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病気にならないために金を使えば、あらゆる病気を避けられないにせよ、健康上の問題をはるかに減らすことができる

考えや行動を変える時間が残されている人にとって、死の床にある人たちの後悔の念が役に立つことがある(中略)将来の経験をより楽しむために、身体を動かす機会(ダンスやハイキングなど)を増やそう(中略)若い頃に健康に投資するほうが、人生全体の充実度は高まる(中略)人生とは動くことである。動くことが苦痛になったり制限されたりすれば、できる経験の幅も減ってしまう(中略)年齢を問わず、健康ほど、経験を楽しむ能力に影響するものはない。健康は、金よりもはるかに価値が高い。どれだけ金があっても、健康をひどく損ねていたらそれを補うのは難しい。だが、健康状態が良好なら、たとえ金は少なくても素晴らしい経験はできる(中略)金から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく(中略)つまり、金ではなく、健康と時間を重視すること。それが人生の満足度を上げるコツなのである(中略)そう考えると、どうすれば生きた金の使い方ができるかは自ずと見えてくる。経験を楽しむ能力が年齢によって変わってくるのなら、能力が高いときにたくさんの金を使うことは理にかなっている(中略)端的に言えば、まだ健康で体力があるうちに、金を使ったほうがいい(中略)今思い切って挑戦しなければ、この先はもうウェイクボードを楽しむチャンスはないかもしれない。だから私は行動に移した。年を取って体力が落ちたとき、若い頃にもっといろんなことに挑戦すればよかったと後悔したくないからだ(中略)健康は金より重い(中略)健康状態が良ければ、その年齢での経験をより充実したものにできる。一生を通じて健康を維持するほど、人生の充実度を上げられるのだ。

金に価値があるのは、それを使って〝有意義な経験〟ができるからだ(中略)金から楽しみを引き出す能力は年齢とともに下がっていく(中略)金を楽しい経験に変えるあなたの能力が、老化とともに衰えていくのと同じだ。何かを楽しむには最低限の健康が必要になる(中略)人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない(中略)人は終わりを意識すると、その時間を最大限に活用しようとする意欲が高まる(中略)限られた時間とエネルギーをどう使うべきか。私たちはそれを、もっと真剣に考えるべきだ。それが、人生を最大限に豊かにすることにつながっていくのである(中略)自分があとどれくらい生きるかを真面目に考えてみることには価値がある。自分がいつ死ぬか想像すらしていなければ、適切な判断がしにくくなるからだ(中略)医療費は病気の〝治療〟に使うより、健康を保つための〝予防〟に使うほうがはるかに賢明だ(中略)病気にならないために金を使えば、あらゆる病気を避けられないにせよ、健康上の問題をはるかに減らすことができる。そして結果として、質の高い生活を長く楽しめるようになる(中略)時間と金を最大限に活かすためのカギは〝タイミング〟にある。人生の充実度を高めるのは、〝そのときどきに相応しい経験〟なのだ。時間と金という限りある資源を、いつ、何に使うか──。この重要な決断を下すことで、私たちは豊かな人生を送れるのである(中略)人生で一番大切な仕事は「思い出づくり」(中略)人生は経験の合計だ(中略)最後に振り返ったとき、その合計された経験の豊かさが、どれだけ充実した人生を送ったかを測る物差しになる(中略)老後で何より価値が高まるのは思い出だ(中略)経験への投資が早ければ早いほど、記憶の配当はたくさん手に入る。20代に何かを経験すれば、30代で経験したのに比べて長い期間、記憶の配当を得られ続ける。リターンの合計が経験を上回ることさえある。逆に、死の間際で何かを経験しても、もらえる記憶の配当は少なくなる(中略)人生を豊かにする経験に時間と金がかかるのは事実だ。投資する時間と金が多いほど、経験から得られる満足度も高くなる(中略)時間は金よりもはるかに希少で有限だ(中略)まだ健康なうちに、20代でできなかったことにチャレンジしてみよう。

テストステロンには、冒険心や新しいことへの挑戦を促す作用があり、冒険や挑戦をすることは、テストステロンを増やしてくれます(中略)ほかにもテストステロンには、「セロトニンの生成に関与している」「アセチルコリンを増やす」という特徴(中略)アセチルコリンも、やはり神経伝達物質の一つであり、記憶の形成や強化に関与

研究では、水温14度の水中で60分泳ぐとドーパミンレベルが250%上がった。この増加は泳いだ直後に一気に上がったのではなく、ゆっくりと増えていった。短い時間の冷水浴でもドーパミンやエンドルフィンのレベルを上げるようだ。それで気分が良くなり、エネルギーが湧き、集中力も高まる。集中力が高まるのは身体をストレスにさらしたことでノルアドレナリンが放出されるからだが、ノルアドレナリンの元になるのは・・・・・やはりドーパミンだ(中略)ストレスホルモンのノルアドレナリンが与えてくれる集中力(中略)ノルアドレナリンは、〝認知的に背中を押す〟と言えばいいのか、集中力や注意力を高めてくれる(中略)セックス(※有酸素運動の一種でセロトニンとオキシトシンのレベルも上がる)によってもスロー・ドーパミンが放出される(中略)壁の向こう、窓の向こう、パソコンのディスプレイの向こうに、人生で一番大切なビタミン剤がある。それが完全無料のツール、日光だ(中略)寒いからといって日光の効果が減るわけではない。肝心なのは日光の量と当たる時間だ(中略)日光がどれほど重要かというと、太陽によってその日のセロトニン量が左右される。つまり外に出て陽に当たらないと、セロトニンの量を減らしていることになる(中略)専門用語で言うと、日光はセロトニンが再吸収されるのを抑えることで、シナプス間隙の神経伝達物質の濃度を一時的に上昇させる。つまり選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)と似た効果があり、わかりやすく言うとセロトニンを満喫させてくれる(中略)ドーパミンはまだ持っていないものが欲しくなる気持ちを、セロトニンはすでに持っているものに満足する気持ちを生んでくれる。人生において真逆の存在だが、自分でコントロールできるように訓練する価値がある(中略)何かを創造したりクリエイティブになりたい時は、セロトニンが機嫌の良さとドーパミンがくれる原動力が素晴らしいコンビネーションになる。一番簡単に2つとも得られるのは運動や冷水浴で、両方やってもかまわない ※引用者加筆.

水風呂

体を低温に晒すことは、高温に晒してヒートショックプロテインを増やすのと同様の効果がある(中略)寒さに晒されると、腸内細菌がGABAとセロトニンという2つの有益な神経伝達物質をより多く作り出す(中略)セロトニンをはじめとする幸せホルモンの前駆物質を作り出しているのは腸内細菌たち

情報分析官

冷水に浸かると血漿ドーパミン濃度が250%、血漿ノルエピネフリン濃度が530%増加する(中略)冷水浴の脳に与える結果を調べた他の研究も、同じようにモノアミン神経伝達物質(ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニン)が高まることを示している。これらはまさに快楽や動機、気分、食欲、睡眠、注意の状態を調整する神経伝達物質である(中略)運動は気分をポジティブにする多くの神経伝達物質、すなわちドーパミン、セロトニン、ノルエピネフリン、エピネフリン、エンドカンナビノイド、内因性のオピオイドペプチド(エンドルフィン)などを増加させる。運動は神経細胞と神経細胞を支えるグリア細胞を新生させる

シナプス可塑性は、どの出来事が記憶するに足るほど重要かを合図する神経伝達物質、とりわけアセチルコリン、ドーパミン、セロトニンの広大なネットワークによって調節される

回復しなかった患者が、海辺で日光浴と海水浴を併用すると症状が改善(中略)
光が目に入って網膜を刺激
(中略)すると視床下部からセロトニンが分泌される

笑いはセロトニンの分泌をうながし、気持ちを明るくしてストレスを減らしてくれます。さらに、NK細胞やリンパ球などの働きも活発化してくれる

情報分析官

実のところ自然選択は、気分を変え薬物の素晴らしいカクテルを、身体活動に反応して脳に製造させることにより、この薬物による促進戦略を採用したのだ。これらの内因性薬物の中で最も重要なのは、ドーパミン、セロトニン、エンドルフィン、エンドカンナビノイドの四種類

ガラスやプラスチックはUVBを遮ってしまいます(中略)ですから、日光浴は日光が直接当たる場所で行う必要があります。もし、その場所が海辺やスキー場など水面、砂、雪などの反射物がある環境の場合は、最大、倍量までUVBの暴露量は増加します(中略)UVBは皮膚で脳内麻薬とも呼ばれる快感物質・βエンドルフィン、脳では不足するとうつなどになる神経伝達物質・セロトニン生成を増す効果

情報分析官

「運がいい」とは、集中力が高い能力のおかげといえるかもしれない。実際、運を上げるには、まず集中力を高めるトレーニングをすればいい(中略)でも、そもそも、注意とは何を意味するのだろう?(中略)注意は認知のプロセスのひとつ(中略)注意力をどのように発揮するのか、つまり広大な世界で起こる物事のどこに注意を向けるのか(中略)ADHDと診断を受けた患者とそうした診断を受けていない人とでは、脳波に違いが認められた(中略)前頭前野のニューロンによって生じるシータ波の比率が、注意を持続するのが困難な患者では乱れていた(中略)シータ波はぼんやり白昼夢を見ているとき、ゆったりとリラックスしているとき、なにかに集中していないとき、瞑想しているときなどに生じる。いっぽうベータ波は小さく(振幅が小さい)、非常に速く(1秒あたり15〜40回、波が生じる)、問題を解こうと集中しているときによく生じる(中略)シータ波の状態にいること自体は、べつに悪いことではない。あなたもこれまでに職場まで車を運転した経験があるだろう。すっかり慣れた手順であるため、深く考えることもなく、ごく自然に運転を続けていて、道中のことをほとんど意識せず、気づいたときには職場に到着していたことがあったはずだ。それがシータ波の状態(中略)だが、目の前で突然なにかが起こり、集中する必要が生じたというのに、その状態から抜け出すことができないと、問題が生じる

神経の集中している目の疲れを、私たちは「脳の疲れ」と錯覚している(中略)つまり、目の疲れを取ることで、集中力を取り戻すことができる

酸素カプセル

脳への酸素不足と関わりがある症状として、疲労、集中力・思考力の低下、物忘れ、不眠(中略)溶解型酸素は結合型酸素より小さいので、大きい結合型酸素が行き渡らない毛細血管のすみずみまで確実に効率的に運ばれます(中略)カプセルに入って気圧を高めることで、体内に溶存酸素量が増(中略)溶解型酸素(※圧のかかった酸素)は体内での量は少ないものの、圧に比例して血液、体液に直接溶け込み、結合型酸素(※大気中から体内に取り込まれた酸素)が通れないような毛細血管でも、すみずみまで届きます。ただし、溶解型酸素は通常の呼吸だけでは非常に少なく、酸素吸入だけでは増えない ※引用者加筆.

酸素カプセル

うつや怒りっぽさ、イライラ、異常な食欲、記憶力の減退、集中力の欠如といった気分障害は、体がセロトニンを十分につくっていない証拠(中略)タンパク質はドーパミンの前駆体である「チロシン」と、セロトニンの前駆体である「トリプトファン」を供給する(中略)ビタミンB6、鉄、葉酸に加えて、セロトニンを合成するために「アミノ酸トリプトファン」も摂る必要がある

情報分析官

セロトニン活性には「集中」が大切(中略)セロトニン活性は、睡眠ホルモンのメラトニンを増やす行動になる(中略)メラトニンは、昼の覚醒を演出するセロトニンを原料に作られる(中略)メラトニンの原料は実は、セロトニン(中略)脳科学的には、日光浴と歩行・呼吸のリズム運動が脳内セロトニン分泌を促し、その効果として心と身体が元気になる(中略)外に出て太陽を浴びるだけでも、ある程度セロトニン活性が得られる

知恵の免疫細胞は認知を支えるだけでなく、「天然プロザック」としても機能(※プロザックは、セロトニンのバランスを整える効果と脳の細胞の刷新を促す)(中略)免疫細胞は脳における新しいニューロンの形成を支える ※引用者加筆.

運動が自己コントロール能力を高めるのは、一つにセロトニン・レベルが上昇するからだ(中略)セロトニンは気分に影響するが、気分もセロトニンの効力に影響するようだ(俳優は異なる気分の「演技をする」ことでセロトニン・レベルを変えることができるという)。

リズム運動はセロトニンを活性化(中略)セロトニンは、ウォーキングやダンスなどのリズム運動をしているときにたくさん出ます。

リズミカルな反復動作は、天然の興奮剤で痛みの緩和剤でもあるセロトニンの放出を促す。

そもそも「幸」とは、どういう状態なのだろうか。 簡単にいえば、脳にドーパミンとセロトニンがたくさん出ている状態なのだ。「福」というのは、たとえば 「福が来る」というように、情動だけでなく、何かを選択したことでもたらされるいい結果のことだ───苫米地英人博士(著書名失念)

セロトニンも同じように運動の影響を受ける。セロトニンは自尊心を保つためになくてはならないもので、気分や衝動を調整している。また、コルチゾールを中和してストレスを抑えるとともに、学習に重要な前頭前野と海馬のつながりを細胞レベルで整えている(中略)セロトニンは脳内の機能を正常に保つはたらき(中略)セロトニンは、気分、衝動性、怒り、攻撃性に影響する。フルオキセチン(商品名プロザック)のような選択的セロトニン再取り込み阻害薬を使うのは、うつ病や不安障害、強迫神経症の原因となる脳の暴走をそれが抑えるからだ

人間の脳はスリルを味わうと興奮してドーパミンを出した後に、セロトニンを出します。「ドーパミン → セロトニン」といったサイクルを繰り返すと、IQが上がります(中略)みなさんは生死を駆けた実験をする必要はないですが、人生の中でセロトニンがガンガン出るような生き方をしなくてはいけません。自分のメインストリームで、リスキーな生活を送るべき 

セロトニンはどちらかというと物事が順調に進んでいる時(中略)セロトニンはトリプトファンだけでは生成できません。ビタミンB6やナイアシン、葉酸、ビタミンCといったビタミンが必要(中略)セロトニンの場合もドーパミンの場合も、まず必要になるのは、ビタミンC(中略)体によくない菌が入ってきた時に、「追い出せ!」という指令を出すのは、じつは脳ではなく腸内のセロトニン(中略)腸が原因と考えられる病気は、脳から心臓、関節、心まであらゆる部位に及ぶ(中略)便秘が続くと、腸の中では大腸菌やウェルシュ菌などの悪玉菌が優勢になります。 さらに大量の活性酸素も発生(中略)腸内細菌がバランスよく、数多く存在していないと、ビタミンが合成されないために、セロトニンやドーパミンを十分に分泌できずに、ちょっとしたことでイライラしてしまったり、訳もなく不安になったり、時にはうつ状態になって、仕事や家事に手がつかなくなってしまう(中略)腸内バランスがくずれていると、肌の細胞をはじめ、体のいろいろな細胞が活性酸素によって傷つけられてしまいます。活性酸素は酸化力が非常に強いので、細胞を酸化させて傷つけ、老化を促進(中略)動脈硬化の発症と進行にも腸内細菌が大きくかかわっている(中略)悪玉菌が異常増殖すると、うつ病や不安神経症などの心の病気を導く(中略)腸内環境が悪くなると、セロトニンやドーパミンがうまく合成できなくなります。すると、元気がなくなり性欲も減退(中略)人体におけるセロトニンの総量は10ミリグラム程度とされていますが、このうちの90%が腸に存在し、そこから脳や体内の臓器に運ばれている(中略)何度も言いますが、大腸菌そのものは悪くありません。たとえば、私たちが食べる野菜の主成分、繊維質(セルロース)を分解してくれるのは、大腸菌をはじめとした腸内細菌───藤田紘一郎教授(著書名失念)

セロトニンとドーパミンはそれぞれ、食物アミノ酸であるトリプトファンとチロシンからつくられる。アセチルコリンは食物のコリンとレシチンからつくられる。

メラトニンは脳を休める催眠作用を起こし、セロトニンは感情や記憶を司る領域にはたらきかけ、不安や恐怖、痛みを抑えて感情を安定させます。セロトニンが不足すると無気力、無関心になって疲れを感じやすくなるので、活動量が減っていきます。そしてメラトニンも分泌されにくくなるので不眠状態となり、さらにうつ症状が進んでしまいます(中略)ストレスホルモンであるコルチゾールは睡眠不足で分泌過剰になり、脳細胞を破壊します。このとき、ダメージを修復しようと分泌されるのがセロトニンやメラトニンなどのホルモン(中略)メラトニンの原料になるセロトニン

セロトニンのレベルが上がると幸福感が得られ(「エクスタシー」という薬物は、セロトニンレベルを猛烈に押し上げることで、この感覚を誇張する)、非適応的な衝動がうまくコントロールできるようになる(中略)運動をしていない人や肥満の人は、受容体を正常に活動させるために、より強く、より長く(ときには数ヶ月も)努力することが必要

噛むという行為はストレスを軽減させる働きがあります。リズミカルな動きというのは、セロトニンという神経伝達物質の分泌を促す(中略)睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンが不足すると不眠が起こりますが、メラトニンはセロトニンを基に作られるため、セロトニン不足はメラトニン不足につながり、不眠を引き起こします(中略)セロトニンを分泌させるには、5分以上噛み続ける必要があります。20分以上噛んでいると分泌は高まりますが、30分以上は噛んでも意味がないといわれています

「トリプトファン」を十分に摂取しなかったら、脳は不安を和らげ、気分を高める「セロトニン」を十分に作れない(中略)豆類には「トリプトファン」や「チロシン」などのアミノ酸が含まれている。そうしたアミノ酸は、あなたの体がセロトニンやドーパミンを作るときに必要になる。豆類には「葉酸」などの「ビタミンB」も含まれている。ビタミンBは、あなたの体がアミノ酸を、気分を高める「神経伝達物質」に変換するときに必要

ヨガなど東洋における呼吸法は、いずれも結局は、炭酸ガスをためることをポイントとしています(中略)深い呼吸をすることで、なるべく炭酸ガスを吐き出さず、血液中に入れるのです(中略)我々が足湯(炭酸泉)で、高濃度の炭酸ガスを体に溜め込むと、セロトニンというホルモンが大量に出てくることがわかったのです。瞑想によって、平和な感じになります。それは癒しです。ただセロトニンというのは、目をつぶってしまうと松果体でメラトニンに変わって眠ってしまいますから、眠ってしまったらダメです。そのため、目を半眼にして、一点を見つめていなさいというのが、瞑想のひとつのテクニックなのです(中略)炭酸飲料を飲むと、緊張が取れ、肩こりなどもすっかり楽になります。血流がとたんに増します。それはセロトニンの薬理的な作用なのですが、メンタルの面からいうと、脳梁のブロックが取れるということです。

アセチル-L-カルニチン、略してALCは、アミノ酸カルニチンをサプリメントにしたもので、神経伝達物質アセチルコリンの生成を助ける(中略)アセチルコリンは、認知機能、注意力、覚醒度を向上させる(中略)ALCは、ニューロンの損傷を修復するので、脳震とうなどの軽度の外傷性脳損傷を患う人にとって欠かせない。高用量ALCを摂取すると、反応時間、記憶力、認知機能が向上(中略)うつ病のような、気分の問題を抱える人の場合、ALCは気分を良くする神経伝達物質のノルアドレナリンやセロトニンを増やす(中略)軽度のうつ病に対して、ALCのサプリメントには、処方薬と同等の効果(中略)ヨガはコルチゾールを減らし、セロトニンやドーパミンといった快楽ホルモンを増やす。さらに、認知のコントロールパネルである前頭葉の活動を鎮める一方、脳由来神経栄養因子(BDNF)の生成を増やす。BDNFが増えると大人の脳でもニューロンが増える。

セロトニンの合成を脳内で増大させる方法の1つは、大量の炭水化物を食べることなのだ。何が言いたいのかは、もうおわかりだろう。もしあなたのセロトニンが欠乏していたら、あなたはどんなことをしてでもセロトニンを増やそうとする、ということだ(中略)やがてD2受容体がダウンレギュレーションされると、同じ効果を得るために、もっと大量の糖分が必要になる。インスリン抵抗性はレプチン抵抗性を引き起こし、脳は体が飢えていると判断して、持続する不幸感に対するささやかな快楽を生み出すためにドカ食いの悪循環を引き起こす

小腸においては、セロトニン、ドーパミンといった物質の前駆体がつくられています(中略)「腸もれ」があると、セロトニンやドーパミンが十分つくられず、精神的コンディションにさまざまな不調がもたらされる

セロトニンのもとになるトリプトファンは、そのほとんどを腸内細菌がつくっています。そして、じつに95%ものセロトニンが腸でつくられ、脳では5%しかつくっていません(中略)リラックスや安心感、集中力や信頼感、高揚感などを得るうえで、いかに腸が大切かもわかるでしょう。

成功とは、懸命に働いて、大きな収入を得て、たくさんの物を所有することだと思い込んでいたのだ。だが、そんなのくそくらえだ! 成功とは、最高の自分になること。自分が最高の気分になれる行動や考えを選ぶこと(中略)一言で言うと、「幸せに早道はない。幸せとはライフスタイルそのものなのだから」ということだ(中略)人間の気分や幸福感を左右するのはホルモンや脳内伝達物質───ということは自分の中に化学工場をつくってしまえばいい。いつどのように物質を利用するかを学び、薬に頼ることなく自分で物質を増やしたり減らしたりできるようになる。そうやって「自分を最適化する」(中略)6種類の脳内物質の中でもつくるための準備で一番大切なのがセロトニンだ(中略)クイック・カロリーを食べる量が増えたらそれはトリプトファンが足りていない証拠

炭水化物や糖類を口にすると、当然血糖値が上がります。このとき、なぜ幸福感を感じるかというと、「幸せホルモン」とも呼ばれるセロトニンがピュンと出るからです。でも、同時にインスリンというホルモンもピュンと出て、血糖値も下げます。このときに体は、このまま血糖値が下がり続けることを恐れて、一種のパニックのように、危機的な状況に陥ります。なぜかというと、血糖値が下がり続けると、人間は死んでしまうからです。そうなると、人間の体はセーフティネットとして、副腎髄質から神経伝達物質のアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンを分泌して、血糖値を上げます。このとき、副腎には大きな負荷がかかり、傷ついてしまいます。血糖値が上がると、インスリンが血糖値を下げます。それを再び神経伝達物質が上げ、再びインスリンが・・・・・とアップダウンをくり返すことになるのです。副腎疲労の人は、感情が落ち込んでいるので、小さな分泌でもセロトニンによる幸福感をとても感じやすくなっているため、血糖値がアップするたびに幸せ感を覚えて、すごく幸せになったように誤解してしまいます。つまり、その幸せを求めて、炭水化物や糖類に依存しやすい

H&N(※ヒア&ナウ神経伝達物質)の名を耳にしたことがあるはずだ。例えば、セロトニン、オキシトシン、エンドルフィン(モルヒネの脳内バージョン)、そしてエンドカンナビノイド(マリファナの脳内バージョン。「内因性カンナビノイド」とも)と呼ばれる一群の化学物質だ(中略)H&N神経伝達物質であるセロトニン(中略)感情はH&Nの範疇にある現象(中略)H&N系は未来に関心がない。手に入るかもしれないものなど気にかけない。H&N系が気にするのは、私たちがいままさに手にしているものだ ※引用者加筆.

メラトニンは、脳の視交叉上核にあるメラトニン受容体にはたらいて、神経活動を抑制することで、催眠作用を発揮(中略)夜行性の動物はメラトニンの多い時間に活動しますので、動物の場合は一概に「睡眠のホルモン」とはいえません(中略)メラトニンは、1958年にイェール大学皮膚科教授、アーロン・ラーナーによって発見された。ラーナーは、皮膚のシミのもととなるメラニン色素の研究の中で、新しいホルモンを発見した。この物質は、メラニン色素を減らす作用があり、そしてセロトニンからつくられることから「メラ+トニン」と命名された(中略)松果体がメラトニンを分泌する

睡眠不足だとトリプトファンは脳内に取り込まれません

メラトニンの産生にはセロトニンが欠かせない(中略)そしてセロトニンの産生に欠かせないのが、なんとトリプトファンだ(中略)ビタミンB6はピリドキシンとしても知られ、トリプトファンからセロトニンが産生される工程に欠かせない物質のひとつだ。セロトニンとメラトニンの立役者

情報分析官

ほんの少しでも睡眠が足りなくなると、真っ先に影響を受ける脳の働きは、「集中力」だ。そして、睡眠不足による集中力の低下が社会に与える影響のうち、もっとも深刻なのは、居眠り運転による死亡事故(中略)寝ないことは軽度の脳損傷(中略)睡眠不足になると血糖値のコントロールができなくなってしまう(中略)劣化したのは見た目だけではない。死後の解剖によって、さらに衝撃の事実が明らかになった(中略)内蔵は、実際にサイズも重さも減少していた。ストレスと感染に反応にする副腎は逆にかなり大きくなっていた。副腎から分泌されるコルチコステロン(不安と関係があるホルモン)の量が、突出して多くなっていた。

セロトニンの値が正常だと幸福感が高まり、心が穏やかになって、不安をあまり感じなくなる。つまり、情動が安定する。GABAの主な役割は神経細胞の活動を鎮め、リラックスさせて、ストレスを減らし、気持ちを落ち着かせ、さらに睡眠の質をあげる(中略)アルコールはリラックス効果がある。脳内にセロトニンが放出されて、幸福感が高まり、眠くもなる

セロトニンは幸福感をもたらすホルモンで、腸の中で約90%がつくられており、腸の蠕動運動をよくします。ビフィズス菌を飲み続けるとセロトニンが減少するため、腸の動きが悪くなり、便秘になる(中略)では、なぜビフィズス菌入りのヨーグルトを食べて便秘が改善する人がいるのでしょうか?(中略)日本人の約75%は乳糖不耐性で、乳糖を分解するラクターゼを持っていません。したがって、乳糖不耐性の人がヨーグルトを食べれば、ヨーグルトの中に含まれる乳糖を分解できないため、下痢になる(中略)小腸の中での乳糖の濃度が高まります。すると、人間の腸は「濃いものを薄める」という性質を持っており、血管の中から小腸の中へ水分を引き込みます。よって小腸は水びたしとなり、下痢を起こす(中略)下痢するのはいわば副作用なのですが、頑固な便秘の人で、副作用がマイルドに出る人にとっては、便秘に対する「治療効果」として感じられます。これが、ビフィズス菌入りのヨーグルトで便秘が治る仕組み(中略)メタンガスが多い人では幸せホルモンであるセロトニンレベルが低い(中略)セロトニンは腸を動かすホルモンなので、セロトニンが低いと便秘になるのです。腸内細菌が作り出すメタンガスが、過敏性腸症候群の患者さんの便秘の主な要因(中略)まとめると、水素ガスが発生しやすい患者さんは下痢が多く、メタンガスが多い患者さんには便秘が多い(中略)細菌を発生させるガスが水素ガスかメタンガスかによって、下痢になるのか、便秘になるのかが決まる(中略)水素ガスの産生量が多いと、下痢の程度がひどくなります。

(※抗ストレス神経伝達物質セロトニンは)セックスによっても瞬時に分泌(※相手との関係性や絆の感じ方、身体が体験すること全体を通じて分泌)(中略)男性は「もう1回」と思ってもすぐにはできない、なにしろセックスをすると、マスターベーションのときの4倍の量(※のプロラクチン)が分泌(中略)オーガズムに達してから少なくとも1時間は、男女を問わず(※眠りを促すホルモン)血漿プロラクチン濃度が大幅に上昇 ※引用者加筆.

情報分析官

エストロゲンはよりポジティブな気分に関係し、その作用の一つは、幸福感に結びつけられているホルモン、セロトニンの脳内におけるレベルを高めることにある

セロトニンは、相手に譲歩する柔軟さを生むが、神経質な側面につながることも

情報分析官

セロトニンが目標志向の行動に対するドーパミンの影響を拡大する

情報分析官

骨から生じた全身性の炎症が脳内のミクログリアにシグナルを送っている。それに続いて神経炎症が引き起こされ、神経炎症が一因となってそうした患者では将来アルツハイマー病の発症リスクが高くなる(中略)いったん骨の炎症が脳の炎症を引き起こすと、過活動になったミクログリアが炎症性物質を放出し、それが体の痛み感覚を強める(中略)「加速した」ミクログリアが脳内の痛み経路を焚き付けると、続いてドーパミンの放出が減少する

とくにたちの悪いのがストロンチウム90だ。軽いので、それほど大規模な核爆発でなくても地球全体を覆い、食物連鎖に深く入りこむ。科学的性質がカルシウムに似ているために、ひとたび体内に摂取されたら吸収されて骨に取り込まれる(中略)ストロンチウム90が骨の中に居座ると、崩壊しながら放射線を出しつづけ、細胞のDNAを破壊

ストロンチウムはカルシウムと同じように体内に取り込まれる金属で、主として骨や歯のなかに蓄積する

慢性的な炎症が起こっていると、炎症を鎮めるためにトリプトファンから合成されるキヌレン酸が増えてきます。するとセロトニン合成に使われるトリプトファンが相対的に少なくなり、セロトニンの不足からうつ病が(中略)炎症というと皮膚のかゆみのような単純なものを想像しますが、その本質は免疫(中略)免疫の働きが悪いとさまざまな感染症のリスクが高くなり、がん細胞を見落としてがんの引き金に

がん細胞の周辺では絶えず炎症反応

「コルチゾル」を産生する腫瘍(がん)

過剰なコルチゾールは神経系全体のニューロンを弱らせ、カルシウムを過剰に取り込ませる。過剰なカルシウムはニューロンにダメージを与え、ニューロンが死ぬこともある。こういったことはとくに海馬と前頭前野で起こり、文字通り脳細胞が減少し、記憶障害を起こしたり頭がぼんやりしたりする。そのほかにもコルチゾールは、セロトニンの生成を減少させ、幸福感が薄れ、気分にさらにネガティブな影響を与えかねない。セロトニンの減少は、怒りの感情に伴って生じる攻撃性にも関係(中略)トリプトファンをセロトニンに変え、腸内に貯える微生物もいる。しかし有益でない微生物が、トリプトファンをキヌレニンという物質に変える場合もある。この物質は炎症を引き起こし、精神疾患にも関与している。それゆえ、「トリプトファンをたくさん摂取しろ」とは言えない(中略)どう処理されるかは、体内に生息する微生物の影響を受ける(中略)体内のドーパミンの約半分、セロトニンの90から95パーセントが腸で作られる(中略)ビタミンDはセロトニンやオキシトシンを作る遺伝子など、気分と感情を制御する1万個の遺伝子の発現に関与

炎症はうつの症状につながり、医学的にうつの人は炎症を抱えている(中略)コルチゾールが放出し続ける糖質(中略)糖質を摂取するとすぐにトリプトファンが放出される(中略)トリプトファンは身体がセロトニンをつくる時に使われるアミノ酸(中略)白血球が動員されると同時に新たにつくられ、活性化した免疫系によって炎症誘発性サイトカイン(シグナル伝達物質の1つで、体内の細胞同士の情報のやりとりを担う)が生成される。このサイトカインは免疫系の他の細胞に影響を与えて、主材料になるトリプトファンはそこからキヌレン酸や神経毒性のある(脳に有毒である)キノリン酸に変換されるので、長期的には気分が落ち込む(中略)炎症はセロトニン生成の要であるトリプトファンを奪うだけでなく、奪ったトリプトファンを神経毒を生むプロセスに使ってしまう。ではなぜ身体はトリプトファンをセロトニンにせず、炎症に使おうとするのか。答えは簡単だ。生き延びることの方が、気分を前向きに安定させることよりも重要だからだ(中略)炎症が起きると放出されるサイトカインが免疫細胞に影響を与え、主材料となるトリプトファン(そう、セロトニンもトリプトファンを元にしている)を奪ってしまう。それだけでなくIDO(インドールアミン- 2、3-ジオキシナーゼ)という酵素によって、神経毒になり得るキヌレニンに変質してしまう。つまり炎症が長期的に続くとセロトニンの主材料は減るし、脳の毒になる物質はつくられるしで、穏やかな炎症であっても私たちの精神状態に二重に影響を及ぼす。ところが運動が体内のキヌレニン消費を増やし、脳を毒から守ってくれる。嘘のような話だが本当なのだ。

筋肉中には、ストレスによって生じる代謝物である「キヌレニン」を無害化する物質が含まれていた(中略)だから、あきらめないことだ(中略)運動は集中力の改善にすぐれた効き目を発揮する、副作用のまったくない薬だ(中略)セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンすべてが、私たちの感情に直接作用していることは確かだ。そしてこの3つとも薬や運動で、その量を増やすことができる

体に炎症があると、そもそもセロトニンが作られにくくなっています(中略)セロトニンは精神を安定させる作用(中略)副腎が疲労している人のほとんどは、「不眠」(中略)肝機能が低下している人にとっては、夜中が肝臓にとっての「解毒タイム」というわけです。こうして肝臓は必死に解毒を続けていますが、毒素が多いと処理しきれず、解毒の段階で中間産物がたくさん出てきてしまいます。途中覚醒が起こるのは、この処理しきれない毒素によって(中略)副腎が疲れている人には必ず体内に炎症が(中略)火消し役のコルチゾールが炎症を抑えきれない場合、セロトニン、メラトニンが代謝する経路のほうには行かず、ビタミンB代謝経路のほうに使われてしまう

よくするには、根本原因に対する治療を行うしかない。それは「食生活」だ。

情報分析官

恐怖を転じて集中することが、サバイバル行動の第一歩である(中略)リーダーシップ、秩序、決まった作業は、どれもサバイバルの重要な要素である。キャラハンはこの三つ全部を、漂流が始まって二十四時間以内に、すでに確立していた。それでも最初のころは、ともすれば自分が崩れそうになった。 感情に圧倒され、必死でそれをコントロールしなければならないこともあった。しかし彼の分別を失わない強靭さ、明快にしかも現実的に考える能力には、驚くべきものがある。「絶望がわたしを揺さぶった。泣きたくなることもあったが。自分を叱りつけた。涙をこらえろ、飲み込め。 泣き暮らすような贅沢ができる状況じゃない・・・・・。サバイバル、生き延びることに集中しろ」

情報分析官

炎症をコントロールしておけば、いろいろなことがうまくいく

情報分析官

放射性物質を肺に吸い込んで肺がダメージを受けると、体が酸性に傾き、がんが発生しやすくなる。がんができると、炎症によってセロトニンが生成されにくくなる。骨の炎症もセロトニンの生成を困難にするので、放射性物質を骨に取り込まないことが重要である。学生時代、友人(先輩)が日本で初めてウェイクボード用の波の立つボートを輸入し開業。「やってみないか」と誘われたので、初めてウェイクボードをやった。翌日、定期試験では(手の疲労で)ペンが握れなくて困った思い出があります。私は当時、上述の理由で日産マーチカブリオレに乗っていた。最後はスマートに乗っていましたが、今は車は持っていません。徒歩生活です。