が本当に増えた。自分では何もしていなくても、他人のことは評価したい。そうすることで自分の価値を手軽に上げようとする。

「ツッコミ高ボケ低」;今の日本の社会は、みんなが何かに対してツッコミを入れたがっている。逆に、ボケにはなりたくないと感じている。
→失敗に対して容赦なく批難を浴びせる。ツッコんでいれば楽だけれど、何も生まれない。空気は悪くなる一方。

他人を笑うためのツッコミの技術ではなく、
自らまわりに笑いをもたらすような存在」になったほうがいい
※ツッコミ的な減点法の視点ではなく、面白いところに着目する加点法の視点を身につけるべき

「全勝優勝願望」;1敗もしないまま、勝ちを得たい。
例)「傷つくことを恐れて、恋をしない」
=「リスクを負うくらいなら、恋なんてしない」

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最近、哲学書に読みふけっている
すると、多くの本で、「効率性よりも探究心の追求」を重んじよう
と結論を出している。
たしかに、近代化以降、人類は大きく進化を果たした。
だが、進化や経済成長の先に終わりはなく、人間の命は有限なのに
経済成長は無限にあるような錯覚に陥ってはないだろうか。もう、人類は成長過多なのだと思う。これ以上、利益や効率性を重視して未来に何が残るというのだろう?
今が良ければいい、もっと便利になれば暮らしやすくなる
そんなのが無意味で空虚なものであると人はいつ気づくのだろうか?
身近にあるものや人を大事にしない人間が1番悲しい存在だと思う。

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