斜にかまえる、かまえない。
先日、仕事終わりに屋上で晩酌をしていた。
店の屋上でもあり自宅のテラスでもある。
アウトドアテーブルとコカコーラのベンチ、ハンモックが置かれている。Wi-Fiもある。iPadもある。これからの季節、最高の一杯が飲める。
ハンモックと夜風に揺られながらAmazonで海外ドラマを観ていたらLINEが入った。
「下におるで」
長年良くしてくれているお客さんだった。
ここで言う"下"とは同じテナントの路面店の居酒屋さんのことだ。
ちょうどドラマも終わる頃だったのでお邪魔することに。ちなみにこの居酒屋さんはなんでもうまい。メニューにないものも出してくれる系の個人店。この話はまたいずれ。
奥のテーブルを覗くとLINEをくれたお客さんがカップルで呑んでいた。彼女さんはその日の午前に髪の毛をやりに来てくれていたばかりだった。「よく会いますね」と挨拶もそこそこに乾杯。
その日の3人の会話のテーマはタイトルにもある
斜にかまえる、かまえない。
だった。
物事は何事も相対的である。
裏表があり、裏から見たら表が裏。
斜にかまえてる状態とはつまり
"否定的だが欠点を見抜くことができる"
かまえてない状態とは
"肯定的だが視野が狭くなりがち"
どちらがいい悪いではなく、
意識的にどちらの視点も持てたらいいよね、というのが今回の話だった。
これはデザインにも通ずる。
"マクロとミクロの切り替え"だ。
細部にこだわりながら俯瞰で捉える。
これがうまい人がやっていることだ。
詳しくはこれもまたいずれ。
この日はカップル+自分という構図だったのもあり、自然と恋愛の話に。男女はいつもすれ違うものなんだろう。目的は同じだったとしても視点やプロセスが違ければその時に感じることも違うだろう。という話からこのテーマについて深く話すことになった。
「おはよう」「おやすみ」しか連絡をくれない彼女に対して不満を抱く見方もあれば、
「おはよう=愛してる」と思えればなんだか可愛く思えない?という見方もある。…らしい。
話の中身はすっとばしてしまったが、要は恋愛においては斜にかまえずにいた方がトラブルも避けられるということにまとまった。
"肯定的にとらえ、盲目になれ"ということか。
美容師は幅広い世代の男女と一対一で関わっていく仕事。今回もまた人生の先輩に教えられた。
『おはよう=愛してる』
筆不精だけど書きたいテーマはたくさんあるので、また。