リアルゲイトの投資分析

この記事は随時更新していきます。

リアルゲイトは都心の築古のビルを、そのエリアの特性に合わせてリノベーションし賃貸、販売する不動産会社です。

具体的には築古ビルに対し、いくつかのオプションを持っており
①自社で買取、リノベーションして賃貸
②一括借上してリノベーションして賃貸
③ビルオーナーから工事を受託し、管理を受託
④自社で保有する物件を売却した後に管理を受託

など一度関わった物件に対してあらゆる形で関わり続ける粘着性の強い事業を展開しています。

都心一等地エリアの二〜三等地の築古物件を主に扱う

リアルゲイトの物件を数軒回りましたが、特徴として渋谷、原宿、目黒などの都心の一等地と呼ばれるエリアの中にあり駅遠(徒歩10分位)の物件を手がけていることが多い印象です。

つまり、エリアパワーはあるが大手ディベロッパーが手を伸ばさない駅遠の築古物件のオーナーに対して事業を展開しているため、購入にしても一括借り上げにしても売り手に対して期待値の低い値段で交渉をすることができるのではないかと予想できます。

単純にかっこいいリノベーションができる

かっこよさというのは感覚的なものですが、リアルゲイトの手がける物件は仕上がりがかっこいいです。リノベーションされた空間は数多くありますが、ちょっと板を貼っただけとか上部だけの見せかけのリノベーションも多いのが現状です。お金をかけずにそれなりにかっこいいリノベーションを手がけられるのは幾つものリノベーション物件を手掛けてきた同社の強みではないかと思います。

事例はリアルゲイトのHPを確認ください。
https://realgate.jp/works/

これは若者の集まる街でオフィス賃貸を手がける上で重要です。なぜならかっこいいオフィスがテナント企業の採用力や定着につながるからです。

一気通貫のビジネス

①おしゃれでかっこいい空間を作る企業は多くあります。
②ビルオーナーのビジネスに寄り添うビジネスも多くあります。

ただ、前者は小規模な事業者が多く、経営が安定していないことが多いです。後者はビジネスは強いかもしれないですが、オシャレさやかっこよさがついてきません。両方を実現させている会社は驚くほど少ないものです。

リノベーションを手がける企業には、リノベーションの受託のみを行う企業や満室に向けてアドバイスをする会社などは多くありますが、ビルオーナーにとってはリノベーションもできて、管理もお願いできて、売買もでき、かつ近隣に手掛けた物件が何十棟もあり、満室に近い賃貸実績を持つリアルゲイトというのは相談をする上で相当強い存在ではないかと思います。

このような組織を作り上げ、今後さらに伸ばしていくためにもサイバーエージェントのグループ入りをしたことは素晴らしい決断だったと思います。

サイバーエージェントとの相性は多分良い

同社はサイバーエージェントの子会社になりますが、展開エリア、企業文化の構築、同社の手がける物件のテナント企業とサイバーエージェントの投資先、関連会社との相性はかなり高いと思います。

サイバーエージェントにとっても不動産事業はこれまでにない事業であり、これからリアルと自社のサービスを掛け合わせていくためにも良いシナジーが生まれていると思います。

同社の投資家向け資料は私が噛み砕く必要もないほど明確でわかりやすいので気になる方はぜひIRを確認してみてください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?