いまさら第101回全国高等学校野球選手権大会を振り返る
未だに甲子園ロスが抜けません…
とはいえ、大学野球とドラフト会議と明治神宮大会があるので、なんだかんだその寂しさは埋められるとは思うのですが。
◎ 東海大相模
○ 智弁和歌山
△ 履正社 筑陽学園
× 作新学院 近江 明石商 鳴門
49代表が出揃った時、こんな8強予想をしていました。まあ〜、当たらないものですね。優勝候補に挙げた2校が3回戦敗退とは節穴が過ぎます。まさかこの8強予想のうち初戦で作新学院-筑陽学園と東海大相模-近江が実現してしまうとは思いませんでしたね。組み合わせ抽選の中継を見ながら頭抱えました。ちなみに、星稜は3回戦か準々決勝あたりでコケると思ってました。奥川恭伸さん、本当にすみません。
U18日本代表に選ばれるような選手を振り返ってもしょうがないので、
・大学や社会人で伸び代を伸ばしていつかプロで見たい
・アマチュア界だけでもいいので、息の長い選手になってほしい
と思った選手をあげていこうかと思います。
旭川大・能登嵩都投手
準優勝した星稜と1回戦で対戦。9安打1失点完投と好投だったが、惜しくも初戦敗退。チームのレベルも高かっただけにくじ運の悪さが悔やまれる。伝統的に旭川大は國學院に進学枠があるイメージなので、是非神宮で大暴れしてほしいなあ。
八戸学院光星・近藤遼一内野手
2回戦の智弁学園戦と3回戦の海星戦でアーチを架けた。4試合で打率.643の大当たりだったものの、U18日本代表からは選考漏れ。正直どのコースでもヒットにしている印象だったので、相手バッテリーは精神をすり減らしたことだろう。
鶴岡東・池田康平投手
1回戦の高松商戦の8回ウラに見せた見事な牽制がインパクトがあったのでここに書くことに。瞬足の一塁走者・飛倉に1球目は緩い牽制をした後に、2球目に素早い牽制。飛倉は速いモーションについていけず牽制死となった。2回戦の習志野戦と3回戦の関東一戦でも好救援を見せた。
作新学院・福田真夢外野手
2回戦の筑陽学園戦の延長10回表に連続して二盗と三盗に成功。勝ち越しを導いた果敢な盗塁でこの試合のMVPにすべき選手だと思う。誤審疑惑もあったが、2点差を追いつかれた直後に突き放したのは大きなポイントだった。
津田学園・降井隼斗投手
エースの前が早々にノックアウトされた2回戦の履正社戦で登板機会が回ってきた背番号10。小柄な体格ながら、サイドから140キロ超の直球に変化球も冴えていて、優勝した履正社打線から4回2/3を投げて7三振を奪った。
星稜・山本伊織内野手
センバツでは9番・二塁手だったが、今大会では主に試合終盤に守備固めで出場。ただ、彼が凄まじい守備職人だった。2回戦の立命館宇治戦の9回ウラに立命館宇治・宮下が放った強烈な当たりをゴロにしたプレーと準々決勝の仙台育英戦の9回表に仙台育英・猪股が放った強烈なライナーを好捕したプレーはかつての常葉菊川・町田を彷彿とさせた。ちなみにお祖父さんは社会人野球の北陸銀行(富山)で監督を務めた良祐さん。高校で野球を辞めるつもりだったそうだが、まだまだ続けてほしい選手。
海星・大串祐貴内野手
2回戦の聖光学院戦でホームランを放った。また、聖光学院・清水のベース踏み忘れを指摘してアウトカウントを稼いだのは隠れたファインプレー。なんとこの大串、夏大会前には引退の危機に瀕していた選手。こういう選手が試合のキーマンになりうることがあるから甲子園は面白い。
富島・松浦佑星内野手
去年の春も守備範囲の広さは折り紙つきだったが、打力や走塁でも魅力が光った。特に本盗成功時の加速してタッチをかいくぐる様は忍者だった。あれで足首にボルトが入っているのだから、身体能力の高さが伺える。関東の大学に来るのか、それとも九州の大学か、はたまた社会人か。守備と走塁だけでもメシが食えそうなニオイがするので今後も楽しみな選手。
沖縄尚学・崔哲瑋外野手
日本の高校野球に憧れ、台湾からやってきた留学生。センバツ準優勝の習志野から3安打2打点の成績を残した。残念ながら初戦敗退となったが、まだ2年生。1試合でも多く甲子園の土を踏んでほしい。
あと、関東一・井上由貴奈マネージャーと高松商・合田柚希マネージャーと宇和島東・尾﨑楓華マネージャーが可愛かったです(小声)。
せっかくなので、ブラバンでこれ好きと思った曲も紹介したいと思います。
マリーゴールド/あいみょん
確か、明石商・安藤と仙台育英・中里の打席で流れていたような。今大会で流れていた楽曲の中で一番リリースが最近のものだったのでは。
Pretty Fly/The Offspring
高松商のチャンステーマ。去年のセンバツで近江も演奏していたが、今年は演奏せず。
西部警察パート2OP
関東一おなじみの曲。今年は1番・大久保の打席で流れていました。
サイレントマジョリティー/欅坂46
2年前のセンバツから履正社が使い始めた曲。今年は野上の打席で使用。ちなみに仙台育英も使用していたシーンがあった。
一本
國學院久我山のチャンステーマ。原曲はアニメ「タッチ」の挿入歌「星のシルエット」でなんとも絶妙で渋いチョイス。今大会最も高校野球ファンを魅了したチャンステーマと言っても過言ではないだろう。敦賀気比の選手すら口ずさんでしまった魔曲、皆さん歌詞を覚えちゃいましょう。
かっせー久我山〜 ×2
今だかっとばせ〜
一本だーせよ ここで一本だせよ
おれらの夢はお前にたくした 勝利を掴め
一本だーせよ ここで一本だせよ
今日の勝利を取るために〜
○○○今だ かーとばっせよ!×2
Snarl(スナール)
津田学園がセンバツ以降に作曲したチャンステーマ。センバツで対戦した龍谷大平安の怪しいボレロに触発されて作曲したため、重低音が響く威圧感のある曲に仕上がっている。スナールは「牙をむき出してうなる」という意味。
星空のディスタンス/THE ALFEE
習志野・高橋の打席で流れた曲。ALFEE with 美爆音は最高でしたね。ちなみに歌詞の「星空の下のディスタンス」は普段「青空の下のディスタンス」に替え歌されているらしい(ナイトゲームではそのまま)。高橋はこの曲になってから打率が向上したという逸話が。すご。
Paradise Has No Border/東京スカパラダイスオーケストラ
宇和島東・小島の打席で流れた曲。氷結のCMで白石麻衣がサラシ巻いて太鼓叩いてた時の曲です。分かりますよね…?
めっちゃノリが良くて案外応援に向いていました。
DREAM SOLISTER/TRUE
立命館宇治が2回戦の岡田と宮下の第1打席で使用。7月に放火事件が起きた京都アニメーション制作のアニメ「響け!ユーフォニアム」のオープニングテーマ。京アニは宇治市にあり、市民からの要請で急遽吹奏楽部がブラバン仕様にしたそう。そこら辺の事情を抜きにしても、いい曲だったし、せっかくなら立命館宇治のチャンステーマにしてもいいのになと思いました(アゲアゲホイホイはみんなやってるので差別化できるのでは?)。
天体観測/ BUMP OF CHICKEN
履正社のみが演奏した。清水の打席で使用。
君に届け/flumpool
履正社・野口の打席で流れた曲。奇しくもflumpoolのメンバー4人中3人が野口と同じ大阪・松原第四中出身らしい。履正社は結構J-POP多めですね。