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20歳ニートによる競艇体験レポ

(一年近く前の記憶をひねり出して書いています)

まえがき

「‥‥さぁ早くもツインターボだけがツインターボだけが4コーナーのカーブに入ってきましたツインターボが‥‥」

そう、皆さんご存知アニメ2期10話のあのシーンである。世の中がウマ娘ブームに突入したあのとき、筆者も例に漏れず湧いていた。
創作物では泣けないタイプの人間なのだが、あのシーンはかなり危なかったぜ。

「競馬行きたい!お馬さん近くで見たい!」


というわけで今回は仮想通貨で一儲けした金で競馬とやらに興じてみますかねというわけで、意気揚々と車を走らせていたのだが、途中で重大なことに気づく。

「レース今日じゃねぇわ‥‥」


普通に引き返して別日に行けばいいものの、
もう高速乗っちゃったし、何よりも頭の悪いお金の削り方してぇーという欲望が抑えられなかったので、今回は進路を変更して競艇体験レポをお届けします。

本編

さぁプランが大幅に変わったことでてんやわんやである。
競艇場についたのはお目当てのレースの舟券販売時刻の3分前、急いで会場に駆け込むと、そこにはとても令和とは思えない古くせぇ空気が渦巻いていた。

会場の外は閑散としているのに、中に入った瞬間どっから湧いたんだよと言わんばかりのジジ‥‥お爺さま方かウジャウジャいらっしゃるではありませんか。平日ですよ?!お暇ですの?!




空気に圧倒されている場合ではない、舟券を買わねば。
ジジイ達の間を進んで記入台の前に立つ。
‥‥ところでこのマークシートみたいなやつってどう書くんだろうか。わからん。

一応筆者はオンラインで舟券を購入した経験はあるのだが、紙媒体は初めてなものでさっぱりである。

オロオロしているうちに締め切り時刻となってしまった。

焦るな、まだレースはこの後にもある。
反省を活かししばらくジジイ達を観察する。



15分後、どうにかこうにかして次レースの発券に成功した。
このケースもそうだが、若者を取り入れようと頑張る娯楽産業やスポーツはこういった経験者からしたら息をするも同然みたいなプロセスの説明を蔑ろにしがちである。
二次元萌キャラとコラボする前にマニュアル整備を進めていただきたい。

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さて、レースまで時間があるので腹ごしらえでもしようか。と、思ったのだが、競馬場(飯すごいらしいじゃん?行ったことないけど)と比べるとなんとも貧相なラインナップである。ただそれも可愛く思えてくるくらい貧相なのは客層である(クソ失礼)。

全面禁煙にも関わらず平気でポイ捨てするジジイ。
とても公共の電波には載せられないような語彙で騒ぐジジイ。
レースの途中にも関わらず負けを悟って舟券をぶん投げるジジイ。

「こんな年寄は嫌だ」の博覧会だ。
ゴミはゴミ箱に捨てろバカ。そりゃ若者も増えないよなぁと納得である。

‥‥ん?お前の舟券はどうなったのかって?
ちゃんとゴミ箱に捨てましたよ?


次のレースはなんか行ける気がするから大丈夫だ、切り替えていこう。まだ激安飲み放題居酒屋くらいの損失じゃないか。


ここだけの話、筆者は高校生の時、ヒッチハイクで所持金が底をつきかけたときに起死回生を狙って親父の名義で作った競艇アカウントで大博打に打って出て、何とかなってしまったという正真正銘の勝負師である。任せとけ、次は当てる。(尚、マークシートの書き方は知らない模様)


というわけで、気分転換がてら場内をウロウロする。と言ってもなにか面白いものがあるわけでもなく、ただただ一喜一憂するジジイたちを眺めるばかり。
場内BGM聴くくらいしかやることないな‥‥
あれ?このBGMなんか聴いたことある‥‥



空想委員会「僕が雪を嫌うわけ」(インストアレンジver)じゃん!



なんでこの選曲なんだ?!若者受けを狙ってるのか?!いや、今の若者は空想委員会なんて知らないぞ!狙ってる層がニッチ過ぎますって!

その他にも時折ユニゾンが流れたりと、ちょっと予想外な選曲で驚いた。



あ、レースは普通に全負けしました。豪華な寿司ランチくらいは食えたんじゃないかな。やってらんねぇ。


あとがき

適当すぎるレポで申し訳ない。

結果として、個人的に競艇はあんまりおすすめしない。第一に場の空気が淀んでるし、レースならF1とか見ればいいんじゃないかな。

場内には他会場のレースの様子を確認できるモニターが並んでいて、舟券も購入できる。
現地レースで負けたジジイが一発逆転を狙ってのめり込んでるさまを見る限り、首を突っ込まないほうが懸命だ。いい授業料になった。

ではでは。

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最後のレースが終わり、ぞろぞろと帰宅する皆さん







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