文才畑 #2 中古
初めてメルカリの発送をした。いや、こんなの送ったうちに入らないのかも。ある商品をメルカリで買い、その後手元にある色違いの同じ商品を空になった箱に入れて送ったので。
自分の家には段ボールも、プチプチもない。メルカリで物売〜ろお。ってなって、気軽に梱包できる人ってどれくらいいるんだろうか。自分が物を送ったその人は、どっち側の人間だろうか。まさかその梱包材を使い回すつもりじゃないじゃあないだろな。
話がややこしくなるが、実は売った商品は新品未使用で、ほぼ買った時と同じ値段で売ったのだ。手数料と送料は引かれたが、ほぼノーダメージ。かすり傷。いい時代になったなあ。昔であればリサイクルショップに売りに行くんだろうか。そしてしょうもない値段で買い叩かれていたんだろうな。
父親から古いマルチツールをもらった。父は、これ捨てるんやが、要る?と自分が興味を示しそうなものは一度確認してくる。そんななんでもかんでも引き取ると思うな、なめるなよ、と言いながら結局持って帰ってしまった。
20年ものなのでなかなかキタナイな。というわけで
ぬるま湯につけて歯ブラシで磨く。すっかりなまくらなナイフの刃をとぐ。砥石なんて持ってないので、買う。買ってとぐ。油を差す。油もないので買う。買って差す。
フウ。ピカピカになったね。満足じゃわい。
・・・なんでこんな金をかけてるんだ?
フフ、オヤジのおさがりなんです、コレ。やっぱりビクトリノックスは丈夫ですねえ。少しメンテナンスしてやればすぐ元通りですよ。まあオヤジが大事に使ってたってのもあるんでしょうがね(笑)
とはいかないもので、見向きもされずに廃棄寸前だったナイフを拾ってきては、びしょ濡れ捨て犬にドライヤーをかけるように砥石を当て、ミルクをやるように油を差してようやく、ジャンク品からおさがりに昇格だ。おさがり物品要介護。間接的相続税。あとそもそもオヤジって呼ばんし。
文章の締めとしては、こう、自分の息子に何か渡すときはせめてキレイに受け渡したいものだ。みたいな、みたいなジジくさい一文があったほうがいいのかもしれないが、そういうのはしない方向で。