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(祝)脱アル中--『男尊女卑依存症社会/斉藤章佳』

「男尊女卑」・・・Z世代の僕からすると、この単語を聞くだけでも嫌な気持ちになる。

「家父長制」、「性別役割分担制」「性差別」「男性中心社会」「女性軽視」「亭主関白」・・・これらの言葉も僕が嫌悪感を抱くものだ。

本書では、ソーシャルワーカーである著者が、現代日本の男女不平等さ、男性の働き方の根底にある考え方、とりわけ「ワーカホリック」に焦点が当てられている。

ワーカホリックにおいては、「仕事に侵食されて私生活がないものとなり、仕事をしていなければ不安になったり罪悪感に駆られ」ていて、その結果、「心身が休みを必要としても休めなくなっている」のであれば、それは死に近づいている危険な状態だと言える

p39

本書の第4章では、「男らしさの病」と男尊女卑依存社会への処方箋
で男性が男らしさのとらわれから抜け出すための方法を自己啓発本的に指南してくれている。ぜひ、多くの男性に読んでほしい内容だ。

あとがき

「女だから勉強なんかできなくてもいい」
「男なんだから泣くな」
これらの過去の誤った価値観に悩む人は多いと感じている。
僕は、昔から性格が男っぽくなく、男性社会で適応するのがとても苦手だ。
ただ、好きになるのは女性であり、だからこそ、男らしさがないことへの悔しさを覚えたりもした。しかし、男らしさを備えていない僕だからこそ、女性の立場に立つこともできるし、女性がもし、心を痛めていたら、その原因が屈強な男性であろうと、盾となり、悲しんでいる人を守ろうと思えた。

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