詐欺にあっちゃったよーーーーーん
俺はフリーランスの映像制作者なんですが、この春、はじめましてのクライアント(仮の名前として権田原権左衛門一之助・ごんだわらごんざえもんいちのすけとしておきましょう)からウチのHP経由で動画制作依頼がきて、それでとあるイベントを撮影して、編集して、もはや完成ってところでそのクライアントと全く連絡がつかなくなったんですよ。
もう三ヶ月くらい権田原からのリアクションなし。もちろん支払いもなし。額は30万弱です。
一応細かく状況を説明するとこんな感じです↓。細かいんでめんどい人は飛ばしてください。
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・4月後半に映像を撮影しました。
・5月はじめに編集第一校のデータURLをLINEで提出しました。
・6月はじめに修正の要請がLINEできました(第一校の確認、ずいぶん時間かかったな。まあ忙しいんだろう)。
・6月半ばに修正校を出しました。今度はその後、割とすぐに二回目の修正要請が来ました(今度は確認早いやん。修正はそんなにないな、よし)。
・6月の終わりくらいに修正校を提出しました(もうこれでオッケーでしょ。先回りして納品データ書き出しておくか)。
・7月中盤くらいになっても連絡きません(忙しくてこっちも存在を忘れてた)。
・7月下旬になりました。1ヶ月経っても返信がなかったので、流石にLINEで確認を催促しました(いや、小さな確認に1ヶ月はやっぱり長いよ。こっちは納品してデータ整理して、そして請求書だしたいんですよ)。
・1週間経っても返信が来ず、既読すらつきません(既読もつかねぇって。なんか不測な事態が起きて確認できない状態にでもなってるの?)。
・ひとます電話してみます。でません。何度かけても留守番電話になります(撮影当日に一瞬電話で話したので、番号はあってるよな、、、まさか亡くなった?)。
・1週間経っても電話の折り返しすらありません。LINEも電話も駄目ならメール打ってみるかと思ってすごく丁寧な文面のメール打ちます(うーん、これはひょっとして、、、)。
・さらに1週間経ってももちろんメールの返事きません(まさか、、、、、、、)。
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電話が繋がらなかったあたりからなんとなく嫌な予感がし始めてたわけですが、マジで全然連絡つかねえなこいつって思いました。
そんで、いやいや、、、、こんなに連絡つかないのはありえないでしょ、と思って俺は権田原のことを調べてみることにしました。
まずメールの署名欄に記載されてた会社名
合同会社○○○○○(いろいろなことを考慮してまだ公表しません)
こいつをググった。
そしたら一応この会社のHPみたいなものはあった。
でも、ワードプレスでつくったHPの、ほぼテンプレ初期画面でした。何も中身がねぇ。会社概要すら埋まってねぇ。
そしたらってことで俺は国税庁の法人番号公表サイトで会社名を検索してみることにしました。
ここ → https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/
本当に会社があるなら、ここに会社名を入れて検索かけたら、会社情報がでてくるはず、、、本当に会社があるならね?
検索した。
もちろんヒットしません。
まあねえよなぁ。あるわけないんだよ。そりゃそうだよおめぇさん。
次は権田原の名前(メールに書いてあった本当の名前は名字が漢字、名前はカタカナ表記にしてあった。今思えばその時点で怪しいよね)で検索をかけてみた。
うん、何もヒットしない。
最後に、本当に一縷の望みをかけて、メールの署名欄に書いてあった、会社の住所をGoogleマップで調べました。
ここだった → https://maps.app.goo.gl/wwDG4KuBiVaWY313A
おめえやってるねぇ!!やりちらかしてんなぁ!!
いや、センスがいいよ。巧妙だねぇ。詐欺師向いてるよキミィ。
やれやれ。
みなさん、これで万策尽きたと思うでしょ?だって、何も連絡手段がなくて相手の住所も分からければ、催促のしようがないもの。
「いやいや、番号がわかってるんだったら、契約書があればそこから裁判とかで身元を割り出せるでしょ」って?
契約書なんて交わしてるわけないじゃないですか(逆ギレ)
だから普通なら詰みなんですよ。こんなの警察も相手にしてくれないですからね。
でもね
この権田原さん、相変わらずイベントを定期的に主催し続けてるんですよ
つまり、会おうと思えば会えるんです。つまり、会いに行ける詐欺師!
こいつは時代の先取りじゃあねぇか、えぇおめえさん?
そう、最終手段としてはこいつのイベントに突撃すれば、またツラを拝めるんですよ。そして「払えやこら」って叫べるんですよ。
でも、、、、乗り込むのってちょっと怖いよなぁって思いました。敵側の陣地だし、何しろお客さんに迷惑かかっちゃいそうだよなぁって。
(ていうか、こいつはどういう神経でイベント続けてるの?サイコパスなの?)
それでね、まあどうしたもんかなぁって思いながら、まだ諦めきれずにいろいろ調べてたんですよ、そいつの情報を。
そしたらなんと、権田原から未払いの被害を受けてる被害者仲間をTwitterで見つけたんですよ
俺と同じ映像関係の人で、同じく報酬未払いパターンでした。その人は、権田原の架空の会社名をTwitterで検索したら、「この会社は報酬未払いをぶちかましてきますよ」って分かるような名前でアカウントを作って、そこでいろいろと情報を発信してました。
そしてもちろん、俺はその人にコンタクトを試みることにしました。
次回に続く。