テスラCyberCabとOptimus
10月10日テスラの主催するwe robotというイベントで完全自動運転のCyber Cab、ヒューマノイドロボットのOptimus、20人乗りの大型自動運転車RoboVanが発表されました。
販売時期はそれぞれおおよそ2年先と長く、テスラのことですから平気で延期になりそうな予感が満載ですが私が感じた点を書いてみたいと思います。
Optimusは良い
発表会で見るからにはオプティマスは普通にChatGPTの音声会話機能のように会話をすることができ、多少ディレイはあるものの、会話は成り立っているように感じました。また、ドリンクをサーブするなどのこともできます。
ペッパーのようにユーザーである私達が気を使うようなトンチンカンなロボットではなくまさにAIを積んだ本格的なヒューマノイドロボットの登場です。
使い方はさまざまで防犯としても泥棒が来た時に情報を発信することも可能でしょうし、会話相手、掃除、部屋の空気の入れ替え、コーヒーを入れる、ペット代わり、買い物に同行させ荷物持ちなんてことくらいでしたらすぐにできそうです。
ペッパーの時は販売主体がソフトバンクでしたから世界に広まることはありませんでしたが、テスラが発売したら富裕層から徐々に売れ始め、評判が良ければ爆発的に売れるようになると感じました。
CyberCabもRoboVanの本当の強さ
今回、ハンドルもペダルもミラーもない車が発表され、実際に来場者を乗せ道を走っていました。
テスラのFSDが搭載されているので許認可の問題さえクリアできれば実際に走ることは可能なのではないかと思います。
当たり前ですがハンドルもペダルもミラーもなければ車体の生産コストは下がります。イーロンは販売価格は$30000~40000ほどだろうと発言していました。
私がすごいことなんではないかと思った点は、ハンドルもペダルもミラーもない車を他社は作れないだろうということです。
トヨタは人が乗る良い車を作ることはできます。電気自動車も作ることができます。ただ、FSDのようなシステムを持っていないですし、実社会で利用されてもいないので膨大な走行データも保有していません。つまり車は作れてもハンドル、ペダル、ミラーがない車は作れないのです。CyberCabはFSDを保有しているテスラかテスラからFSDの提供を受けた自動車メーカーしか作ることができない車です。
Waymoも走行データとフェニックスやサンフランシスコなどの一部の地域のマップを保有しているため作ることができますが、Waymo自身は自動車生産をしていないためテスラほど安く車体を作ることはできないでしょう。
BYDについても電気自動車は作ることができますが、ソフトウェアはまだまだ弱いという印象(ここは私はわかっていません)。
BYDやWaymoはまだ競争の舞台に立てるかもしれませんが、CyberCabのコンセプトで作られた車をそれ以外のメーカーが作ることはかなり難しいのではないかと私は感じました。
他社に作れない、安価で運転をしないでも好きな場所に連れて行ってくれるCyberCabというだけでもバカ売れすると思いますが、さらに使わない時はタクシーで稼いでくれるということが現実になれば相当売れると思います。
そして、この未来の自動車の世界を想像する時は多分、日本は置いてけぼりです。日本の自動車メーカーも日本市場も置いてけぼりになると思います。
なので、投資家は日本を見て「まだ全然走ってないじゃん」というふうに見るのではなく、海外に実際に行ったり、ニュースやレビューなどを見て想像を働かせてモビリティー革命を感じ取るのが良いかなと思います。
日本の市場は規模も小さいですし、いまだにライドシェア自体も認められていないお堅い国です。私がテスラなら規制が緩和されるまで強く参入をしようとは思わず海外で先行して広まると思います。
マスク氏は相当プレゼンが下手
マスク氏は天才であることは間違えないですが、プレゼンが本当に下手でボソボソ喋ってプレゼンもいつの間にか終わっているというメリハリのないプレゼンでした。
また、製品リリースのスケジュール感も曖昧で正直当てにはできません。
ただ、イベントで実際にロボキャブが走っていたことは事実ですし、Optimusがユーザーと会話し、ドリンクをサーブしていたことも事実です。
運用資産の5%ほどに抑えてずっと保有し続けたい株の一つです。
まとまりのない駄文で、書き殴りでしたが、私のWe Robotの感想でした。